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グルメ旅のプロが太鼓判! お腹も心も満たされる、日本国内のおいしい宿7【2026年最新】

  • 2026.6.5
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「エル・グルメ デジタル」をご覧の方々であれば、「旅の楽しみは美食」なんて生やさしいもんではないのではなかろうか。食のために旅をし、なんなら観光もリラクセーションも飛ばして旅先のごはんに夢中になって……という方も多いだろう。そんなあなたは時代の先をいっている。というのも、去る4月末に日本政府観光局(JNTO)が発表した「訪日マーケティング戦略」。この中に「2026年からの5年間、観光における国家戦略の一つとしてガストロノミーツーリズムに注力します」とはっきり記載されているのでぜひご覧いただきたいのだ。

食いしん坊が夢中で、国家も鼻息荒く、そしてますます楽しいことになっているのが美食旅の世界。そんな潮流に後押しされるかのように、都会にもローカルにも食が魅力のホテルやオーベルジュが次々にお目見えしている。

Capella Kyoto

京都/カペラ京都「SoNoMa by Sigle Thread」

京の花街に生まれたホテルで、西海岸ニュアンスの日本料理を体験

実際に訪れて「ここ最高!」と太鼓判を押したい筆頭株が「カペラ京都」。今も京都に存在する5つの花街の中の一つ、「宮川町」にある。近くに鴨川が流れ、お隣には歌舞練場と京都最古の禅寺である建仁寺。また、日本料理の名店がひしめくエリアでもある。
シンガポール生まれのラグジュアリーホテルブランド「カペラホテル&リゾーツ」が、日本初進出の地として選んだのが京都であり、しかもメインダイニングはカリフォルニア州ソノマのミシュランガイド三つ星レストラン「シングルスレッド」のカイル・コノートンシェフと、ヘッドファーマーを務めるカティナ・コノートンさんのコラボレーションによって誕生した。

Capella Kyoto_SoNoMa by SingleThread

前評判だけで圧倒されるが、実際に訪れてみるとまぁ、なんと静かで美しいホテル! 竹や木、織物、紙といった和の自然素材がふんだんにあしらわれた館内、そして部屋。こんな場所で「シングルスレッド」のディナーを味わうのだろうか?……と想像していたが、違っていた。いい意味で言う。

「SoNoMa by Single Thread」で堪能できるのはカリフォルニアテイスト一辺倒の食事ではない。カリフォルニア育ちの料理長、富永敬太さんと、同じくカリフォルニア育ちのペストリーシェフ、森田実生さんが、自らが生まれ育った西海岸のニュアンスと日本人料理人としての感性を、京都という舞台で完成させる料理。それらは一見日本料理のコースに見えつつも、ハーブやフルーツといった食材の扱い方などには、ちょっとした遊び心やこれまでのキャリアで学んだ技術とセンスも程よく詰まっている。

Mayuko Yamaguchi

カリフォルニア州ソノマ出身の富永敬太シェフ(右上)。表参道の日本料理店「てのしま」での修業後にソノマ「シングルスレッド」で経験を重ねた方で、初めて住む京都の食材への興味好奇心が尽きない様子。

旬の山菜や揚げた筍にはクランブルが添えられていた(左上)。木箱に収まって藤の花と共にサーヴされたミニャルディーズ(左下)。表参道「レフェルヴェソンス」で修業した森田実生シェフパティシエによるもので、コースの最後を彩る抒情詩のよう。しかしそんな余韻も楽しみつつ、お隣のバー「宵」も最高(右下)。

カペラ京都

住所/京都府京都市東山区小松町130
電話番号/075-541-8877

Mayuko Yamaguchi

東京/1 Hotel Tokyo「NiNi」

赤坂の天空で味わう“トーキョー×フレンチ・リヴィエラ”料理

「世界のベストシティランキング2026」で第4位につけた東京。住んでる人にはアスファルトジャングルかもしれないが、インバウンドフーディーや地方在住者にとって、東京とは世界有数の“おいしい町”に他ならない。都心ど真ん中の赤坂にこの春誕生した「1 Hotel Tokyo」は、“サステナブル・ラグジュアリー”というユニークなテーマ観を徹底したホテルで、レストランにもそんな思想が見え隠れする。

