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「これ、好きだったよね?」義母が毎月のように届けてくれる気遣いの品→クローゼットに眠る洋服に向き合った私が下した、意外な決断

  • 2026.5.20

娘のように可愛がってくれる義母の、ちょっと困る贈り物

男の子ばかりを育ててきた義母は、嫁いだ私のことを「ようやく来てくれた娘」と可愛がってくれます。実家の母とはまた違う、ふっくらとした柔らかさで包み込んでくれるような人です。

結婚3年目になっても、その熱量は変わりません。週末に伺うと、玄関先からエプロン姿で出てきて、紙袋をどっさり手渡してくれます。

「これ、好きだったよね?」

差し出されるのは、季節の和菓子だったり、近所の漬物だったり、デパートで見つけた焼き菓子だったり。うれしい、本当にうれしいんです。

ただ、義母が「好きだったよね」と思っているお菓子の半分くらいが、実は私の好みとは少しずれている。私は甘いより塩味系が好きなのに、こってりした餡子菓子が箱で届く。苦手な香りのハーブティーが取り寄せで毎月用意される。

洋服も同じでした。「絶対あなたに似合うと思って」と渡されるニットやワンピースは、義母世代の落ち着いた色合いが多めで、手持ちの服と噛み合わない。

夫はその場で「ほんとだ、似合うね」と笑っているし、義母の表情はほどけきっていて、その流れの中で「ありがとうございます」以外の言葉が出てこなかったのです。

妊婦の断捨離で、こっそり手放した日

そんな贈り物が、結婚から数年でじわじわ積み上がっていきました。

クローゼットには、一度袖を通しただけのカーディガン。タグも切らずに眠ったままのワンピース。キッチン棚の奥には、賞味期限が見えてきた未開封のお菓子が並びます。

今年に入って、私は妊娠が分かりました。

つわりが落ち着いてきた頃、安定期の体力を使って一念発起。家じゅうの断捨離を始めたんです。赤ちゃんを迎えるための場所をつくらなきゃ、というのは、自分への大義名分でもありました。

クローゼットの前に立って、眠ったままの服を一枚ずつ広げます。

(ごめんなさい、お義母さん)

心の中で何度も謝りながら、状態のいいものを買取アプリの段ボールに詰めました。フリマで一枚ずつ売る体力はもうないので、まとめて引き取ってもらえる業者を選びます。

後日、画面に表示された査定額は、思っていたより少しだけ高めの金額。私はそれを、義母から頂いた未使用品の代金として、自分のお小遣い口座にこっそり振り替えました。

義母には、これからも何も言えないと思います。

「もらってばかりで申し訳ない」と思いながら手放した服が、巡り巡って小さな積立になっていく。それが申し訳ないのか、ありがたいのか、自分でもまだ整理がついていません。

赤ちゃんが生まれたら、また紙袋がどっさり届くのでしょう。私はきっと、また「ありがとうございます」と笑って受け取るのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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