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理想の家を提案する大手メーカー。でも、営業マンの視線は「夫」しか見ていなかった

  • 2026.5.18

大手ハウスメーカーとの打ち合わせで、営業担当の視線が常に「夫」だけに向いていました。家事を担う妻の意見は流され、違和感は積み重なっていきます。その感覚を信じて別のメーカーを選んだ結果、「自分の居場所」と思える家に出会えたと話す友人から聞いた、マイホーム選びのリアルな話です。

画像: 理想の家を提案する大手メーカー。でも、営業マンの視線は「夫」しか見ていなかった

私が話しているのに、なぜ夫を見るの?

ある大手ハウスメーカーで家を建てようとしていた時のことです。展示場で一目惚れし、打ち合わせも順調に進んでいました。

違和感が確信に変わったのは、リビングの配置を相談していた時でした。「子どもの様子がキッチンから見えるようにしたい」と身を乗り出した瞬間、営業担当は目も合わせず夫の方へ顔を向け、「ご主人、書斎の広さはいかがですか」と話を流したのです。

その後もキッチン動線や収納について尋ねるたびに、返ってくるのは「そうですね」という短い相槌だけ。体はすぐ夫の方へ向き、「ご主人としてはいかがでしょう」と全て投げてしまう。家事の主役である私の声は、最初から「参考程度」に扱われていました。

家は好きなのに、「ここで暮らす自分」が浮かばない

家そのものへの魅力は変わらない。でも打ち合わせを重ねるほど、「ここで暮らす自分」の姿がどうしても想像できなくなっていきました。夫も同じ空気を感じていたようで、帰り道ふたりで顔を見合わせて、「あれはないね」と話し合いました。

違和感を信じて、別の選択をした

最終的に選んだのは、地元の小さなハウスメーカーでした。担当者は最初から夫婦ふたりに同じ温度で向き合い、朝の支度の流れや家事動線といった細かなこだわりも丁寧に拾ってくれました。

あの打ち合わせで感じたもやもやは、単なる気分の問題ではなかった。「この人たちに任せていいのか」という、自分の内側からのサインだったのだと今は思います。その感覚を信じたからこそ、毎朝このキッチンに立つ時に「ここが私の場所だ」と感じられる。それだけで、あの選択は正解だったと思っています。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年4月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:森奈津子
海外生活や離婚、社会人での大学再入学など、多彩な経歴を持つライター。現在は幼稚園教諭として保護者の悩みに寄り添うほか、日々の人付き合いの中から生まれるリアルな本音に耳を傾け、多様な価値観に触れてきた独自の視点でそれらを記事にしている。

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