天に向かってそびえ立つ「赤坂トラストタワー」だが、ホテル入り口は別にある。大きな木の扉を抜けるとそこから森を思わせる香りが漂い、エレベーターから38階に上がってロビーに出てみると、ひ、広い! 窓の外には高層ビル群が見えるのに、この空間はまるでネイチャーラビリンス。思い思いにくつろいだり仕事をしたりバーで飲んでる人がいたりするのも、不思議な異国感だ。

Mayuko Yamaguchi

そんな「1 Hotel Tokyo」のメインダイニング「NiNi」は、朝食、ブランチ(週末)、ランチ、アフタヌーンティー、ディナー、バーまで楽しめる全128席のレストラン。もう、どんな目的で訪れたって満足できる使い勝手の良さを誇る。

面白いのは店のスタイルを「フレンチ・リヴィエラ」としていること。昨今トレンドの「地中海料理」ではなく、南フランスから北イタリアに限定したあたりにモダンな抱負を感じるではないか。都会なのに深呼吸したくなる開放感があって、洒落てる一方仲間とシェアして食べたくなる料理が満載というのも楽しい。

宿泊者だけでなく外来利用者でも参加できるイベントも多く、「NiNi」では本格的なDJエリアも。高級レストラン街であり呑兵衛の聖地でもある赤坂に、新たなフードスタイルで風を吹き込んだ形だ。

1 Hotel Tokyo

住所/東京都港区赤坂2-17-22 赤坂トラストタワー
電話番号/ 03-6441-3040

Hearst Owned

沖縄/ローズウッド宮古島「苧麻バー」

ホテルジャンキー注目の宿に、メインバーとレストランがオープン

今回の記事は「今年オープンの宿」をご紹介するというのがミッションながら、ちょっと待ってください、ここを素通りなどできません。世界中のホテル愛好者が注目する、アメリカ発祥のラグジュアリーホテルブランド「ローズウッド」。

日本初展開がどこになるかは注目の的だったが、結果として宮古島が最初にオープン……したのが2025年3月のことである。しかし、実は日本料理レストランの「苧麻」は今月(2026年6月)にグランドオープンし、それに先立つこと2カ月、「苧麻バー」はこの4月にオープンした。

「ローズウッド宮古島」は昨年秋に発表された「ミシュランキー」(ミシュランガイドのホテル版)で、初登場にしていきなり2つ星を獲得して話題になったのだが、すごいのはそれがメインのダイニング&バーの開業前だったのに(!)ということだ。いったいどんな美食空間が完成するのかと心待ちにしていたが、やはり&なるほど&そうですか&参りました、という素敵な場が私を待っていてくれた。

Mayuko Yamaguchi

日本料理レストラン「苧麻」は寿司、天麩羅、焼鳥、そして鉄板焼という4つの布陣で6月にグランドオープンするとのことでこれも興味津々だが、春先に訪れた際には先にオープンした「苧麻バー」を堪能。

「ローズウッド宮古島」の広大な敷地内には、美しい一軒家スタイルのヴィラやハウスが点在して小さな“村”のようなコミューンを作り出しているのだけれど、このバーもまたそれに準じた独立型の建物として海岸を見晴らす場所にある。夕暮れ時になると明かりが灯り、昼間泳ぎ疲れたりのんびりしすぎたりしたゲストたちが三々五々、ここに集まってくる。

バーで最初に手渡されるのは、絵本のようなメニューブック。8つの宮古諸島にまつわる伝説や風習がカクテルのストーリーに仕上げられていて、バーテンダーの丁寧な説明を聞きながら好みのカクテルを選ぶのは、都会のバーとは明らかに違う体験価値だ。

ローズウッド宮古島

住所/沖縄県宮古島市平良字荷川取1068-1
電話番号/0980-79-8899

HEARST

富山/鮨オーベルジュ「橋場」

寿司店による寿司好きのためのオーベルジュが富山に誕生!

