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歌まで演技する俳優たち…“没入型OST”が韓国ドラマをさらに熱くする!

  • 2026.5.28

韓国ドラマでは近年、主演俳優や出演俳優がOST(ドラマ挿入歌)に直接参加するケースが増え、作品の世界観をより深く伝える“没入型OST”として注目を集めている。

俳優自身の感情が込められた歌声は、キャラクターの物語や余韻をより鮮明に届け、視聴者の心をつかんでいる。今回は、話題の韓国ドラマOSTを歌った俳優たちと、それぞれの楽曲の魅力をまとめる。

『テプン商事』(イ・ジュノ/キム・ミンハ)
(画像=tvN)

『テプン商事』(Netflixで日本配信中)は、1997年の韓国IMF通貨危機を背景に、倒産寸前の貿易会社を引き継いだ青年カン・テプン(演者イ・ジュノ)の成長を描いたヒューマンドラマ。

自由奔放に生きていたお坊ちゃんが、突然会社を背負うことになり、仲間たちと共に逆境を乗り越えていく物語で、単なる企業再生ドラマではなく、“人が再び立ち上がる力”や“時代を生き抜く若者たちの青春”を温かく描いた作品として支持を集めた。

ヒロインのオ・ミソンを演じたキム・ミンハは、冷静で現実的ながらも情に厚いキャラクターを好演。テプンとの“同志のような関係性”も大きな見どころのひとつ。

そして、同ドラマのOSTにもイ・ジュノとキム・ミンハの2人が参加。

ジュノが歌った『Did You See The Rainbow?』は、自分を信じて試練を乗り越えようというメッセージを込めたソフト・ポップ・ロックジャンルの楽曲。

ジュノ特有の甘く柔らかな低音ボイスに加え、感情を丁寧に積み上げていくような歌い方が特徴。サビに向かって少しずつ感情が広がる構成になっており、聴き終わった後に温かい余韻が残る。

一方のキム・ミンハが歌った『永遠(Eternity)』は、「届きそうで届かない永遠」をテーマにした感性バラード。幻想的なピアノサウンドと、キム・ミンハの透明感ある歌声が調和した楽曲として注目を集めた。

また、派手に盛り上げるタイプではなく、物語にそっと寄り添うように流れるOSTだったため、「曲が流れる瞬間に感情が一気に込み上げる」という声も多く寄せられた。

(画像= Stone Music Entertainment)
『かかし』(パク・ヘス)
(画像=ENA)

パク・ヘスとイ・ヒジュン共演のサスペンスドラマ『かかし』(U-NEXTで日本配信中)。1980年代後半から90年代初頭に韓国社会を震撼させた実在の連続殺人事件をモチーフにしており、重厚でダークな世界観が大きな話題を集める。

パク・ヘスは、かつて強力班の刑事として活躍し、現在は犯罪心理学を教えるプロファイラーのカン・テジュ役を熱演。イ・ヒジュン演じる検事チャ・シヨンとの緊張感あふれる関係性も作品の大きな見どころとなった。

主演のパク・ヘスは同ドラマのOSTにも挑戦。

彼が歌う『忘れられていくもの』は、主にテジュが過去の事件の記憶と向き合う場面や、孤独感・罪悪感に飲み込まれるシーンで使用され、感情を過度に煽るのではなく、静かな絶望をじわじわと染み込ませるような使われ方が印象的で、「OSTが流れる瞬間に鳥肌が立つ」という感想が上がった。

パク・ヘスの歌声の魅力は、俳優としての演技力がそのまま歌にも表れており、単にメロディを歌うというより、“心の独白”のように感情を吐き出すスタイルが特徴。

サスペンスドラマらしい陰鬱な空気感と、パク・ヘスの重厚なボーカルが絶妙にマッチした、「作品そのものを完成させるOST」として高い評価を受けている。

(画像=MAGIC STRAWBERRY SOUND)
『伝説のキッチン・ソルジャー』(カン・ハギョン、イ・サンジュン、イム・ジホ、カン・ジュンギュ、キム・ムンギ)
(画像=TVING)

