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「今日で辞めるから」友人に顧客ごと奪われた私…その後、友人が慌てて戻ってきたワケ

  • 2026.6.8

私はクリーニング師の国家資格を取得し、念願だったクリーニング店を立ち上げました。開業当初から支えてくれたのは、高校時代からの友人・A子です。営業経験のある彼女は新規開拓で力を発揮し、店は順調に成長していきました。ところが、軌道に乗り始めたころから、彼女の態度が少しずつ変わっていったのです――。

店の成長とともに変わった友人

私は地域密着のクリーニング店を開業しました。シミ抜きや衣類の仕上がりには自信があり、少しずつ常連のお客さまも増えていきました。

そんな中、営業経験のあるA子が「私も一緒にやってみたい」と加わってくれたのです。彼女は法人営業に強く、近隣の工場や店舗、事務所などから次々と依頼を取ってきてくれました。

開業から3年がたつころには売り上げも安定し、スタッフも増え、私は感謝していました。

ところがそのころから、A子はこんな言い方をするようになったのです。

「この店がここまで来たの、誰のおかげかわかってる?」

「もっと待遇を上げてもらわないと割に合わないんだけど」

昇給は毎年おこなっていましたし、設備投資や人件費もあるため、すぐに大幅な条件変更は難しい状況でした。そう説明しても、A子は不満そうな態度を隠しませんでした。

突然の退職と裏切り宣言

ある日、私は休憩室でA子が取引先候補について愚痴をこぼしているのを耳にしました。

「断るなんて何様なの? あの会社、感じ悪い」

以前のA子は、営業を断られても次に切り替えるタイプでした。相手を見下すような言い方に、私は違和感を覚えました。

その数日後、A子は突然退職届を差し出してきたのです。

「今日で辞めるから」

「大手チェーンに移ることにしたの」

さらに彼女は、勝ち誇ったように「私がこれまでに取ってきた法人顧客はそのままもらうわね」「ビジネスなんだから、割り切ってよね」と言いました。

私は言葉を失いました。たしかにお客さまに営業をかけたのはA子でも、これまで長い付き合いを続けてこられたのは現場スタッフ全員の力があってこそ。それをすべて自分の手柄のように語るA子の姿に悲しくなりました。

予想外の来客が教えてくれた真実

A子が去った後、私は落ち込む暇もなく、残ったスタッフと店を守る覚悟を決めました。

するとその日の午後、以前A子が営業を断られたと怒っていた地元メーカーの女性社長が来店されたのです。

「A子さん、退職されたと聞きまして」と口を開いた社長に事情を説明すると、ホッとした表情でこう言いました。

「実は、あなたと直接お話ししたかったんです。A子さんは少し強引で、こちらの事情を聞かず契約を急がせることが多かったので……」

さらに、こんなことも教えてくれました。A子は一部の取引先に対し、「この店は近いうちに厳しくなるらしい」「今のうちに別会社へ切り替えたほうがいい」と事実と異なる話をしていたというのです。

「でも、こちらのお店の仕上がりや対応が丁寧なのは以前から知っていました。だから、改めてあなたと直接契約したいと思って来たんです」と社長は続けました。

私は胸が熱くなりました。見てくれている人は、ちゃんと見てくれていたのです。

戻りたいと言われても、もう遅い

その直後、A子が慌てた様子で店に戻ってきました。

「お願い、やっぱり戻りたいの!」

聞けば、転職先では採用条件についての話が食い違っており、思っていたような待遇ではなかったそうです。さらに、A子が私の店の顧客を引き抜いた行動も問題視され、話が進まなくなったとのことでした。

A子は泣きながら謝りましたが、私は静かに伝えました。

「友人として信じていたからこそ、今回のことは許せないよ」

「お客さまやスタッフの信頼を軽く見た人に、この店は任せられない」

その後、既存のお客さまとの関係は変わらず続き、新たに女性社長の会社からも依頼をいただけるようになりました。私は新しいスタッフを迎え、設備も見直し、店をさらに整えることができました。

今では、地域の方に安心して任せてもらえる店として、忙しくも充実した毎日を送っています。

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仕事は1人の力だけで成り立つものではなく、信頼の積み重ねで成り立つものですよね。目先の利益や自分の手柄ばかりを追えば、大切な人との縁まで失ってしまうこともあります。誠実な仕事こそが、最後には評価されるのだと感じさせられるエピソードでした。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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