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「年収を上げる転職って?」|お金の教科書Vol.91

  • 2026.5.12

毎日の暮らしや将来に必要なお金のこと、きちんと把握してますか? 「わからない」ゆえの不安は、知ることで解消できるはず! “お金初心者”の3人と一緒に、お金の勉強を始めましょう。「お金の教科書」、今回のテーマは、「年収を上げる転職って?<後編>」です。

今回の先生

転職コンサルタント・森本千賀子

「転職エージェントに登録したことは?」

転職コンサルタント・森本千賀子

もりもとちかこ morich代表。転職エージェント事業の支援ほか、各地で講演を行う。『リミットレス時代の転職術「選ばれる人」の新常識』(新星出版社)など著書多数。

生徒代表

貯蓄未知子

「どこがおすすめですか?」

貯蓄未知子

ちょちく・みちこ 34歳・会社員。都内の賃貸で一人暮らし中。毎月の貯蓄は財形3万円+口座に残った分のみ。奨学金は完済。一昨年からNISAをスタート。

職務経歴書を更新し、エージェントに登録を

未知子

前回、転職市場は労働人口が減る今、売り手市場とお伺いしました。今回は求められている人材について教えてください。

森本

その前に、年収に最も差が出る年代はいつだと思いますか?

未知子

うーん、30代とか?

森本

一番年収差が出るのは、40代から50代にかけてなんです。つまり、30代でいかに自分に投資できるか。スキルを鍛えることができるか、が重要なんですね。

未知子

なるほど。いま書店に行くとキャリアアップや転職にまつわる本がすごく増えていて、ひとつの大きなカテゴリーになっていますよね。

森本

はい。私たちのような転職エージェントも今や3万社あって、毎年2000社が新規参入してくるというマーケットなんですよ。つまり、それだけ転職を考えている人が多いということです。

未知子

そもそも転職エージェントは、どんなサポートをしてくれるんですか?

森本

転職エージェントは情報源であり、伴走者でもあり、自分の今の市場価値、現在地を正しく把握するための存在と考えてください。“登録してあとはお任せ”ではダメですよ。

未知子

私のような転職初心者におすすめのエージェントはありますか?

森本

カウンセリングに強い「ポジウィル」、登録した希望条件を見た企業からスカウトが届く逆求人型の「リブズ」などでしょうか。あとは「リクルートエージェント」など大手のエージェントに1社登録し、さらにブティック型のエージェントをリサーチするのがいいと思います。

未知子

ブティック型とは?

森本

営業や事務など、その専門領域に特化したエージェントです。

未知子

なるほど。登録すると同時に、自分でしておくべきことはありますか?

森本

職務経歴書のアップデートはマストですね。今まで自分がやってきたことと、その中でやれること、自分がやりたいこと。この3つを整理した上で、どの分野だったら年収が上がるのか、現状を把握しましょう。年収を上げるということは、“世の中で必要とされる”ということ。それには、どういう領域でどんなスキルが必要なのか、整理整頓することで、自ずと見えてくるはずですよ。

未知子

足りないスキルがあれば、それを身につけられる企業をまず選ぶ、と。

森本

はい。“ビジネス人生50年”、長い目でキャリアを考えましょう。左に今の転職トレンドをまとめたので、参考にしてみてください。

「年収を上げる転職って?」|お金の教科書Vol.91

転職トレンドまとめ

評価される人材

  • コミュニケーション能力が高い人
  • 専門性の高いプロフェッショナル

「“優秀な個”というのは、この先AIに代替されていくといわれています。そのため、今は“周囲を巻き込みながら成果を出せる人”、つまり、部署を飛び越え、他社とも一緒になって協業できるコミュニケーション能力が高い人は評価されます。あとは専門性の高い職種は40代、50代でも需要があります。これは、どの時代でも変わりませんね」

注目の資格・スキル

  • 英語力
  • AI活用スキル

「世界のボーダレス化が進む中、英語力はますます不可欠になっています。というのも、これから日本企業は外国人の採用が増えていくので、同僚と英語で話す未来はすぐそこまで来ているから。また、資格はどんなものでも、10年使っていなければ無用。時代は猛スピードで変わっていますからね。その点、今ならAI活用スキルはプラスでしょう」

ニーズが高まる業界・職種

  • AI導入を提案できるコンサル業
  • AIで代替できない分野

「AIの導入やDX化が叫ばれてはいますが、まだどの企業も手探り。なので、これから取り入れたい企業、それを活用して新事業を立ち上げたい企業からは、AIコンサルのニーズが高まっています。でもその一方で、人間特有の感情や判断が必要とされる教育や医療、介護などは、AIとの共生はあっても代替は難しい。高齢化が進む中、慢性的に人手不足です」

転職で年収を上げるなら…

二歩先を見据えて足りないスキルを身につけられる会社をまずは見つけよう!

イラスト・小迎裕美子 取材、文・一寸木芳枝

anan 2494号(2026年5月1日発売)より

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