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豆乳ひとつで世界を旅する? スーパーマーケットを“宇宙”と考える作家・益田ミリの視点がすごい!【書評】

  • 2026.6.4

【漫画】本編を読む

スーパーマーケットを“巨大な宇宙”に見立てて描く日常再発見コミックエッセイ『スーパーマーケット宇宙』(益田ミリ/KADOKAWA)。食品や日用品売り場を“惑星”にたとえ、様々な思考を巡らせる著者・益田ミリさんの視点に触れると、いつもの買い物がちょっぴり楽しくなるかもしれない。

たとえば「海苔」とひと口にいっても、その種類は実に幅広い。有明産、瀬戸内海産、明石産など、あらゆる産地の海苔がスーパーの棚に並んでいる。そんな光景から「広い宇宙には、海がある星が他にも存在するのかもしれない」「海があるなら海苔も採れ、宇宙海苔が輸入される日が来てもおかしくない」と想像を膨らませるのは、やはり益田ミリさん独自の視点だろう。スーパーにある商品ひとつでこんなにも考えが膨らんでいくものなのかと、思わず感心させられるはずだ。

「惑星『豆乳』」と題されたエピソードでも、豆乳ひとつで“台湾”に思いを馳せる。…と思いきや、そこからドイツで食べたソーセージ、スペインで食べたパエリアなど、スーパーマーケットの中にある旅の記憶を次々に巡らせていく。まるで益田さんの脳内そのものがひとつの宇宙のよう。

野菜、鮮魚、お惣菜、冷凍食品など、様々な“惑星”を眺めながら、考えたり、空想したり、時に遠い国へ思いを馳せたり……。そんな視点に触れた後では、スーパーの棚に並ぶ何気ない商品も、少しだけ違って見えてくるだろう。

文=ハララ書房

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