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防災ラジオは何を基準に選ぶ? 家電量販店に聞いた注目機能と選び方のポイント

  • 2026.6.3

いつどこで起きるかわからない大規模災害。水や食料など、備えるべき防災用品はたくさんあります。しかし、実際に被災した方がもっとも苦労したと話していたのは、「情報を入手すること」でした。災害時でもつながるラジオが、貴重な情報源になったといいます。そこで今回は、防災に役立つ機能がついた「防災ラジオ」を実際に使ってみた様子をご紹介します。

被災時にみんなが困る「情報の入手」

以前、能登半島地震で被災した方々に取材した際、みなさん口を揃えて「情報が入ってこないのがいちばん困った」と話されていました。そして被災者のうちのお一人が、震災後必ず近くに置くようになったと話していたのがラジオでした。

スマホの電波が届かず電気も使えない中、唯一情報を得ることができたのがラジオだったそうです。ラジオなんて何年も使っていない、あるいは使ったことがない、という方も多いかもしれません。ですが、「防災ラジオ」という災害時に役立つ機能がついたラジオならいざという時にとても頼れるアイテムになるのです。

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防災ラジオに必要な機能って? どれを選べばいいの?

「防災ラジオ、なんだか便利そう! いざ購入を!」と思っても、ネットで調べてみると2,000円台〜10,000円台後半まで幅広い価格の商品が売られています。機能もいろいろあるし、どれを買えばいいかわかりません。そこで今回は、複数の家電量販店の店員さんに購入する際のポイントを聞いてみることにしました。

どのぐらいの価格がいいの?

実は価格の違いにいちばん大きく影響しているのは「ブランド」とのこと。大手メーカーのものは、高価格になる傾向があります。ただ低価格だからといってラジオとしての機能が劣るわけではないそうです。ラジオの受信感度については、価格が「影響する」と話す店員さんと「影響しない」と話す店員さんに分かれていたので、一概には価格で判断できないようです。

それ以外で価格の差が関わってくるのが、バッテリー容量や細かなパーツの違い(液晶パネルの有無、手回し充電の回しやすさなど)だそうです。だいたい1万円以内の商品を買うお客さんが多いとのこと。また1万円を超える商品が多いですが、ラジオだけでなく、ワンセグテレビを視聴できるタイプもあります。

防災用途で必要な機能は?

次に防災用としてあった方がいい機能について伺ったところ、絶対必要なものとして以下の2つが挙がりました。

・手回しで充電できる
・スマホを充電できる

手回し充電については、この後実際にチャレンジした様子も書いているので、ぜひ参考にしてみてください。

上記のほか、さらにあるといい機能は、ソーラー充電、LEDライト、SOSサイレンなどでした。

実際に購入して使ってみました

家電量販店の店員さんのアドバイスや、ECサイトの口コミなどを参考に筆者が購入した防災ラジオがこちらです。

KYOHAYA 4WAYタイプ充電ラジオ(JKRAB2) 4,378円(税込)
※価格は実売価格です

手頃な価格と家電量販店の店員さんが挙げていた機能に加え、複数の電源に対応していることが購入の決め手でした。

実際にラジオを聴いたり、充電を試してみたりしたので、その様子をご紹介します。

4つの電源に対応

商品名にある通り、こちらのラジオは4種類の給電方法に対応しています。手回し充電、USB充電、ソーラー充電、乾電池です。

【手回し充電】
ラジオ裏面に収納されているハンドルを起こして回転させる仕組みで、スムーズに回すことができました。説明書によると、手回し充電は1分間に120回転(つまり、1秒に2回転)のペースで10分間回し続けると、ラジオが約10分、LEDライトが約20分使用可能とのこと。

