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「犬を飼う資格がない」と散歩中に説教された話→半年後、公園で見た「あの人の姿」

  • 2026.5.20
ハウコレ

散歩中に見知らぬ女性から犬のしつけを厳しく指摘された私。半年が過ぎた朝、公園で偶然彼女を見かけたとき、目に入ったのは思いがけない光景でした。

私たち夫婦は結婚4年目で、共働きの会社員です。1年半前から飼い始めた小さなトイプードルは、私の朝晩の散歩仲間です。近所の方とも犬を通じて挨拶を交わす穏やかな日々が続いていました。ところが半年ほど前、ある女性に呼び止められたあの夕方から、私の散歩道は少しだけ違うものになっていったのです。

「ちゃんとしつけしてあげないと、犬がかわいそうですよ」

半年前の夕方、仕事帰りの散歩中の出来事です。住宅街の細い道で、向こうからゴールデンレトリバーを連れた40代くらいの女性が歩いてきました。すれ違う直前、うちのトイプードルが吠え、リードを強く引っ張ってしまったのです。女性は犬を「おすわり」させて立ち止まると、こちらを見て言いました。「ちゃんとしつけしてあげないと、犬がかわいそうですよ」。その口調は穏やかでしたが、目は私をじっと捉えていて、逃げ場がない感じがしました。

続いた言葉と、避けるようになった道

私が「すみません」と頭を下げると、女性はさらに続けました。「『犬を飼う資格がない』なんて言葉、ご存知?飼う前にちゃんと勉強した方がよかったかもしれませんね」。何も言い返せず、私はトイプードルを抱き上げて急ぎ足でその場を離れました。

家に帰ってからソファに座り、犬を抱きしめながら涙がこぼれました。資格がない、という言葉が頭から離れなくて。それから散歩のたびに、あの道だけは避けるようになっていったのです。

半年後の朝、公園で

半年が経った先週の朝、いつもの公園で散歩中のことでした。ベンチで休んでいると、奥の方から「ちょっと!止まって!」という叫び声と犬の鳴き声が響いてきたのです。立ち上がって見ると、大きなゴールデンレトリバーが他の小型犬に飛びかかろうとしていて、飼い主の女性が必死で追いかけていました。リードは握っているのに、力負けしている様子です。なんとか犬の首輪を掴んだその女性の顔を見ると、あの女性だったのです。

そして...

彼女は周囲の飼い主たちに何度も頭を下げ、「うちの子、人懐っこいだけなんです、ごめんなさい!」と弁明していました。その横にいた年配の男性が、淡々とこう返したのです。「ちゃんとしつけしてあげないと、犬がかわいそうですよ」。

あの言葉が、別の人の口から、彼女に向けて発せられていました。彼女がふと顔を上げ、私と目が合った瞬間、その表情が固まるのが分かりました。私は黙って軽く会釈をして、その場を離れました。

歩きながらトイプードルを抱き寄せ、不思議と冷静な自分に気づきました。スカッとはしませんでした。誰だって完璧じゃない。私もまだ試行錯誤の途中で、きっと彼女もこの半年で何かに悩んだのでしょう。空を見上げると、半年前から続いていた重さが、少しだけ軽くなった気がしました。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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