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「自分のことしか考えないプレーができて…」東京ヴェルディ内定の日本大FW平尾勇人、相棒に重責を託して会心のパフォーマンス

  • 2026.6.1

[第100回関東大学サッカーリーグ戦1部第10節、中央大 0-2 日本大、5月31日、東京・味の素フィールド西が丘]

プロ内定3選手を擁する日本大が中央大を2-0で破り、リーグ戦2試合ぶりの勝点3を獲得した。

この日、2トップの一角で先発したFW平尾勇人(4年、四日市中央工業高、J1東京ヴェルディ内定)は、軽やかな身のこなしで相手ゴールへ迫るなど、日本大の攻撃をけん引。先制点をアシストして、チームの勝利に貢献した。

画像: キャプテンマークを相棒に託した平尾。この日は前線で起点となった(写真 白谷遼)
キャプテンマークを相棒に託した平尾。この日は前線で起点となった(写真 白谷遼)

重責から解放されて会心のパフォーマンス

今季のリーグ戦で優勝争いをしている中央大を相手に、2得点かつクリーンシートで勝点3をつかんだ日本大。同大の最前線で躍動した平尾は「いい意味で自分のことしか考えないプレーができて、やりやすかったです」と自身のパフォーマンスを振り返った。

ここ数試合の中でも身体がよく動いたと語る平尾。その背景には、肩の荷が降りたある理由があった。

今年の日本大は、4年の平尾と桑原晃大(4年、ジェフユナイテッド千葉U-18)が二人体制でキャプテンを務めている。この日はその桑原がリーグ戦初先発を飾り、試合前に二人の間で「どちらがキャプテンマークを巻くか」という話し合いが行われたという。

平尾は「ダブルキャプテンという形で桑原くんとやっていて、今日は桑原くんに『(キャプテンマークを)1回預けるわ』という話をしました」と明かした。桑原がピッチに立ったときにはキャプテンマークを譲ると決めていた平尾は、チームの統率を相棒に託し、自身は最前線でのプレーに全力を注いだ。

「最近、キャプテンマークを巻いて試合に出ると、チームの戦い方を揃えようとすることに撤しすぎて、自分のプレーが分からなくなっていました。ボールを受けに落ちすぎたり、試合をつくる方に思考がいきがちでした」

重責から解き放たれた平尾は、果敢にゴール前で勝負を仕掛け、後半34分には自らのドリブル突破からMF知久陽輝(2年、川崎フロンターレU-18)の今季初ゴールをお膳立てした。

画像: サイドでドリブルを仕掛ける平尾(写真 白谷遼)
サイドでドリブルを仕掛ける平尾(写真 白谷遼)

東京Vへの来季入団が決まっている平尾は昨季、特別指定選手としてJ1で6試合に出場し、1ゴールを挙げた。しかし、J1百年構想リーグでは東京Vに合流せず、現在も日本大でのプレーに専念している。

「最終学年ですし、日大に恩返しがしたいという思いが一番にあります。(川津博一)監督に『戻ってこい』と言われたのですが、日大は自分を育ててくれた場所ですし、やはり恩返しの気持ちが一番強かった」

東京Vの城福浩監督には「成長して帰ってきます!」と言ってチームを離れたという。「まだ大学で成長できる部分はたくさんある」と自らの成長に焦点を当てる日本大の背番号17が、恩返しのシーズンを最高の形で駆け抜ける。

筆者:白谷遼

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