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【スーパー歌舞伎『もののけ姫』】市川團子、中村壱太郎、市川中車らが語る覚悟と情熱――注目の新作!スーパー歌舞伎『もののけ姫』製作発表レポート!

  • 2026.6.7

2026年7月〜8月、新橋演舞場で上演されるスーパー歌舞伎『もののけ姫』の製作発表が都内で行われました。今年は、三世市川猿之助(二世市川猿翁)さんが創始したスーパー歌舞伎にとって、40周年という節目にあたります。スタジオジブリの名作『もののけ姫』をいかに歌舞伎として立ち上げるのかという点に期待が高まるなか、登壇者がそれぞれの思いを披露しました。

右から、スタジオジブリ代表取締役プロデューサー鈴木敏夫さん、アシタカ役・市川團子さん、サン役・中村壱太郎さん、乙事主役・市川中車さん、演出家・横内謙介さん。

演出家・横内謙介さんが掲げる言葉「ともに生きよう」

「『もののけと人間は、ともに生きられないのか』というアシタカの問いは、現代にも通じるテーマです。東と西、宗教、男女――さまざまな対立を抱える私たちが考えなければならないことだと思っています」
 
と述べ、演出の横内さんは、原作と歌舞伎、出演者とスタッフ、そして観客までもが一つになる舞台を目指したいという熱い思いをにじませました。

アシタカ役・市川團子「覚悟を持って挑みたい」

「祖父が命がけで創始したスーパー歌舞伎の精神を受け継ぎながら、『もののけ姫』という大きな作品に向き合います」
 
と團子さん。プレッシャーも感じていると率直に明かしながら、
 
「おひとりでも多くの方に感動していただき、明日を生きる活力となるような舞台にしたい」
 
と真摯な言葉を語りました。
 
また会見では、團子さんがアシタカだけでなくシシ神も演じることが明かされました。

中村壱太郎が挑む“新時代の女方”サン

ファーをあしらったスーツを着用し、
 
「今回の(扮装)ビジュアルを撮影したときのサンの色合いを使ってコーディネート。獣をまとってみました」
 
と明かし、場内を和ませた壱太郎さん。
 
「サンは少女と獣を掛け合わせた存在です。歌舞伎の女方としても新しい挑戦であり、歌舞伎の新時代の幕開けになる舞台だと感じています」
 
という言葉は、上演にかける強い思いを感じさせました。

市川中車が語った受け継がれるスーパー歌舞伎の精神

「私の両脇の横内先生も壱太郎さんも、お話から“熱”が伝わってきて、もう溶けそうだと思いながら座っておりました。この公演がとても豊かなものになる予感がしております」
 
と、乙事主役の市川中車さん。
 
「父ならどうするか、どう考えるか。それを澤瀉屋全員で感じ、壱太郎さん、(中村)時蔵さんの力を借りながら前に進んでいく、これが今回のスーパー歌舞伎の骨子だと思っております。この公演を伝説にしなければならない」
 
と力を込めました。

「歌舞伎になることに感動している」鈴木敏夫プロデューサー

スタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫プロデューサーは、
 
「『もののけ姫』の企画を立ち上げた当時、『宮﨑駿作品とはいえ、時代劇は流行らないのではないか』と反対する声があったことを思い出しました。それがこうやって歌舞伎の世界で再現されることに感動しています」
 
と率直な思いを吐露。
 
「先般、宮﨑と話していたところ、本格的にやろうとすると、『もののけ姫』も『風の谷のナウシカ』もそうだが時代劇になる。だから歌舞伎になるのは自然な流れだ、と彼がそんなことを言っていました」

世界的なマスターピースである原作映画と日本の伝統芸能が交差する本作は、スーパー歌舞伎の新たな挑戦。この夏、大きな注目を集めそうです!
 
 
『素敵なあの人』8月号(6月16日発売)では、市川團子さんに、スーパー歌舞伎『もののけ姫』にかける思いをインタビュー。團子さんのさまざまな表情をとらえた撮り下ろしポートレートにもご期待ください。
 
※澤瀉屋の「瀉」のつくりは正しくは“わかんむり”です。

松竹公式YouTubeにて製作の裏側に迫る密着ドキュメンタリー 「週刊もののけ歌舞伎チャンネル」配信中

公演概要

スーパー歌舞伎『もののけ姫』 原作/宮﨑駿
オリジナル音楽/久石譲
脚本/丹羽圭子 戸部和久
演出/横内謙介
協力/スタジオジブリ
出演
アシタカ 市川團子
サン 中村壱太郎
エボシ御前 中村時蔵
乙事主 市川中車
◆日程: 2026年7月3日(金)~8月23日(日)
◆会場: 東京・新橋演舞場
◆チケット発売: 〔7月公演〕発売中 〔8月公演〕6月25日(木)10:00 より 電話予約・Web_受付開始!
◆料金(税込):
1等席 17,000円
2等A席 10,000円
2等B席6,500円
3階A席 6,500円
3階B席 3,000円
桟敷席 18,000円
※未就学児童は満4歳よりお一人様につき1枚切符が必要です
◆公式HP: https://mononoke-kabuki.jp
◆製作:松竹株式会社

この記事を書いた人 杉村道子

カルチャー系を中心にインタビュー記事を執筆しています。趣味は歌舞伎、落語、ミュージル、ストレートプレイに小劇場と、ひたすら雑食舞台鑑賞。年に何本見ているのか、最近は怖くて数えていません。

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