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不登校の理由は一つじゃない。取材で見えてきた子どもたちのリアルな声【著者インタビュー】

  • 2026.5.23

【漫画】本編を読む

自分の子どものことが全然わからない。なぜ娘は不登校になってしまったのか……。

友達とも仲が良く、家族関係にも問題がないと思っていた小学5年生の娘・真奈。しかし、ある日から突然学校に行かなくなってしまい、母・千紗は戸惑う。真奈本人に理由を聞いてもはっきりとした返事はなく、担任教師やママ友に相談してみても原因はわからない。

学校にも家にも“居場所”がない。そんな思春期の行き場のなさと不登校をテーマに描いた『娘に死にたいと言われました 不登校の理由』(とーやあきこ/KADOKAWA)。真奈と千紗、それぞれの心情がリアルに描かれた本作はどのようにして描かれたのか? 著者であるとーやあきこさんに聞いた。

――本作を描くにあたって取材はしましたか?

とーやあきこさん(以下、とーや):自分が学校に行けない経験をしたことがある、または自分の子どもが学校に行けていないという方に連絡を取って、お話を伺いました。「話したくなければ断って大丈夫です」とお伝えしたのですが、皆さん「むしろ話したい」「誰かに話してスッキリしたい」と前向きな言葉をかけてくださり、本当にありがたかったです。

お子さんにお話を伺う際は、親御さんに聞かれたくない内容があるかもしれないので、親御さんが同席したほうがいいかどうか確認を取ってからお話を伺いました。

――お話を聞いて、どんなことを感じましたか?

とーや:驚くほど皆さん学校に行けない原因が違っていて、お話を聞くまでは「学校に行けない原因」を分類して考えていたのですが、それが大きな間違いだったことに気づかされました。

また、不登校の理由として「体の調子が悪い」が予想していたよりも多かった印象です。学校に行けないとつい「学校で何かあったのか?」と決めつけてしまいそうですが、子どもの体に目を向けることも忘れてはいけないなと思いました。

――確かに。つい「何かトラブルがあったのか」という方向ばかり考えてしまいそうです。

とーや:学校に行けないだけでも辛いはずなのに、親や先生に対して申し訳なさを感じている子どもたちが多くて。その中でも、「給食費を親に払い続けさせていることが申し訳なかった」と話してくれた方のことがとても心に残っています。どんなに辛い状況になっても自分のことだけでなく、周囲の人たちのことも考えている子どもの姿を想像したら胸が苦しくなりました。

取材・文=原智香

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