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ママ友の集まりはウワサ話と悪口だらけ! 言葉巧みに周囲を支配し幼稚園を牛耳るボスママに打ち勝つことができるか?【書評】

  • 2026.5.15

【漫画】本編を読む

表面上は仲良しに見えるママ友グループ。しかしその裏では悪口や噂話が飛び交い、ボスママによる「ママ友ハラスメント」が静かに広がっている――。『うっとうしい悪口ボスママに制裁を!』(原黒ゆうこ:原案、松本うち:漫画/KADOKAWA)は、そんな人間関係の怖さを生々しく描いた作品だ。

主人公のユウコは、娘の幼稚園入園を機に新しい出会いに胸を躍らせていた。園で出会ったミカというママ友とすぐに仲良くなり、楽しい交流が始まる。しかし、ボスママのマサエと出会ったことで、ユウコのママ友関係は少しずつ歪み始める。

マサエは面倒見が良くて頼りがいのある「しっかり者」に見える。だが、その実態は言葉巧みに周囲をコントロールし、自分に逆らえない雰囲気を作る「ママ友ハラスメント」の主犯格だったのだ。このマサエというキャラクターの不気味さが本作の最大の見どころだろう。

特に印象的なのは、ユウコの親友だったミカが、マサエの影響を受けて次第に他人の悪口を言うようになっていく姿だ。友人が徐々に毒されていく様子は読み手の胸も苦しくさせる。ユウコはそんな状況に違和感を覚え、グループから距離を置こうとするのだが、子ども同士の関係もあるためそう簡単には抜けられない。現実でも似たような葛藤を抱えている人は少なくないのではないだろうか。

さらに、物語の後半では、子どもを巻き込んだトラブルが発生してしまう。マサエの悪意はどこまで広がっていき、そしてタイトルにある「制裁」がどのように下されるのか、最後まで目が離せない。

子どもが関係する以上、一度生まれたママ友関係をなかったことにするのは難しい。そんなママ友付き合いに悩んだ経験がある人はもちろん、集団の中における人間関係で疑問を感じたことがある人は、大いに共感できる作品だ。

文=ゆくり

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