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「メットガラ2026」来場セレブから学ぶエレガンスの極意。空気感を纏うドレススタイル6選

  • 2026.5.25
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「ガラのスタイルは、自分をどのように見せたいかで選ぶ」。そう語るのは、パーソナルイメージディレクターの植原ほのさん。連載【自分らしく輝くための着こなしレッスン】では、日々の着こなしをブラッシュアップするためのテクニックを学んでいきます。

今回は、今年開催された「MET GALA 2026(メットガラ2026)」に登場した海外セレブの着こなしにフォーカス。年末にかけて開催されるガラパーティの参考になるよう、改めてイブニングドレスの着こなしについて考えていきましょう。

メットガラ2026に見る、イブニングドレスの現在地

毎年5月の第1月曜日に開催される「メットガラ」。ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催される、コスチューム・インスティテュート特別展のオープニングイベントです。世界中のセレブリティやデザイナーたちが集い、その年を象徴する最先端のスタイルを披露する場としても知られています。

今年の会場は、これまで以上にアーティスティックで演劇的な設えが話題に。まるで現代アートの展覧会のような空気感に包まれた2026年のドレスコードは「Fashion is Art」。デザイナー渾身のルックやドレスを纏ったセレブリティたちの佇まいからは、現代におけるイブニングドレスの新たな価値観も浮かび上がってきます。

その華やかなビジュアルの奥には、パーティスタイルに活かしたい重要なヒントが数多く隠されていました。単にセレブリティの装いを真似するのではなく、自分をどのように演出したいのか、どのように個性を表現したいのかという視点が、スタイリングの鍵を握ります。植原式“ファッション哲学(オクタゴン)”でいう「Fabric」「Exposure」「Attitude」の3つのキーワードから、メットガラに見るイブニングドレスの現在地を探ります。

【Fabric】肌に光を纏うような繊細な輝き

ファブリックの視点で注目したいのが、スパンコールやクリスタルなど、光を反射する素材を使ったルック。これまで輝きのある素材といえば、重厚感のあるグラマラスな煌めきが主流でしたが、軽やかに光を滲ませる“質感”として纏うのが今らしいスタイルです。

(C)CHANEL,(C)SAINT LAURENT

こうしたルックを取り入れる際に重要なのは、強い煌めきそのものではなく、肌やドレープ、シルエットとのバランス。BLACKPINK(ブラックピンク)のJENNIE(ジェニー)が纏ったCHANEL(シャネル)の光沢感のあるドレスは、身体のラインに沿いながら静かに光を纏い、まるでマーメイドを思わせるようなシルエットを描いています。

SAINT LAURENT(サンローラン)を纏ったAnja Rubik(アンニャ・ルービック)は、繊細な光がドレープに沿って流れることで、身体のラインに柔らかな動きを生み出し、大胆なバックスタイルとともにフレッシュでセンシュアルなムードを漂わせていました。

このムードを取り入れるなら、メイクもつくり込みすぎず、素肌感を活かした軽やかな仕上がりに。まるでスパークルするヴェールのような薄い輝きに“抜け感”を加えることで、現代的なスタイルへと昇華します。

【Exposure】計算された肌見せバランス

ここ最近のメットガラではボディを隠さず堂々と見せるスタイルがトレンドとして目立っていましたが、今季は身体の美しさに対する価値観が再解釈され、節度を持って肌を魅せる方向へとシフトした流れを感じさせます。単純な露出ではなく、コントロールされた“肌見せ”によって、引き算によるセンシュアリティが宿ります。

GETTY IMAGES,(C)GUCCI

TOM FORD(トム フォード)のセットアップを纏ったRebecca Hall(レベッカ・ホール)は、マスキュランなクロップドジャケットに、女性らしいタイトなマーメイドスカートを合わせたスタイルを披露。トップスの丈感と計算された肌見せによって、日常にも取り入れられるバランスでありながら、洗練されたイブニングスタイルを完成させています。

GUCCI(グッチ)を纏ったAlex Consani(アレックス・コンサーニ)は、全身ホワイトのスタイルで登場。ケープのように纏うドレスは、まるでバスルームから出てきた瞬間を思わせるような、ラフでセンシュアルなムードを漂わせていました。

ホワイトドレスは、オーガンジーやレースを用いるとウェディングライクな印象に傾きがち。しかし、アレックスのスタイルのようにマットな素材でフォルムをしっかりと構築しながら肌見せを取り入れ、さらにヘアもリラックス感のあるダウンスタイルにすることでガラにふさわしいモダンな華やかさを演出します。

【Attitude】ガーデンの一部に馴染むような幻想感

ファッションには、思い描く人物像やアティテュードが滲み出るもの。纏う服だけでなく、振る舞いや空気感までもが、スタイルの一部となります。今季印象的だったのは、フェアリーのようなムード。ただロマンティックに装うのではなく、庭園や自然に溶け込むような“環境との融合感”が感じられました。

(C)DIOR,(C)MICHAEL KORS

DIOR(ディオール)を纏ったBLACKPINK(ブラックピンク)のJISOO(ジス)は、水面に浮かぶ花のような佇まい。淡いカラーとチュールで構築されたドレスには、まるでガーデンを纏って歩くかのような装いです。

Michael Kors(マイケル・コース)の流れるようなドレスを纏ったSuki Waterhouse(スキ・ウォーターハウス)は、多幸感のあるグアバカラーのゴッデススカートにボディスーツを合わせています。ローレルの冠を思わせるティアラを合わせ、まるでエンジェルのようなムードを演出していました。

幻想的なスタイルを纏う際に重要なのは、単にドレスを着ることではなく、自分自身をガーデンの一部として意識すること。花や自然の香りまでも感じさせるような気配によって、スタイルはより印象的に映ります。その人自身が世界観に溶け込むような感覚こそ、現代の幻想的なスタイリングに宿る美しさなのかもしれません。

ドレスやジュエリーを選ぶだけでなく、その場にどのようなムードをつくり上げたいのかを意識すること。それが、現代的なイブニングスタイルを形づくります。思い描くイメージや空気感をスタイリングに落とし込むことで、パーティシーンでより華やかに印象づけられるでしょう。

スタイルを決定づける8つの要素 「Fashion Octagon」 とは?

まず、植原さんが提案する“ファッション哲学”では、オシャレを完成させるために必要な要素は8つに分類。それが「Fashion Octagon(ファッション オクタゴン)」という方程式です。

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  1. Silhouette(シルエット):全体のシェイプバランス
  2. Color(カラー):カラーチョイスのテクニック
  3. Layer(レイヤー):重ね着や重ね付けなどのテクニック
  4. Fabric(ファブリック):生地選びや生地合わせの効果
  5. Attitude(アティテュード):その人自身が放つムード
  6. Accessory(アクセサリー):靴やバッグ、ジュエリーなど小物使い
  7. Contrast(コントラスト):メリハリをつけるテクニック
  8. Exposure(エクスポージャー):肌見せなど露出加減の効果

TEXT:NANA SUZUKI

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