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第二子妊娠中、「子宮頸がんの疑いがあるので、紹介状を書きますね」と言われた日から15年|かがやき隊 大西千賀子

  • 2026.5.18

第二子を妊娠中の健診で、子宮頸がんの疑いと大きな病院での精密検査が必要であることを医師から告げられた15年前。出産後に円錐切除術を受け、長い経過観察期間へ。今、振り返って伝えたいこと。


妊婦健診初期で突然言われた「紹介状を書きます」

15年の年月を重ねた、息子の母子手帳&ケース

第二子の妊娠がわかったクリニックで、突然こう言われました。

「子宮頸がんの疑いがあるので、大きな病院へ紹介状を書きますね。精密検査を受けてください。どちらの病院がいいですか?紹介先の病院で出産になる可能性が高いです。」

当時、30になろうかという年齢だった私。“子宮頸がん”という言葉が、こんなにも自分に身近な存在だとは思っていませんでした。ドクターはゆっくり説明してくださっているのに、当時の私には驚きの方が大きく、持ちきれない数のボールを突然次々と渡されているような感覚でした。

夫は「複数の病院で診てもらうことはできますか」と、いわゆるセカンドオピニオンを申し出ました。ただ、15年ほど前は、今ほど“セカンドオピニオン”という言葉が一般的ではなかった時代。「紹介状を書く側の信用にも関わるので」という断りの説明を受け、結果的に、ドクターが最も信頼する総合病院へ転院することになりました。

今ならまた違った対応もあったのかもしれませんが、当時の私は、とにかくお腹の子は無事に育つのか、もうじき3歳を迎える娘への影響、そのことばかりが頭の中を巡っていました。

精密検査の結果は「がん」ではなく、“高度異形成”だった

小柄ながらも、元気いっぱいに生まれてきた息子

総合病院で精密検査を受けた結果、診断名は「子宮頚部高度異形成」。“子宮頸がん”ではなく、がんの一つ手前のCIN3でした。

お腹の子が成長していく一方で、異形成の細胞も“がん”へと進行する可能性もあるため、経過を細かく観察しながら、出産後にできるだけ早く異形成部分を切除することが決まりました。

「“がん”へと進行したら」という不安を抱えながらも、希望していた里帰り出産から予定変更の出産準備や上の子のお世話。当然、仕事も家事もある。

毎日が慌ただしく過ぎていく中で、不安になる時間ももちろんありましたが、それでも、「第二子を妊娠したからこそ、高度異形成の段階で気づくことができた」と前向きに考えるようにしていました

8年の経過観察を終えて、今思うこと

試験終わりの息子と、スタバでおつかれさま会

出産後、早い段階で円錐切除術を受け、高度異形成部分を切除しました。「きっちり取り除けている」と術後の検査結果報告を受けて、やっと安心しました。

そしてそこから、長い経過観察が始まりました。検査結果の雲行きが怪しくなった時期もありながら、最終的に約8年に渡る、経過観察での通院をしました。「結果が出るまでの期間は少し緊張する」という感覚が、産後8年の生活のどこかにずっとありました。ようやく「これからは1年に1回の定期検診で大丈夫ですよ」と言われた日の帰り道で、母に電話をかけて報告したことを今でも覚えています。

あの時の経験を振り返りながら、ここまで読んでくださった皆さんに私が今いちばん伝えたいことは、私の体験は“特別な誰かの話ではない”ということです。私自身、当時は毎日の生活に追われる普通の30代でした。これは誰にでも起こりえる話です。私のように8年も通院することにならぬよう、忙しいGLOW世代の皆さんこそ、自身の身体を大切に、健康診断だけは忘れずに毎年受けてほしい。自分を大切にすることが、あなたの大切な人の安心に繋がります。

皆さんの健やかな暮らしを願いながら、私の体験をここに残します。

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