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今年だけで“5つ”の地上波ドラマ「勢い半端ない」「すごすぎる」NHKで放送された“主演ドラマ”に再び注目

  • 2026.7.3
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松山ケンイチ(C)SANKEI

松山ケンイチ主演のNHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』は、2026年1月から全8回にわたって放送された直島翔の同名小説を原作とする法廷ヒューマンドラマ。発達障害(ASD・ADHD)の特性を隠し、“普通”を装って生きる裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)が、さまざまな事件を通して成長していく姿を描く。

松山ケンイチは、今年に入ってから、NHKのドラマ10『テミスの不確かな法廷』、土曜ドラマ『お別れホスピタル2』、さらにTBSの日曜劇場『リブート』、火曜ドラマ『時すでにおスシ!?』の計4作品に出演している。さらに、今年5作品目になる、TBS金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』への出演も発表された。
金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』放送前に、今年最初の主演作となった本作を改めて振り返りたい。

発達障害(ASD・ADHD)の特性を隠し、“普通”を装って生きる裁判官

主人公・安堂は13歳の頃、精神科医・山路薫子(和久井映見)からASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)だと診断される。それ以来、薫子から“普通”の人の気持ちや立ち振る舞いを教えてもらい、“普通”を装って生きてきた。

14歳の時に自宅にあった『六法全書』を読み、「社会の約束ごと、生きるための教科書」だと思い、法律に惹かれるようになった。法律は誰に対しても平等な確かなルール。曖昧なことが苦手な安堂にとって安心できる糧となったのだ。

安堂は、他の人とは違う自分のことを“宇宙人”に見立てている。「宇宙人の僕の仕事は、社会の約束ごとにのっとって地球人の争いを適切に裁くことだ」冒頭で毎回、宇宙人としての自分を語る。

安堂を演じた松山ケンイチは、発達障害の裁判官という異例のキャラクターを見事に演じ、視聴者に強い印象を残した。表情や仕草、歩き方などで、感覚過敏やこだわりの強さを表した。安堂の口癖、「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」というセリフは劇中に何度も登場するが、毎回異なる表情や言い回しにも注目したい。
SNSでは「今年だけで5つのドラマ出演」「勢い半端ない」「しかもハズレない」「すごすぎる」といった声が多く上がっている。

安堂を取り巻く人間関係

重厚な事件を扱う一方で、安堂と検事や弁護士、裁判所職員らとのかみ合わない会話がコミカルに描かれている。安堂を取り巻く人間関係も、本作の魅力のひとつだ。
その中でも、弁護士・小野崎乃亜(鳴海唯)と、安堂の上司で部長判事・門倉茂(遠藤憲一)が安堂と互いに影響を与え合う重要な存在となる。

小野崎は、無実の被告人を救えない日本の刑事裁判制度に失望し、弁護士を辞めようとしていた。しかし、常識や慣習にとらわれず真実を追い求める安堂の姿に触れ、再び仕事に向き合う意欲を取り戻していく。喫茶店『パロマ』や立ち呑み屋で本音を語る場面も印象的で、2人の関係性は本作の温かな魅力となっていた。

一方、かつて“伝説の反逆児”と呼ばれた門倉は、今は定年まで波風を立てずに過ごそうとしていた。しかし、安堂の影響で裁判官としての情熱を再び取り戻していく。安堂との掛け合いは視聴者からも人気を集め、「安堂とのコンビが最高」と高い支持を得た。

安堂の6分間スピーチに涙「素晴らしすぎ!」

本作はリーガルドラマとしての評価も高く、事件や関係者の背景が丁寧に描かれている。

前半の第1話から第5話では、傷害事件や過重労働による交通事故、無戸籍児問題といったさまざまな事件が登場した。後半の第6話から最終回では、死刑執行された秋葉一馬(足立智充)の『前橋一家殺人事件』再審請求審が描かれ、物語は核心に迫るクライマックスへと向かう。

秋葉の娘・吉沢亜紀(齋藤飛鳥)は、父の無実を証明しようと、再審請求を求めて前橋地裁へやって来る。当時、秋葉を精神的に追い込み、無理やり自白をさせたのは、安堂の父で最高検察庁の次長検事・結城英俊(小木茂光)だった。安堂は、この審理に関わるべきかと葛藤するが、「真実が知りたい」という気持ちが強まり、審理に加わる覚悟を決める。

再審請求の決議前、安堂は法廷で自分の障害を明かす。約6分間にわたって、自身の不安や葛藤、そして真実に向き合う覚悟を訴えた。「何があったのか明らかにしないといけない。社会の約束が破られるのなら、何を信じて生きていけばいいんでしょうか。法律は揺るぎのないものでなくてはいけない」と最後は声を震わせた。視聴者からは「涙腺崩壊した」「素晴らしすぎ!」と絶賛の声が上がった。社会問題や人間ドラマを丁寧に描き、重厚なテーマを真正面から扱うNHKドラマ10らしさが詰まった本作。見応えのある法廷ドラマとして語り継がれる名作となった。


出典:ドラマ10『テミスの不確かな法廷』| NHK ONE

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