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結婚生活に必要なのは尊敬…と妥協? 新婚の友へ送る、先輩からのアドバイス【著者インタビュー】

  • 2026.5.14

【漫画】本編を読む

2匹の猫と暮らす40歳独身の安達珠子。ある日インフルエンザで倒れたことをきっかけに「自分にもしものことがあったら飼い猫たちはどうなるのか?」という不安に駆られ、婚活を決意する。しかし性欲がなく、子どもも欲しくない珠子を理解してくれる人はなかなか現れない。そんな中、保護猫施設のボランティアを一緒にしている男性・篠田雅が同じことを考えていることを知り、勢いでプロポーズしてしまう珠子。意外なことに雅からの返事はOK。猫好き同士の交際0日婚が始まるが……。

自身も猫を飼っているマンガ家・たけみゆき氏が友人から聞いた話を基に描いたという『ねこ婚 猫のための交際ゼロ日婚』(KADOKAWA)。猫マンガとしての魅力がたっぷりなのはもちろん、「猫のため」という利害から始まる恋愛抜きの結婚生活を描くことで、これまでの家族の形にしばられず、誰かと一緒に生きることの魅力を描いた作品だ。

たけさんにマンガのことから結婚生活を維持する秘訣、猫を飼う覚悟など、さまざまなお話を伺った。

――本作には結婚10年目を迎えた、主人公・珠子の結婚の先輩となる友人・マリちゃんが登場します。たけさんはご結婚されていますが、ご自身がマリちゃんのモデルになっているのでしょうか?

たけみゆきさん(以下、たけ):マリちゃんは「理想の女友だち」として描きました。結婚に対するアドバイスもしてくれるだけでなく、珠子自身の気持ちにも寄り添ってくれる……シスターフッドではないですが、迷っている心を導いてくれるし、時々厳しいことも言ってくれるお姉さんをイメージしています。私が今まで出会ってきた友人の集合体のような存在ですね。

――そんなマリちゃんの「結婚生活に必要なのは尊敬」という言葉がすごく刺さりました。

たけ:このセリフは、私が結婚前に友人と恋愛トークをしていた中で生まれたものなんです。「付き合うなら清潔感があって、こういう仕事していて……」という理想の恋人の話をするじゃないですか。でも、さまざまな恋愛を経験していくなかで、理想とは違う現実に苦労したりもして(笑)。こうした経験を経た上で、友人と話す中で最終的に「やっぱり尊敬できる人が良い」という結論に至ったことがありました。

――一方で尊敬より前に挙げられた“妥協”にも納得しました。

たけ:尊敬が交際する上で必要なことだとしたら、妥協は結婚生活に必要なものではないかと思います。結婚生活って、嫌なところに目をつぶるのではなく、ちゃんと向き合わなければいけないと思うんです。「嫌だと感じる部分を解消できるなら解消して、その上で解消できない・飲み込まなければならないところは妥協する。どうしても飲み込めなかったら離婚するしかないけれど、飲み込めるのなら飲み込むことが結婚生活には必要」というのが、新婚の主人公に向けたマリちゃんからのアドバイスです。

取材・文=原智香

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