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時給100円アップの罠!”扶養内”を無視する院長の「もっと働け」に転職を決意|働き方で悩んで転職した話

  • 2026.4.9

31歳の美奈(みな)は、3歳の息子が園に入るのを機に、扶養内パートを始めた。医療事務経験があるので、地元のクリニックをえらんだが、そこはクセつよな院長とお局パートが支配する「とてもはたらきにくい」環境の職場だった…。職場に合わせるか、自分の都合をつらぬくか…女性の"はたらき方"について描いた作品、『働き方で悩んで転職した話』をごらんください。

クリニックの医療事務としてはたらき始めた、美奈。しかし、そこは「責任感のない院長」と「責任を負いすぎるベテランパート」が支配する場所で…。

はたらいてから一年が経過した

ママリ

「クリニックを辞めようか」と考えたが、扶養内で希望の時間にはたらける場所はここしかない。
 
コンビニやスーパーなどもあるにはあるが、未経験の仕事だし、医療事務の業務は好きなのでつづけたいと思う。
 
結局、違和感を持ちつつも、はたらき始めてから、ずるずると一年近く過ぎた。
 
あいかわらず、契約外の仕事を振られるが、繁忙期以外はかわすようにしていた。すると、私に対するヘイトの声が、一部のパートから上がるようになったのだ。
 
ある日、院長から「相談があるんだけど」と呼び出され、こんなことを言われた。
 
「こまるよ。皆がしている業務を…君もしてくれなきゃ」
 
カチンときた。私は契約以外の仕事をするのがイヤだと訴えたが、彼は「他と足並みをそろえろ」と言うばかりだ…。
 
ついには、変な交渉まで持ち出してきた。
 
「わかった、わかった!時給を上げればいいんでしょ」
 
どうしてそうなるのか…。何でもお金で解決しようとする魂胆に、いや気がさす。
 
だが、一瞬考えた。時給を上げてもらえば、時間をへらしても、今までどおり稼げる。
 
空いた時間で転職活動をすればいいのだと思いついた。

給料アップを条件に納得するも…

ママリ

話し合いの末、現在の業務をつづけるとともに、以前より100円の時給アップが成立した。
 
その分、一日、出勤日をへらして、「転職活動」に当てようと考えた。しかし、スムーズにことは進まなかった。
 
「院長…このままだと、扶養から外れてしまいます」
 
シフトから私の名前はへらず、それどころか多くなったのだ。
 
このままでは、夫の扶養から外れてしまう…。あせった私が相談すると、院長はけわしい表情をうかべた。
 
「君ねえ、ちょっとワガママすぎるんじゃない?あれもこれもしたくない…時給上げたのに文句を言う。君だけの職場じゃないんだよ?」
 
院長が言うことはもっともらしそうに聞こえるが、的外れだ。
 
(契約内容を超えてはたらかせているのはそちらだし…)
 
「時給を上げた」と恩着せがましく言っても、扶養を外れるような稼働のシフトを作られては本末転倒だ。

転職への決意を固めた

ママリ

院長は上から目線で言った。
 
「扶養から外れてがんばってみたら?バリバリはたらけば、他の職員も認めてくれるよ?」
 
「認めていない」というニュアンスが含まれている…。「今、以上にはたらいてほしい」という要求も見えた。
 
「…できません」
 
(まだ、息子は小さい…今は扶養内ではたらくのがせいいっぱい)
 
他のパート職員は、すでに子どもが大きいか成人済み…という人ばかりで、同じような状況の人はいなかったため、余計に私だけ「特別扱い」「ワガママ」のように見えていたのかもしれない。
 
私は、シフトを作っている職員にあたまを下げ、出勤日をへらしてもらった。
 
「いいけど…山内さんにまた文句言われるかもよー」
 
「…わかってます」
 
(絶対に転職してやる)
 
私はくちびるを噛みながら、心の中で決意を固くした。

あとがき:転職を決意した瞬間

院長は、とにかく「皆と同じようにはたらいてほしい」と美奈に対して思っているようですが、幼い子を抱える状況の彼女に、それはむずかしいことです。
 
最初に雇う際、そのような話も出たはずなのに…「後からどうにでもなる」と考えていたのでしょうか。院長の無責任さと、職場内の暗黙のルールにあやうさを感じますね。
 
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

著者:hiiro

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ママリ

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