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40代のときに、私の生き方を変えた本。『すべての、白いものたちの』/京都・大山崎町『Puolukka Mill』 が届けるベターライフブックス。

  • 2026.5.29

This Week Theme  40代のときに、私の生き方を変えた本。

Book of the Week  『すべての、白いものたちの』ハン・ガン 著 (河出書房新社)

出典 andpremium.jp

「本屋をするのはどうかな?」と家族会議をしたのは40代後半、会社勤めに疲弊していた頃。どうせやるなら好きな「翻訳小説」がたくさんある本屋がいい。でも翻訳ものは売れないだろうなぁと、堂々巡りをしていた。

『すべての、白いものたちの』を読んだ時のことは覚えている。白のイメージの拡散と収束。今まで読んだことのない稀有な小説。生命までたどり着く文章。

そして、やはりこんな作品を届けられるような本屋にしたいと決めた。心が決まった本。さらに彼女は韓国で本屋を運営していたと聞き、二重に嬉しくなった。スケールは違えども作家で本屋なら同業者。時にこの本は棚に差し込まれているけれど、自分の本屋にあることがお守りのような存在になっている。そんな本。

edit:Seika Yajima

BOOKSHOP Puolukka Mill

出典 andpremium.jp

『Puolukka Mill(プオルッカミル)』は、「本と糸」の店。大阪と京都の境目、天王山のふもと、緑と水に囲まれた大山崎町にある。JR山崎駅、阪急大山崎駅から15分ほどの住宅街の中にある一軒家を改装。新刊、古本、毛糸や手芸用品、日用雑貨、洋服などを販売し、少人数で行うアットホームな編み物教室を運営している。店名は「Puolukka」(こけもも)とイングランドのソールズベリー(Salisbury)にある『Fisherton mill』というアトリエ&カフェにちなんで付けたもの。本担当の折小野和広さんは、小説家としての顔も持ち、2022年に『十七回目の世界』で京都文学賞優秀賞を受賞。2026年3月に、夏を待っている女性を描いた表題作『夏を待つ』(Puolukka Mill Books)を上梓。

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