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たった3か月“異例の早さ”でアマプラ独占配信「すぐ見た」2028年“朝ドラヒロイン” 存在感を知らしめた名作映画

  • 2026.6.29
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河合優実(C)SANKEI

萩原利久と河合優実が主演を務めた映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が、公開からわずか3か月後という異例の早さで、Prime Videoでの配信が開始され「アマプラで独占配信と聞いてすぐ見た」「河合優実ちゃん良すぎる」など、改めて注目を集めている。ヒロインを演じた河合優実が2028年度前期のNHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』の主演に決定したことも、本作への注目を後押ししている。

※以下、作品内容に関するネタバレが含まれます。

第35回日本映画プロフェッショナル大賞でも評価

お笑いコンビ“ジャルジャル”の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説を、『勝手にふるえてろ』『私をくいとめて』の大九明子監督が映画化したラブストーリー。第35回日本映画プロフェッショナル大賞ではベストテン9位にランクインし、その実力が改めて評価された。

主人公の小西徹を演じるのは萩原利久、ヒロインの桜田花を演じるのは河合優実。徹のバイト先の友人さっちゃん役に伊東蒼。さらに、黒崎煌代、安齋肇、浅香航大、松本穂香、古田新太ら実力派が脇を固める。

また、先日のカンヌ国際映画祭で、主演2人が最優秀女優賞をダブル受賞した濱口竜介監督『急に具合が悪くなる』で自閉症の青年役を演じた黒崎煌代が、徹の学友で不思議な関西弁を話す山根役を演じている。黒崎は柳楽優弥主演のNetflixドラマシリーズ『九条の大罪』でクスリの運び屋・曽我部役での演技力が話題となっていた。

冴えない大学生が見つけた、ひとつの輝き

大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。会話が尽きないなか、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。

祖母の死を受け入れられないでいた小西。一方で幼い頃に父を亡くして心に傷を抱えていた花は、共通の想いを感じ取り、心を通わせていく。甘酸っぱい青春の物語が展開されるのは、前半1時間弱。しかし、後半にかけてある出来事から本作の空気は大きく変化する。そして、最後の30分間。恋心と拭えない喪失感が混ざり合い、巻き戻せない時間と事実のあまりの残酷さを目の当たりにすることとなる。この驚きは、一度鑑賞して体感してほしい。

河合優実、伊東蒼2人の存在感光る

桜田花という人物の凛々しさと脆さを併せ持つ複雑な内面を、河合は繊細な演技で体現した。『少女は卒業しない』『ナミビアの砂漠』などで実力を発揮してきた彼女が、本作でもその存在感を改めて知らしめた。そんな彼女が、2028年度前期NHK連続テレビ小説『ほんのモキチ』でいよいよヒロインに抜擢された。

本作において、河合のみならずさっちゃんを演じた伊東蒼による長台詞のシーンを語らずにはいられない。それは、密かに想いを寄せていた徹に対して好意を伝える場面だ。約6分間、おどけてみせながら、それと同時に「小西くんに好きな人ができる前に言えば良かった」という切実な後悔も滲ませて、途切れることなく話し続ける。その間、小西は一切言葉を発さない。長い告白を終えて夜道を外灯に照らされながら去っていくさっちゃんを、呆然と見つめることしかできなかった。切なく純粋な恋心と失恋の痛みを、この6分間で演じ切る伊東の姿は圧巻である。

さっちゃんを演じた伊東蒼もまた、確かな実力を持つ女優だ。『湯を沸かすほどの熱い愛』では高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞。さらに『さがす』では、佐藤二朗演じる、殺人容疑がかけられて失踪した父を探す娘の役を等身大かつ躍動感あふれる演技で魅せている。

主演の萩原利久をはじめ、俳優陣の演技も光る本作。青春の輝きにとどまらず、人の命のあっけなさまでをも、その独特な脚本と演出で描き切った一作だ。


出典:映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』公式サイト
出典:7月25日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信決定!

ライター:山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand

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