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【ネタバレ有】ひさびさにキター!ちゃんと怖い家系ホラー邦画『Never After Dark/ネバーアフターダーク』

  • 2026.6.7

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、ネタバレ上等な私見&本音でおすすめしますよ〜。

よしひろさん、「きのう何観た?」 『Never After Dark/ネバーアフターダーク』

story 霊能一家出身の愛里(穂志もえか)は、ある屋敷の除霊依頼を受けて現場へ。霊を目撃したという禎子(木村多江)と、そんな彼女には懐疑的な息子・群治(賀来賢人)をよそに送り出し、仕事を始めるのだが……。
監督・脚本:デイヴ・ボイル/出演:穂志もえか、稲垣来泉、木村多江、賀来賢人 ほか/配給:TOHO NEXT/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国順次ロードショー中
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グローバルサイズの家系ホラー

賀来賢人さんがTVなどに出まくってプロモーションしている、彼の出演・プロデュース作『Never After Dark/ネバーアフターダーク』。ひさびさにキター、家系のけっこうちゃんと怖いホラー邦画! いや、日本のホラーって最近モキュメンタリー系が流行りじゃない。それも原作もので。『呪怨』みたいにオリジナルで特徴あるキャラクターが出てくる家系ってあんまなかったのよねー。あ、怖いの苦手な方、安心はさせないけど観る価値ありよ。なんせこれ、心霊ホラーに見せかけてヒトコワだから(結局怖い)。

見て、木村多江さんの表情! 怖い思いしてるはずなのに、めちゃ笑顔で狂気!

日本のスリラー/ホラーってドロドロしてる因習ものが多いのが特徴のひとつ。超有名なところで『リング』も貞子がフィーチャーされ過ぎて忘れているかもしれませんが、そもそもはマスコミが作った超能力ブームのさなかにポッと出てきちゃったガチもん超能力者・貞子が村八分にあって……ってところから始まってるじゃない。この手のドロドロした感じが、他の国のホラーにはあまり見られないところなのよね〜。「結局は人が作り出したバケモノ」って結論。

で、この『Never After Dark/ネバーアフターダーク』はどうかっていうと、冒頭30分くらいはドロドロじゃなくてカラッとしてるのよ。たとえるなら同じく家系のハリウッドホラー『死霊館』シリーズか『インシディアス』シリーズみたいな感じ(あれをカラっとしていると思える自分が怖い)。これらの流れはフォーマット化されておりまして、①オバケでます→②霊能者登場どうもどうも→③やべー、やっぱ悪魔だよ→④あれ? 生きてる人にも問題あんじゃね?→⑤どっちも解決! っていう流れね。
 
この映画の最初の印象もこういう感じで進みそうって予感させるの。なんせ主人公は除霊を生業にしている霊能一家出身の愛里さん(と、常に一緒にいる彼女のお姉さんの霊)。依頼を受けてやってきたお屋敷は、怪現象が起こるから怖い! っていいながらも愛里さんのパワーに興味津々で怪しすぎる禎子さんと、彼女の力を信じてない息子の群治さんがいて、いわばこの手のホラーではお約束的キャラ配置なんですね。

このヘンテコな髪型にも理由があります。それは霊視の儀式で、髪の毛必要なんです(きも!)

はい、ここからネタバレです。
ところがどっこい、愛里さんの調査が進むにつれて不穏過ぎる流れに。霊視の儀式を済ませ(これが『死霊館 エンフィールド事件』に出てくるゾートロープっぽいのでお好きな方はご注目)、出てきたのは禎子さんが言ってるとおり、男の霊。なんだけど、愛里さんは「はて?」って感じなのよ。どう考えてもこれ、死んだ人じゃねーわ、って感じ取っちゃう。ただ、誰かが屋敷でおかしなことをしたのはたしかだし、なんなら死んだ人もいる。それも複数。ってのを感じ取っちゃうのね。
 
そこからは見てからのお楽しみなんだけど、日本のドロドロしたホラーっぽさもあり、ハリウッド制作のグローバルヒットホラーにも通じるカラっとした感じもあり、さらには今このジャンルのトレンドでもあるヒトコワのオチまでついてくるというおまけつき。賀来賢人さんが立ち上げた制作会社が初めて手掛けた長編映画だけど、こりゃ世界目指してるわ〜、って感じちゃう。あ、何が原因とは言いませんが、エンディングは爽やかです。後引きずりませんのでご安心〜。

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