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「相手もスピードを出していたはず…」接触事故後にドラレコ映像を確認→ドライバーを襲った“思わぬ展開”

  • 2026.7.6
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。自動車販売・整備・保険業に27年従事している河野みゆきです。

ドライブレコーダーと聞くと、「事故の際に自分を守るための証拠」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。

実際、交通事故では当事者同士の認識が食い違うことも少なくなく、ドライブレコーダーの映像が事故状況を客観的に証明する重要な資料になることがあります。しかし、映像に映るのは相手の運転だけではありません。事故後にドラレコを見返したことで、自分自身の運転習慣を見直すきっかけになったという人もいるのです。

ドラレコは「自分を守るための装備」と思っていたHさんのケース

Hさんは以前からドライブレコーダーを装着していました。その理由は、万が一事故に遭った時、自分を守るため。ニュースなどであおり運転や事故の映像を見る機会も増え、証拠を残すことの重要性を感じていたそうです。

そんなHさんが事故を起こしたのは、片側二車線の道路を走行していた時でした。車線変更を行った直後、隣の車線を走っていた車と接触してしまったのです。幸い大きなケガはありませんでしたが、双方の車両には損傷が発生しました。

事故直後のHさんは、

「相手もスピードを出していたのではないか?相手にも原因があるはずだ」

と感じていたそうです。

映像が映していた事故直前の状況とは

その後、事故状況を確認するためにドライブレコーダーの映像を見返すと、そこには事故直前の様子がはっきり記録されていたのです。

映像には、Hさんがウインカーを出していたものの、後方車両との距離が十分とは言えないタイミングで進路変更を始めている様子が映っていました。もちろん、相手車両の動きも確認されましたが、少なくともHさん自身が思っていたより余裕のある車線変更ではありませんでした。

事故直後は「問題なく確認したつもりだった」と感じていたそうですが、映像を客観的に見ることで認識との違いに気付いたといいます。

このドライブレコーダーの映像は、保険会社による事故状況の確認や過失割合の判断材料としても活用されました。

「いつもの運転」が事故につながっていた

映像を見たHさんが最も驚いたのは、自分では普通だと思っていた運転が危険な運転として映っていたことでした。日頃から同じような車線変更をしており、自身では特に危険な運転をしているつもりはありませんでした。

しかし、映像で客観的に見ると、もう少し後方確認をした方が良い、車間距離に余裕ができるまで待てばよかった、と思う場面がいくつもあったそうです。運転中は周囲の状況に集中しているつもりでも、実際には焦りや慣れによって確認が不十分になることがあります。特に、毎日運転している人ほど、自分の運転の癖には気付きにくいものです。

Hさんも、

「安全運転を心がけていたので大丈夫だと思っていました」

と振り返っていました。

ドラレコは安全運転を支えるツールでもある

今回の事故でHさんが学んだのは、ドライブレコーダーは相手の運転を記録するだけの機器ではないということでした。もちろん、事故やトラブルの際に客観的な証拠として役立つことは間違いありません。しかし、ドライブレコーダーの映像は、自分自身の運転を振り返る材料にもなります。

プロドライバーの世界でも、映像を使った運転指導が行われています。これは、自分では気付かなかった確認不足や運転の癖が、映像によって初めて見えてくることもあるからです。

事故は誰もが起こしたくて起こすものではありません。だからこそ、「自分は大丈夫」と思い込まず、日頃の運転を客観的に見直すことが大切です。Hさんも事故以降、車線変更時の後方確認や車間距離の取り方をこれまで以上に意識するようになりました。

ドライブレコーダーは、万が一の際に自分を守るための装備です。そして同時に、より安全な運転を続けるためのパートナーとも言えるでしょう。


ライター:河野みゆき
自動車販売・整備・保険業に27年従事。損害保険募集人資格を保有し、車両購入からメンテナンス、カーライフに関わる保険まで幅広く対応。現場経験をもとに、ユーザー目線でわかりやすい情報発信を行っています。


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