試しに3分間計って回してみましたが、なかなか疲れます……。これを10分間はかなりきついかも、というのが個人的な感想でした。

【USB充電】
自宅のパソコンをモバイルバッテリー代わりにして接続してみたところ、問題なく給電できました。ただし付属のケーブルはUSB Type-A to Cのタイプなので、お持ちのパソコンの外部接続端子に合わない時は、必要に応じて別途ケーブルの購入が必要です(筆者もパソコンの仕様に合わせて元々持っていたType-C to Cのケーブルを使用しました)。フル充電までは約9時間かかります。

【ソーラー充電】
説明書によると、充電環境にもよりますがフル充電まで約25時間とのこと。ラジオ本体を日のよく当たる場所に置いてみたところ、ソーラー充電だけで十分にラジオ、LEDライト、サイレンを使うことができました。

内蔵電池を使用した場合、ラジオは約9時間、LEDライトは約4時間、サイレンは約5時間使用が可能です。

【乾電池】
もちろん乾電池も使えます。さすがは防災用で、単3形、単4形どちらのタイプも使えます! さらに特徴的なのが、単3形を2本と単4形を1本のように、3本の電池すべてを同じ大きさで揃えなくても使えるところ。非常時に電池が足りなくても、家にあるリモコンやおもちゃから電池をかき集めて使うこともできます。

いずれの電池も必要な本数は3本。単4形の場合、ラジオ約20時間、LEDライト約8時間、サイレン約10時間が使用可能です。単3形の場合、ラジオ約32時間、LEDライト約14時間、サイレン約16時間が使用可能です。

持続時間の目安を考慮すると、やはり電池を準備しておくと安心ですね。

肝心のラジオは……?

やや低めの価格だったため少し心配していましたが、ラジオはAM・FMともに問題なく聴けました。同じ室内でも、置く場所や向きによって電波の入り方がかなり違うのが驚きです。

初めてラジオを使う方は「雑音ばかりで全然聴こえない!」と思うかもしれませんが、少し置き方を変えてみたりアンテナを動かしたりすると、クリアに聴こえるようになるので試してみてください。

スマホ充電を重視するならバッテリー容量をチェック

ラジオをモバイルバッテリー代わりにしてスマホを充電することも付属のケーブルで問題なく行えました。

ただし、バッテリー容量が700mAhしかなくスマホをフル充電することはできないため、あくまで緊急時の一時しのぎにしかならないと感じました。もしモバイルバッテリー代わりに使うつもりなら、バッテリー容量の大きいものを選ぶことをおすすめします。最新のスマホはバッテリー容量が5000mAh前後のものが多いため、1台のスマホをフル充電するならば少なくとも5000mAhあるといいでしょう。

その他の機能

【LEDライト】

十分な明るさがあり、懐中電灯代わりに使えます。置いて使うことができるので、読書など手元を照らすのにも役立ちそうです。

【サイレン】

建物に閉じ込められたり、身動きが取れなくなったりした時に便利です。避難所などで持ち歩けば、防犯ブザー代わりに使うこともできます。実際に鳴らしてみたところかなりの大音量。体感では緊急地震速報よりも大きい音でした。

【ストラップ】

本体に取り付けられるストラップが付いているので、手首にかけて持ち運ぶことができます。首からかけられる長さのストラップを自分で用意して、両手が空くようにするとさらに使い勝手がよくなりそうです。

普段からラジオを使ってみよう

情報収集だけではなく、二役も三役も活躍してくれそうな防災ラジオ。防災に役立つ機能に加えて、インテリアに馴染むおしゃれなデザインのものや、Bluetoothスピーカーとして使えるものなどもあります。日頃から音楽や音声コンテンツを聴く習慣のある方は、そういった防災ラジオを普段から使ってみるのもいいかもしれません。

また自治体によっては、防災ラジオの無償貸与の実施や購入補助金の交付をしているところもあります。どの機種にするか悩むときは、こうした制度を活用するのもいいでしょう。まずはお住まいの自治体の公式サイトなどをチェックしてみましょう。

実際に使ってみて慣れておけば、いざという時にも慌てずに活用できます。これを機にラジオを日常生活に取り入れることもおすすめです。

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<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。

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