1. トップ
  2. 【月刊新作映画レビュー】『DIE MY LOVE ダイ・マイ・ラブ』ほか6月はコレ観なきゃマンスリー

【月刊新作映画レビュー】『DIE MY LOVE ダイ・マイ・ラブ』ほか6月はコレ観なきゃマンスリー

  • 2026.6.5

6月5日(金)公開『シラート』

2025年カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨4冠(審査員賞、サウンドトラック賞、AFCAE 賞スペシャルメンション、パルムドック賞)獲得。アカデミー賞では女性だけで構成された音響チームが史上初めて音響賞にノミネートされたほか、国際長編映画賞にもノミネートされた。失踪した娘を探して、砂漠で行われていたレイブパーティーを訪れた父と息子と愛犬。娘は見つからず、父子はモロッコの⼭岳地帯からさらに砂漠へと進んでいく参加者たちに追随。一行は引き返せないほど奥深く入り込んでいく。果てしなく広がる大地に鳴り響く重低音と思わず声が出そうな衝撃の展開がとてつもなく刺激的なロードムービー。ペドロ・アルモドバルがプロデュースし、本国スペインでは異例の⼤ヒット。

監督・脚本/オリベル・ラシェ

キャスト/セルジ・ロペス、ブルーノ・ヌニェス・アルホナ、リシャール・ベラミほか

6月12日(金)公開『DIE MY LOVE ダイ・マイ・ラブ』

実生活では2児の母であるジェニファー・ローレンスが全てを曝け出し、産後うつの女性を熱演。カンヌ映画祭で大きな話題を呼んだ心理ドラマ。作家のグレースは、夫ジャクソンとともに⽥舎町で暮らし始める。穏やかな生活を送るはずが、出産を機に彼女は深い孤独とプレッシャーに苛まれてゆく。現実とファンタジーの区別もあやふやなグレースの頭の中のように過去と現在を行き来する映像が観る者を狂気に誘う。圧巻の演技を見せるジェニファーは撮影時、二人目を妊娠中。子どもができたことで関係が崩れる、頼りない夫役のロバート・パティンソンはジェニファーと初共演。監督は『少年は残酷な弓を射る』のリン・ラムジー。ジェニファーは本作でプロデューサーも兼任、マーティン・スコセッシもプロデューサーに名を連ねている

監督/リン・ラムジー

キャスト/ジェニファー・ローレンス、ロバート・パティンソン、シシー・スペイセク、ニック・ノルティ、ラキース・スタンフィールドほか

5月29日(金)公開『君は映画』

人気劇団ヨーロッパ企画と下北沢の映画館トリウッドがタッグを組んだ『ドロステのはてで僕ら』('20)、『リバー、流れないでよ』('23)に続くオリジナル長編映画最新作で上田誠監督デビュー作。下北沢の劇作家マドカと三軒茶屋のバンドマン、カズマ。二人が映画を観に行くと、スクリーンの中にはお互いがいた。マドカが観ているのはカズマの、カズマが観ているのはマドカの映画だったのである。映画の登場人物にふさわしく、次々と事件に巻き込まれる二人。やがてスクリーンの中の相手に救いを求めて……。物語の中心となるのは下北沢にある実在のビル「シェルボ下北沢」の2階の映画館、トリウッド。昨年、上田誠が脚本・演出を務めた舞台「リプリー、あいにくの宇宙ね」に主演した伊藤万理華、井之脇海がW主演。勝手知ったる二人が軽快なテンポで爽やかに下北沢を駆け抜ける。

監督・脚本/上田誠

キャスト/伊藤万理華、井之脇海、藤谷理子、金丸慎太郎、前田旺志郎、菊池日菜子、金子鈴幸、三河悠冴、今井隆文、尾関高文、高佐一慈、石田剛太、酒井善史、土佐和成、角田貴志、諏訪雅、永野宗典ほか

6月19日(金)公開『ダイヤモンド 私たちの衣装工房』

70年代、ローマ。姉妹が営む、美しい衣装を制作する衣装工房には多くのお針子たちが働いていた。昔の恋を振り切るように仕事に打ち込む姉と娘の喪失をお酒で紛らわせる妹のほか、女性たちはそれぞれ事情を抱えている。ある日、名衣装デザイナーが依頼に現れ、皆、歓喜するが、気難しい映画監督と意見が食い違い、あと一歩のところで暗礁に乗り上げる。それでも、見たこともないような至高の一着を作ろうと女性たちは力を合わせて支前を向く。イタリア映画の巨匠であるフェルザン・オーツペテクが助監督時代に思いを馳せ職人たちにリスペクトを捧げた、女性たちの連携が素晴らしい、心温まる作品。2024年イタリア映画最大のヒットになった。衣装担当はミラノ・コルティナ冬季オリンピックの閉会式の衣装を手がけた 、ステファノ・チャミッティ 。映画のドレスは大阪・関西万博のイタリア館で展示された。

監督・原案・脚本/フェルザン・オーツペテク

キャスト/ルイーザ・ラニエリ、ジャスミン・トリンカ、ステファノ・アコルシほか

元記事で読む
の記事をもっとみる