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ゴルフ界にデータ革命を起こしたマーク・ブローディのメソッドを紹介

  • 2026.5.10

多くの海外コーチのメソッドを現地で直接指導を受けてきた吉田洋一郎がその概要をアマチュアにもわかりやすく解説。

連載の第53回目は、科学的な統計分析によって「ストロークス・ゲインド」の発想を生み出しゴルフ界にデータ革命を起こしたマーク・ブローディのメソッドを紹介する。

「ブローディ」メソッドの肝! 自分のゴルフの〝確率〞を知り合理的にプレー・練習をしよう

「ジョーダン・スピースもブローディのメソッドを活用している」

メソッド1 パッティングよりもロングゲームがスコアを左右する

平均スコア100と80。20打の差がある2人のデータを分析すると、パット数の差は平均3打しかない。つまりスコア差の85%をショットが占めるのに対し、パットは15%しか貢献していない。じつはパットよりもショットのほうがスコアへの影響度が大きいのだ。

アマチュアにとってはとくに、パッティング以上にロングゲームや飛距離がスコアに貢献している

メソッド2 パーオン率を正しく知らなければマネジメントできない

アマチュアの場合、正確なデータを取ったりSGを算出するのは難しいが、150と100ヤードそれぞれからの正確なパーオン率は知っておくべき。記憶に残るナイスショットの印象に引っぱられて、自分の正しい確率を知らないアマチュアは多い。

ゴルフ界にデータ革命を起こしたマーク・ブローディのメソッドを紹介
150ヤード
ゴルフ界にデータ革命を起こしたマーク・ブローディのメソッドを紹介
100ヤード

できれば10ヤード単位でのグリーンオン率、最低でも残り150と100ヤードからのグリーンオンの成否は記録しておこう。

何メートルのパットが何%で入るかを正しく把握する

パッティングの精度は主観による印象に基づいているケースが非常に多いので、何メートルのパットが何割入るのか、距離ごとのカップイン率を記録してみよう。

これを知ることで無謀なパッティングが減り、3パットを確実に減らせる。

己のプレーを正確に分析することが上達への近道

統計学の専門家であるマーク・ブローディは「ストロークス・ゲインド(SG)」という概念をゴルフ界に持ち込んだことで有名です。SGとは、全選手の平均値に対する相対的な優劣を示す数値。パーオン率やパット数などはコースの難易度などによって大きく変動しますが、その選手のショットやパットがほかの選手よりどれだけ優れているか、スコアにどれだけ貢献しているかは、SGの概念によって判断しやすくなったのです。今やSGはPGAの公式データでも採用され、多くのトッププレーヤーが基準にしています。

アマチュアがSGを算出・分析するのは難しいですが、印象ではなくデータを重視するブローディの考えは取り入れるべきです。自分のストロークの結果を記録、分析することは、上達のためにもスコアメイクのためにも必要なことです。

メソッドを習得Step1 ドライバーの飛距離と次打への影響を記入

ドライバーショットの飛距離と結果を記録する。飛距離は、目印となる吹き流しやゼブラポールなどを基準に概算し、結果は次打が打てる状況かどうかによって評価する。

IPやバンカー、吹き流しなどの目印を基準に飛距離を概算

曲がったかどうかよりも、次打が打てるかどうかで評価

メソッドを習得Step2 グリーンを狙ったショットの結果を評価

グリーンを狙ったショットがグリーンをとらえたかどうかだけでなく、チャンスにつけられたか、大きく外したかなど、「余分な1打」が必要になったかどうかを評価の基準にする。

大きく外したり難しいアプローチが残った場合は0p。

グリーンに乗っても3パットのリスクがある場合は0・5p。

メソッドを習得Step3 アプローチが寄ったか寄らなかったかを評価

アプローチでの結果は、寄せワンを決められる1パット圏内や2メートル以内に乗せられたら1p。ザックリなどの大きなミスをしてしまった場合などは、明らかに1打損しているので-1pとなる。

1パット圏内に寄せられた場合は1p追加

大きなミスは1ストロークを失ったことになる

メソッドを習得Step4 パット数に加えてカップインした距離を記入

パット数を記録しておくことはもちろんだが、最後にカップインさせた距離を記録しておくと、何メートルのパッティングならカップインの可能性が高いかを把握する基準となる。

その日入ったパットでいちばん長いパットは、何メートルだったかチェックする。

レベルアップに必ず役立つ! データ革命スコアカードの記入例

※こちら綺麗にスクショ・綺麗な編集が難しかったため、不具合ありますが、そのまま残しております。

スコアカード全面を使って結果を詳細に記録する。

右ページの各結果をポイントでスコアカードに記入。合計ポイントを増やすことも大事だが、1つ1つのプレーを振り返って問題点を洗い出せば、どこを練習すればスコアアップにつながるかが一目瞭然になる。

いかがでしたか? 正確なデータをうまく記録してスコアアップを目指しましょう!

ゴルフにデータ革命を起こした巨匠 マーク・ブローディ
コロンビア大学ビジネススクールの教授で、専門である財務分析のデータ分析手法をゴルフに応用。ゴルフ界にパラダイムシフトを起こした。

解説・レッスン=吉田洋一郎
●よしだ・ひろいちろう/1978年生まれ、北海道出身。スイング研究に強い情熱を燃やし、海外で直接有名コーチのメソッドを学び知識を広げる。日本ゴルフスイング研究所主宰。

本連載企画の解説者・吉田洋一郎コーチの新書「ドライバーの飛ばし方がわかる本」(小社刊・本体980円+税)が発売中。
今話題の「地面反力」の第一人者である吉田が、飛距離アップの秘訣を解説・レッスン。海外最新情報も盛り沢山の1冊だ。

※上記3画像ですが、カラー画像がなかったため、空白です。

構成=鈴木康介
写真=中野義昌
協力=取手桜が丘ゴルフクラブ

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