『伝説のキッチン・ソルジャー』(Disney+で日本配信中)は、料理の才能を持つ青年カン・ソンジェ(演者パク・ジフン)が軍の炊事兵となり、限られた材料や厳しい環境の中でも“最高の一食”を作り出しながら仲間たちの心を動かしていく軍隊グルメドラマ。

軍隊を舞台にしているが、シリアスな展開だけではなく、コミカルな掛け合いや仲間同士の友情、ヒューマンストーリーが絶妙に調和した作品として視聴者からの反応も好評。

なお、ソンジェとともに炊事兵として切磋琢磨するメンバーが歌うOST『My Flavor』が大きな話題を集め、正式にリリースされることとなった。

(画像= Stone Music Entertainment)

劇中では、主人公ソンジェが軍隊式アレンジで完成させた「アランチーニおにぎり」を中隊長ファン・ソクホ(演者イ・サンイ)が食べた瞬間、頭の中で突然ミュージックビデオ風の幻想シーンが始まり、ソクホの頭の中では脳内アイドルとして「味覚ボーイズ」が登場したのだ。

曲調は軽快でエネルギッシュなダンスナンバーで、聴くだけでテンションが上がるようなポップなサウンドが特徴。そこに俳優たちの個性的なボーカルと掛け合いが加わり、“キャラクターソング”的な魅力も感じられる。

特に面白いのが、「五つの味(甘味・辛味・酸味・苦味・塩味)」をそれぞれのキャラクター(俳優)が担当しているという点。

(甘味=イム・ジホ、辛味=イ・サンジュン、酸味=カン・ジュンギュ、苦味=カン・ハギョン、塩味=キム・ムンギ)

さらに、アイドル顔負けのビジュアルやキレのある群舞、耳に残るサビも人気の理由。ドラマ本編のコメディ感を壊さず、むしろ作品の魅力をさらに引き上げたOSTとして、「今年一番クセになるドラマOST」という声も上がっている。

『グッドボーイ』(パク・ボゴム)
(画像=JTBC)

『グッドボーイ』(Amazon Prime Videoで日本配信中)は、パク・ボゴムとキム・ソヒョンが主演を務めた青春アクション捜査ドラマ。かつて国家代表としてメダルを獲得した若者たちが、“特別採用”で警察官となり、不正や暴力がはびこる社会に立ち向かう姿を描いている。

パク・ボゴム演じるユン・ドンジュは、元ボクシング金メダリスト。栄光を経験した一方で挫折も味わった人物で、警察官としての再出発を通じて再び人生を立て直していく。ドラマは単なる捜査劇ではなく、青春の再挑戦や仲間との成長を描いた作品としても評価された。

また、パク・ボゴムは同作のOSTにも参加。これは2016年のロマンス時代劇『雲が描いた月明かり』以来、約8年ぶりのOST歌唱として大きな話題に。

彼が歌う『Waterfall』は、感情豊かなアコースティック旋律が印象的なバラード。特別採用チームのメンバーたちが、それぞれ傷や挫折を抱えながらも再び前へ進もうとする場面で流れ始め、ドラマ後半の感情を一気に爆発させる「余韻型OST」として強い印象を残した。

(写真=Warner Music Korea)

最大の魅力は、パク・ボゴムの優しくも切ない歌声だ。特にサビでは、“耐えてきた青春”をそっと抱きしめるような感情表現が際立ち、「演技の延長線にある歌声」とも評され、高い評価を受けた。

俳優たちが歌うOSTは、単なる挿入歌を超え、キャラクターの感情や作品の余韻をよりリアルに届ける重要な要素となっている。演技とはまた違った魅力を感じられる“俳優OST”は、今後も韓国ドラマの楽しみの一つとして注目を集めそうだ。

(文=韓ドラLIFE編集部)

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