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料理家が指南!キッチンの収納術と雑多に見えないインテリアの工夫

  • 2026.6.4

しまいにくい、見つからないなど、整理・収納がストレスの原因になっていませんか?
スペシャリストが実践しているノウハウを教えていただきました。
暮らしにも心にもゆとりが生まれる神ワザは必見です!

ものが雑多に見えない工夫とワンアクションで済む収納で、料理時間を快適に

キッチンの達人
五味幹子さん
料理家、料理教室「ハレとケ」主宰。飲食業、大手料理教室講師、ル・クルーゼジャポンアドバイザーを経て現職。
「日々の食卓はシンプルに」をモットーに日本の四季と食卓を結ぶ料理を発信。

コックピットのように収納をカスタマイズ
五味さんが現在の戸建てに移り住んだのは6年前。コの字型のキッチンで当初の計画より収納スペースが少なく、ストレスなく調理できるように動線を考えて収納を手作りしたそうです。
 
「ダイニングとキッチンを仕切るように吊戸棚が設置されていたのですが、圧迫感があり外してもらいました。コンロ下の戸棚もオーブンを入れるために外したので、据え付けの収納はごくわずか。換気扇の吊り収納も、コンロ横やシンクの背面の棚も自分で作ったものです」
 
狭い空間を逆手に取り、手を伸ばすだけで取れるように、よく使う道具は表に出して収納。
材料を洗う、切る、加熱する、味付けする、が流れるようにワンステップで行えるといいます。
 
「道具を洗った後もラクチンにしていて、包丁は壁に設置したマグネットに張り付け、ザルは吊るし収納に。その下に食器の水切り籠を置いているので乾かすまでがワンステップで済みます」
 
仕事柄、器や道具は、つい増えてしまいがち。しかし、先の暮らしを考えて、見直ししていきたいと話します。
 
「二軍三軍を手放し、出していても絵になる佇まいのもの、一生使い続けたいと思う道具だけを残していく予定です」

かさばるフライパンや鍋は一軍だけにして吊り収納

コンパクトなキッチンでもともと収納は少なめ。コンロ下にオーブンを設置したため、フ
ライパンや鍋の行き場がなく、S字フックを使って換気扇のまわりに一軍を吊り下げて収納。キッチンには小さなスツールを一脚。
煮込み料理は休憩も兼ねて座り、鍋と一緒に過ごします。

天然素材のせいろ、ざるはしまい込まず出しておくのが正解

シンクの背面の木製チェストは葉山ガーデンでオーダーメイド。
壁に取り付けた棚板3枚はDIY。しまうとカビてしまったり、使わなくなるせいろ類を最上段に収納。
乾きやすく、軽いので落ちてきても安心。

インド製のステンレスのスパイスボックス。
上ぶたでしっかり遮光密閉でき、さじが入るので計量が簡単。

しまうものに合わせて引き出しの深さを変えて使いやすく

一番上は引き出しを浅く設計してカトラリーを収納。お箸やスプーンなど種類別に100均のグッズで分けて一目瞭然に。
2番目は銘々皿など小さな器を重ねて収納。下に行くほど深い設計に。
右側の一番上の引き出しには、ラップ類、2番目には大きさ違いの収納袋がスタンバイ。

遮光保存したい油や高さのある調味料瓶は引き出しに立てて

オリーブオイルなど照明に当てると劣化する瓶ものは、コンロ横の引き出しに立てて収納。
光を遮断し、コンロからの油跳ねなどの汚れも防ぎ、上からのぞいて一目瞭然。
コンロで調理中にも取り出しやすい。

板材と真鍮のビスを買って調理場に道具棚をDIY

調味料の小瓶やボウル、菜箸やフライ返し、お玉など、頻繁に使う道具の高さに合わせて棚を手作り。
調理中に使うものが手を伸ばすだけで簡単に取れて作業がスムーズに。

家族ふたりの共有物をすべてテレビまわりに収納。 家具を組み合わせてすっきりと

リビング収納の達人
スズキナオコさん
整理収納アドバイザー1級認定講師。整理収納アドバイザー歴は17年を越え、「現場第一主義」で一般家庭を中心に、片付けサポートを行っている。
https://www.kataduke-kirei.com/

汎用性のある家具とグッズで壁面収納を完成
スズキさんは今のマンションに移って15年目。昨年迎えたぺットロボットのしろもちゃんと過ごすリビングは、15年も住んでいるとは思えないほどきれいに片付いた状態です。
「天井に大きな梁があり圧迫感があったので、梁の高さに合わせて収納家具を組み合わせて、壁面収納を作りました。かなりの容量があるので、夫婦2人分の日用品が収まっています」

家具は前の家で使っていたベルメゾンのものに同シリーズ品を買い足し、作り付けのように完成度の高い仕上がりに。

扉の中はボックスやファイルを駆使して入れるものと容量を決め、用途や使うシーンに沿って収納するものをグルーピング。

収納グッズも100均のロングセラー品など、すぐに購入できて汎用性のあるものを選び、詰め込み過ぎないように定期的に見直して、ブラッシュアップしていると言います。

「私は凝り性なのでひとつひとつ袋に入れたり、ラベルを貼ったりするのが苦にならないんです。よく夫に変態って呆れられます(笑)。でも、この収納法が功を奏して、あれはどこ?と、いつももののありかを見失っていた夫が、自力で見つけて戻せるようになったんです」

夫婦の趣味のDVDやCDはイニシャルで分けて収納

CDやDVDも人別にボックスを分けて、各自所持する枚数をやんわり設定。
上に積み重なるようになったら、雪崩になる前に残すものを見直しして整えるのが暗黙のルール。

なくしがちなビスやケーブルは密閉袋に入れてラベリング

ドライバーやニッパーといった工具類、釘や組み立て家具のビスなどは密閉袋に入れて、仕切り付きのメッシュボックスに収納。
仕切りがあるので立てられ、ラベルが一目瞭然。

アルバムなどの思い出の品はデッドスペースへ

ダイニングの椅子があり、扉を開けにくいデッドスペースには結婚式で使ったグッズやウェディングフォトなど思い出の品を収納。
紙焼きの写真は年代別のアルバムにして整理。

薬は妻と夫に分け、テレビ下の浅い引き出しに

引き出しを仕切り、共通で使うのど飴や塗り薬、絆創膏などの市販薬を種類別に区分け。
各自の処方薬はイニシャルで分け、上からのぞいて一目でわかるように立てて収納。

書類は重要度によって2種類のファイルに分けて整理

住まいの契約書、ローン、保険などのお金関係の書類などはファイリングしてボックスに。
永久保存の重要書類か毎年更新する書類かで収納ファイルを分けると整理がスムーズ。

永久保存の書類は1枚ずつフィルムに差し込むファイルに。
毎年入れ替える書類は仕切りを動かせる投げ込み式のバーチカルタイプに。

隠し扉ばかりでは遊びがないので、ガラスケースにお気に入りのカップ&ソーサーなどを飾って。

収納扉を閉めるとすっきり白い壁に!

photograph: Yusuke Shirai text: Mizuki Sakaguchi
 
大人のおしゃれ手帖2026年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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