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本日スタート“新ドラマ”に熱視線「とんでもないキャスティング」「次もすごい演技が」“圧巻の怪演”が期待される女優

  • 2026.7.1
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(C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ

7月1日スタートの新水曜プラチナイトドラマ『おちたらおわり』(初回のみ深夜24:34〜放送 ※通常深夜24:24〜放送)は、憧れのタワーマンションを舞台に、ママ友たちの嫉妬と裏切りが渦巻くサバイバルサスペンス。なかでも注目は、最上階に住むセレブママ・真宮孔美子を演じる篠田麻里子だ。『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』で見せた狂気の怪演も記憶に新しく、SNS上でも「また復讐系のドラマ」「次もすごい演技が見たい」「とんでもないキャスティング」と反響が。2024年放送の木曜ドラマ『スカイキャッスル』にも通じる閉鎖的な格差社会で、篠田は次にどんなサイコ演技を見せてくれるのか。

『スカイキャッスル』と重なる閉鎖空間の怖さ

『おちたらおわり』の舞台は、誰もが憧れる新築タワーマンション「ネレアタワー」。主人公の月島明日海(宇垣美里)は、夫と娘とともに念願のタワマン暮らしを手に入れる。娘のために“普通の幸せ”を築こうとする彼女にとって、そこは新しい始まりの場所になるはずだった。

しかし、「ネレアタワー」の最上階に住んでいたのは、かつて学生時代に明日海をいじめ、地獄へと突き落とした張本人・真宮孔美子。この再会をきっかけに、きらびやかなタワマンの裏側で、ママ友たちの心理戦が否応なしにスタートする。

この構造は、2024年に放送された松下奈緒主演の木曜ドラマ『スカイキャッスル』を思い出させる。『スカイキャッスル』は、高級住宅街という閉ざされた空間を舞台に、受験、夫の地位、母親たちのプライドがぶつかり合うサスペンスだった。表向きは完璧な家庭、選ばれた住民、誰もが羨む暮らし。しかし、その内側には見栄、嘘、嫉妬、秘密がぎっしり詰まっていた。

『おちたらおわり』では、その欺瞞に満ちた城がタワーマンションに置き換わる。同じ建物に住んでいても、25階と50階では見える景色が違う。住む階数、夫の職業、子どもの環境、持ち物、人脈。日常のあらゆるものが、比較と序列の材料になる。

『スカイキャッスル』が教育と上流家庭のプライドをめぐる戦いだったとすれば、『おちたらおわり』は“普通の幸せ”を守るためのママ友サバイバルになりそうだ。逃げ場のない閉鎖空間で、過去の傷と現在の見栄がぶつかる。その息苦しさこそ、本作の大きな見どころになるだろう。

篠田麻里子、期待されるサイコ演技

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(C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ

本作で真宮孔美子を演じる篠田麻里子は、近年“ドロドロ劇の中心人物”として強烈な存在感を放ち、新たな魅力へと変換している。とりわけ印象的だったのが、『サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~』で演じた遠藤佳乃だ。

佳乃は、不倫した夫へ復讐するために結成された“復讐同盟”に属するサレ妻のひとり。大手企業の科学研究員として働く知的な女性であり、同盟のリーダー格として冷静に計画を進めていく人物だった。

しかし物語が進むにつれ、その冷静さは少しずつ崩れていく。夫への愛情と憎しみ、不倫相手への怒り、自分の人生を壊された悔しさ。それらが重なり、佳乃はやがて自分でも止められないほどの狂気へと飲み込まれていった。

最終話で見せた拉致、監禁、裁ちバサミを手にした暴走は、まさにSNS上で“麻里子様劇場”と称されるのも納得の迫力だった。知的で頼れる女性が、回を追うごとに歯止めを失っていく。その変化を、篠田は目力、声の震え、表情の崩し方でダイナミックに演じきった。

だからこそ、『おちたらおわり』で篠田が演じる孔美子にも期待してしまう。

孔美子は、50階に住むイメージコンサルタント。誰もが憧れる華やかなセレブママでありながら、周囲の人間関係を静かに壊していく不穏な影を持つ。佳乃が感情の爆発によって少しずつ壊れていく女だったとすれば、孔美子は笑顔のまま他人を壊していく女になるかもしれない。

篠田の持つ華やかさ、スタイルのよさ、画面に出た瞬間の圧。それは“最上階に住む女”という役柄にぴったりだ。そこに『サレタ側の復讐』で見せたサイコ演技の引き出しが加われば、孔美子はかなり危険で魅力的な悪女として立ち上がるはずだ。

普通の幸せを奪い合う強さ

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(C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ

主人公・明日海が求めるのは、ごく普通の幸せである。しかし、その普通さこそが、タワマンという場所では簡単に奪われてしまう。

隣人との距離が近く、生活水準が可視化され、子どもや夫を通して家庭の価値まで測られる。誰かの何気ない一言が、マウントにも嫉妬にも変わる。ママ友コミュニティの怖さは、表向きの笑顔の奥で、常に優劣が計算されているところにある。

ここでも『スカイキャッスル』との比較が効いてくる。『スカイキャッスル』では、母親たちは子どもの受験を通して、自分たちの地位とプライドを守ろうとした。一方『おちたらおわり』では、過去のいじめ、現在の家庭、ママ友関係が絡み合い、より直接的で感情的な復讐劇へと発展していきそうだ。

明日海にとって孔美子は、過去の傷を知る相手であり、現在の幸せを脅かす存在である。せっかく手に入れた暮らしに、かつて自分を壊した人間が関係しようとしている恐怖。誰が味方で、誰が敵なのか。誰が落とし、誰が落とされるのか。タワマンという閉ざされた空間の中で、笑顔、噂、秘密、嫉妬が武器になっていく。

篠田に期待するのは、美しく優雅で、完璧に見えるからこそ恐ろしい女。『サレタ側の復讐』で再評価されたサイコ役の説得力が、圧巻の麻里子様劇場が、『おちたらおわり』でどこまで更新されるのだろうか。


【番組名】おちたらおわり
【放送枠】中京テレビ・日本テレビ系 全国ネット水曜プラチナイト・毎週水曜 24時24分~
【原作】すえのぶけいこ『おちたらおわり』(講談社BE・LOVE KC)
【公式HP】https://www.ctv.co.jp/ochitaraowari/

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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