1. トップ
  2. 恋愛
  3. 母と娘は無理に仲よくしなくていい––––カウンセラー横山真香さんに聞く、心を守る「境界線」と距離感の整え方

母と娘は無理に仲よくしなくていい––––カウンセラー横山真香さんに聞く、心を守る「境界線」と距離感の整え方

  • 2026.5.22

母と娘は無理に仲よくしなくていい––––カウンセラー横山真香さんに聞く、心を守る「境界線」と距離感の整え方

介護や子の自立を機に、母と娘の関係性に悩みを深める女性へ、カウンセラーの横山真香さんは「無理に仲よくしなくていい」と語ります。自分を守る境界線の引き方を知り、心地よい関係を築くヒントを伺いました。

お話を伺ったのは
横山真香さん 母娘関係改善カウンセラー

よこやま・しんこ●メンタルケア心理士。母娘問題専門のカウンセラーとして活動する他、母娘関係や自己肯定感に関する講座などを主宰。著書に『あなたは、もっとラクに生きられる 長女が“母の呪縛”から自由になる方法』(大和出版)。

性格が合わないなりにうまくつき合える方法を見つければいい

「母」や「娘」に対して、人に言えないモヤモヤを抱える女性は少なくない。母娘問題専門のカウンセラーとして活動する横山真香さんは、ゆうゆう世代は母娘間の問題が表面化しやすい時期だと話す。

「母と娘の関係は、物理的に距離が離れているときはうまくいくもの。たとえば娘さんが就職などで実家を離れている間は、いい関係でいられます。ところが親の介護や生活のサポートが始まると距離が密接になり、互いのわがままや不満がぶつかり合いやすくなってしまうんです」

母親にやさしくしたいのにできない、娘が遊びに来るとイライラしてしまう……。そんな自分に気づいたとき、親や子どもを思う人ほど深刻に悩んでしまうだろう。しかし、20年以上母と娘の問題に寄り添ってきた横山さんは、穏やかにこう語る。

「解決方法はとてもシンプル。難しく考えなくていいんですよ。まず、相手を一人の女性として見ることを意識してみてください。お母さんであっても娘さんであっても、一人の女性なのだとリスペクトをもつ。すると相手を冷静に見ることができ、性格や傾向が理解できるようになります。『この人はこういう性格なんだ』とわかれば、『性格が合わないんだな』というシンプルな結論にたどり着くはずです。合わないのだからしょうがないと、開き直っていいんです。性格が合わないなりにうまくつき合える方法を探して、自分の心が苦しくならない距離感を見つけていきましょう」

Q「母娘関係」の特徴は?

A 境界線が曖昧で「人格の混同」が起こりがち

「母娘は同性ゆえに『言葉にしなくてもわかり合える』という思い込みが強く、その背景には相手を自分の延長とする『人格の混同』が起こっています。期待が裏切られたときの憎しみが深くなるのはそのため。また長女の場合、幼い頃から母のよき理解者であることを求められ、期待に応えたい気持ちとその役割を負担に感じる思いの狭間で苦しむケースも」

親の介護は人生の最優先でなくていい

親の介護と向き合うときには、「ビジネスライク」な視点が自分を守る盾になるという。

「『私は介護者の一人である』というスタンスで、客観的に『ここまではできる/ここからはできない』という線引きを自分の中で行います。そして、その判断をした自分自身にOKを出してあげましょう。罪悪感を覚える人も多いでしょうが、ここで考え方をリセットしないと、いつか自分が潰れてしまいます。親の介護は、あなたの人生において最優先でなくていい。まずは自分の生活や心を大切にしてくださいね」

ライフステージ別・起こりやすい母娘トラブル例

出産や介護といった節目で生まれがちな、互いへの期待や依存。それが後のトラブルの火種となることも少なくありません。

娘の若年期

・進学や就職の際、母親が娘に過度な期待をかけ、人生の代替を求める
・母親が「娘はまだ子どもだから何もできない」と思い込み、信頼感が育まれない

娘の結婚・出産期

・母親が「自分は結婚で失敗したから、娘はいい人を選ぶべき」と過度に期待する
・里帰り出産による長期の同居で、互いへの不満が積もる
・娘が母親に対して、「孫の面倒をみるのは当然」と育児や家事を押しつける

親の介護期

・母親が「娘なのだから、介護は当然」と一方的に期待を寄せる
・地方から同居のため母親を呼び寄せるが、母親が社会的に孤立し、娘に過度に依存する

※この記事は「ゆうゆう」2026年5月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

元記事で読む
次の記事
の記事をもっとみる