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地下駐車場で愛車が水没…「車両保険でカバーできる」と信じた40代男性が直面した“100万円”の誤算

  • 2026.6.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験を持ち、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。

近年、夏から秋にかけて、ゲリラ豪雨と呼ばれる局地的で激しい大雨が増えています。大切な愛車を守るために、車両保険に加入して備えている方も多いのではないでしょうか。

今回紹介するのは、マンションの地下駐車場で愛車が水没した男性の事例です。保険で全額カバーできると思っていたのに、想定外の自己負担を迫られてしまいます。

豪雨で地下駐車場が冠水し愛車が水没

都市部の分譲マンションに住むDさん(40代男性)は、機械で車を地下へ収納する「ピット式」の機械式駐車場を契約していました。梅雨の終わりに、地域一帯が猛烈なゲリラ豪雨に襲われてしまいます。

排水能力を超える雨水が、駐車場へ勢いよく流れ込み、車を停めるピットはあっという間に水で満たされます。Dさんの愛車は車内まで水に浸かり、エンジンや電気系統が故障してしまいました。

車両保険は下りるものの直面した「時価額」の壁

幸い、Dさんは車両保険に加入していました。一般型だけでなくエコノミー型(補償範囲を限定して保険料を安くしたタイプ)でも、豪雨による水没は補償の対象です。

水没が補償されると分かり、Dさんは胸をなでおろしました。しかし、保険会社の担当者の説明に驚きます。

「全損(修理できない、または修理費が保険金額を超える状態)の支払いは、時価額が上限となります」

購入から数年が経過したDさんの車の時価(現在の市場価値)は、約200万円まで下がっていました。同等の新車に買い替えるには約300万円が必要で、約100万円の差額が生じます。

「車両保険に入っていれば、全額補償されるものだと思い込んでいました」

さらに、翌年からは等級(事故歴に応じた割引率の区分)が下がって保険料も上がります。

水没リスクに備えるための選び方と対処法

Dさんのつまずきは、保険の中身まで把握しないまま「入っていれば大丈夫」と考えていた点にあります。同じ後悔を避けるため、まずは車両保険の契約内容を確かめておきましょう。

確認したいのは、全損のときに受け取れるのが「時価額」である点です。時価は年々下がるため、新車の購入費を賄えないことがあります。新車への買い替えに備えるなら、新車特約(事故時に新車の再購入費用を補償する特約)を付けておくのもおすすめです。

大雨が予想される日は、車を早めに動かしておくのも有効です。とくに地下のピットや下段は水没しやすいため、その区画の車は近隣のコインパーキングなど浸水しにくい場所へ移しておくのもおすすめです。

もし愛車が水没してしまったら、電気系統がショートして発火するおそれがあるため、エンジンをかけてはいけません。まずは保険会社やディーラー(自動車の販売店)に連絡し、指示を仰ぎましょう。日頃の備えと迅速な行動が、大切な資産を守ることにつながります。



ライター:S.K(マンション管理士・防災士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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