以前から個人的に愛してやまない富山県は「寿司県」という異名を持つ。なんせ富山湾が“天然生け簀”と呼ばれているくらいですからね。そんな富山県の射水市に、これまた以前から惚れ込んでいた東京・元麻布の「鮨しゅんじ」が、富山愛と寿司愛の集大成のようなオーベルジュをオープンした。

Hashiba

開業は5月16日、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅を始めた日に宿の歴史をスタートさせるなんて、これまた旅好きにはキュンとくるではないか。客室数はわずか3室で、館内にはサウナ、そして青森ヒバを使ったお風呂もあるという。聞いただけで予約困難ムード満載ではあるけれど、これはなんとしても行きたい。声を大にして「行きたい!」。

鮨オーベルジュ「橋場」

住所/富山県射水市港町5-1

MONT

長野/野沢温泉「mont」

築100年の旅館がフルリノベ。薪火フレンチが自慢のブティックホテルに

この身は一つしかないのに、行きたいレストラン、泊まりたいホテルがなぜもこう増えるのか……。長野県にある野沢温泉村も、かねてから気になる場所だったが、今年の初頭にホテル「mont」がオープンしたと聞き、「行きたい」気持ちは「行かねば」に変わった。築100年の古い旅館をフルリノベーションして誕生した全10室のホテルの1階には、薪火を駆使するフレンチ「mont restaurant」が入り、ここのシェフに就任したのが代々木公園の人気店「PATH」で料理長を務めた寺島惇さんだという。

MONT

郡とか村とか字とかが地名に入る場所に、薪火フレンチ。昨今薪火を使う料理はトレンドで都会でも見かけるけれど、やはり星空と清涼な空気の元で眺めるそれは、感動も味わいも違うだろう。今回のセレクトの中では、割と控えめプライスというのも素敵ポイントだ。

野沢温泉「mont」

住所/長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9521-1
電話番号/070-8964-5315

HOTEL FORK & KNIFE Miyajima

広島/「HOTEL FORK & KNIFE Miyajima」

伝統の観光名所に誕生したのは、文化と食のリトリートホテル

大昔は修学旅行、大人になってからはカープ応援旅やお好み焼き食べ歩き旅で訪れた町、広島が、気がつけば今では「しまなみ海道美食旅」や「アートと建築を愛でる旅」など、おしゃれデスティネーションになっている。広島に何かムーブメントが来ているのか? というタイミングで、今度は「カルチャーリトリート」を標榜する宿「ホテル フォークアンドナイフ」が開業した。土地に根ざした文化と食を再編集して旅人に届けるって、もはや文化人類学っぽい。そして遊びや道楽を通り越して、旅は思考の時間であると気づかせてもくれる。

HOTEL FORK & KNIFE Miyajima

建築家やファッションプロデューサー、アートキュレーターなどの肩書を持つ人々による、インスタレーションのようなホテルに入ったダイニングは、東京・代官山の魚介フレンチ「abysse」や渋谷のビストロ「PEZ」で経験を積んだ石浜綾シェフが監修を務める。深いストーリーを愛でる旅ごはんに心から期待する(ついでに広島の銘酒もだ)。

HOTEL FORK&KNIFE Miyajima

広島県廿日市市宮島口3-3-15
tel. 0829-30-5250

Wataya

佐賀/和多屋別荘「薬泊」

ラグジュアリー湯宿で過ごす、薬膳尽くしの養生トリップ

いくら“飲食命”といっても、さすがに食べ飲みオンリーだといろいろ気になる部分もある。胃腸とか肝臓とか体重とか、そういう話ですね。最後にご紹介するのは、決してニューオープンではないし、逆に1950年創業というから老舗カテゴリーともいえる宿のニューな話。

佐賀県嬉野市を代表するラグジュアリーな湯宿「和多屋別荘」だが、こちらは果敢に文化的アプローチを旅に混ぜ込む名人でもあり、茶畑でお茶を楽しむティーツーリズムや、“養生”をメインパーパスとする自慢のサウナ満喫プランなどが人気だ。

Wataya

そんな和多屋別荘の中にこの春、ユニークな施設が新たに開業した。その名を「薬泊堂」といい、薬師や茶師、調香師らがゲスト個人個人に合わせてオリジナルの養生プランを組み上げるというプログラム「薬泊」を発表。滞在中には漢方の観点からの体質チェック、肌分析に頭髪分析、睡眠力診断、さらには薬膳夕食に薬膳朝食、薬膳茶まで振る舞われるというから、どう考えても中も外もピカピカになれるに違いない。

嬉野温泉 和多屋別荘

住所/佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738
電話番号/0954-42-0210

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