1. トップ
  2. マンガ
  3. 毎朝30分かけて塗り重ねるファンデーション。すっぴんのママ友を傷つけた私が隠していたもの

毎朝30分かけて塗り重ねるファンデーション。すっぴんのママ友を傷つけた私が隠していたもの

  • 2026.5.14
ハウコレ

あの日のランチで彼女に言った一言を、今も後悔しています。でもあのとき私は、自分のほうが追い詰められていたことに気づいていませんでした。

夫のひと言

毎朝5時半に起きて、洗顔、化粧水、下地、ファンデーション、アイメイク。保育園の送りに間に合わせるために30分で仕上げる日々です。きっかけは夫の言葉でした。産後3ヶ月の頃、すっぴんで買い物に出かけようとした私に「子どもができても手を抜くなよ」と言ったのです。冗談のような口調でしたが、目は笑っていませんでした。それ以来、化粧をせずに外へ出ることが怖くなりました。

彼女が気になった理由

保育園で毎朝すっぴんのまま送り迎えをしている彼女が、目につくようになりました。堂々としていて、気にしている様子もない。正直に言えば、眩しかったのです。私が毎朝必死に塗り重ねているものを、彼女は最初から必要としていないように見えました。ランチの席で「毎日すっぴんで恥ずかしくないの?」と口にしたとき、彼女は少し間を置いて「肌休めしてるだけだよ」と笑いました。他のママ友が黙ったのを見て、何か間違えたことに気づきました。でもそのときはまだ、何を間違えたのかわかっていなかったのです。

知らなかった事情

数週間後、別のママ友からそっと聞かされました。彼女の子どもは化粧品の成分に肌が反応してしまうこと。医師に「お母さんの肌に残った成分が、お子さんの肌に触れて反応している可能性があります」と言われたこと。彼女は子どものために、好きだった化粧をやめたのだと。大切なものを手放してまで娘を守っていた人に、私は「恥ずかしくないの」と言ったのです。

そして...

次のランチで、彼女の顔をまっすぐ見ることができませんでした。「ごめん」と言えば楽になるのは私のほうだとわかっていたから、その一言がどうしても出てきません。帰り道、駐車場に停めた車の中でバックミラーをのぞきました。30分かけて整えたこの顔は、誰のためのものだろう。娘のために化粧をやめた彼女と、夫の言葉に縛られて化粧をやめられない私。鏡に映った目元のアイラインが、急にひどく滑稽に見えました。

(20代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる