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“任天堂愛”がモリモリの『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』で何度も観直して探したいイースターエッグたち

  • 2026.5.6

世界中で愛される任天堂のゲーム「スーパーマリオ」を原作としたフルCGアニメ映画の第2弾『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が現在公開中。1作目『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』同様、今回もマリオゲームからの引用、そしてほかの任天堂製ゲームへの様々なオマージュがされている。

【画像を見る】ゲームでは実現しなかった!?映画で描かれたロゼッタの特別な設定とは?

双子の配管工マリオとルイージは、キノコ王国でピーチ姫を助けたり、マメキノコで小さくなったクッパの世話をしたりとみんなの困り事を解決しながら楽しい毎日を送っていた。ある日、詰まった土管の修理に訪れた怪しげなピラミッドで、新たな相棒となるヨッシーと出会う。ピーチ姫の誕生日を祝うお祭りのさなか、クッパJr.の襲撃を逃れた星の子チコが飛来。チコたちの母親的存在であるロゼッタのピンチを知ったマリオたちは、邪悪な野望を抱くクッパJr.の暴走を止めてロゼッタを救うべく、宇宙への冒険に出発する。

ゲームでは採用されなかった設定が実現!

【画像を見る】ゲームでは実現しなかった!?映画で描かれたロゼッタの特別な設定とは? [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
【画像を見る】ゲームでは実現しなかった!?映画で描かれたロゼッタの特別な設定とは? [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

「スーパーマリオワールド」や「スーパーマリオオデッセイ」をベースにした作品になるのではないかとファンの間では噂されていた本作。任天堂の代表である宮本茂のインタビューによると、続編への構想を練るうちに世界観が膨らんで、広大な宇宙を含むギャラクシーの物語に拡大したそう。というわけで、タイトルにもなった「スーパーマリオギャラクシー」はもちろん、「ワールド」と「オデッセイ」の要素がそこかしこに散りばめられており、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』にも増してボリューム満点。例えば、ピーチとロゼッタ2人の姫の設定は、ゲームでは姉妹というアイデアが当初あったが、最終的には採用されなかった。それを映画では採用されている。同様に、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』で登場させる予定を果たせなかったキャラたちが、様々なシーンで登場。こういったキャラたちを探すのも今作の楽しみ方の1つだろう。

果敢で頼れるキノコ王国のお姫様、ピーチ [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
果敢で頼れるキノコ王国のお姫様、ピーチ [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

そんななかでも、今回ピーチがキノピオと共にカジノで出会う敵キャラ、マムー、ドン・チュルゲ、キャサリン、チョッキーの登場には驚かされた。これらは「スーパーマリオUSA」に登場したキャラたちだ。もともとこのソフトは日本のみで発売されていたフジテレビのイベント関連ゲームで、任天堂開発の「夢工場ドキドキパニック」がベースになっている。「もっとマリオを遊びたい!」という海外でのマリオ人気に応えるため、ゲームのキャラの外見などを変更して「スーパーマリオブラザーズ2」(日本では「~USA」)として発売された一本だ。ピーチがマムーの口に野菜を投げつける、というゲーム内での攻略法が再現されているなど、海外のプレイヤーには思い出深い1本だろう。

マリオ作品ではない意外なキャラが大活躍!?

オープニングの城が円盤に引き抜かれ吸い込まれる「ギャラクシー」の冒頭を再現したシーン、巨大ボスとの戦いなどゲーム内の名シーンが多数登場し、ゲームで体感したそのままの感覚で描かれている。宇宙ネタも多いが、そのなかでも特筆すべきは、任天堂のSFシューテイングの名作「スターフォックス」から主人公フォックス・マクラウドが出演していることだろう。

フォックスの回想シーンだけは、ゲーム版へのオマージュとして2Dアニメで作られている。そんなフォックスの声を演じるのは『ランニング・マン』(25)の主演で知られるグレン・パウエル。フォックスの大ファンであり、ぜひ演じたいとアプローチしたそうだ。

当時遊んだゲームを思い出す…散りばめられた作品への目配せ

ロゼッタの危機を救うため、ピーチはキノピオと共に銀河を巡る冒険へ [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
ロゼッタの危機を救うため、ピーチはキノピオと共に銀河を巡る冒険へ [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

過去のマリオ作品への目配せも忘れていない。大事な荷物を盗まれたキノピオがピーチと共にゲートウェイギャラクシーの地下にウッキィを追いかけていくシーンには“1-2”のサインがあり、これは「スーパーマリオブラザーズ」の最初の地下ステージ数と同じで、壁ぬけの裏技を使うシーンも登場。マリオがクッパを倒す有名なあの方法も同様で、懐かしく感じる人も多いだろう。ほかにも、描いたものを実体化できる筆“マジックブラシ”で難コースを作り上げ、マリオの行く手を遮るクッパJr.の攻撃法は「スーパーマリオメーカー」だったりと、新旧ゲーム作品の要素が巧みに組み合わされている。

ファイアフラワーを使いこなすマリオとルイージ [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
ファイアフラワーを使いこなすマリオとルイージ [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

3D化以降の特徴であるアイテムで変身するマリオも様々な種類が登場。ドリルキノコや雲フラワーを用いた能力発揮や、レッドスターを使って星々を自由に飛び回るシーンなど、ゲームでアイテムを入手しパワーを用いた時を思い出させるシーンばかりだ。

任天堂作品だけでなく、懐かしの機器まで登場!?

前作もそうだったが、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』も“任天堂大全集”的な内容になっており、マリオ以外のネタも多く含まれている。「ピクミン」に「PUNCH-OUT!!」、「ゲーム&ウオッチ」まで、新旧問わず網羅されていると言っていい。ゲームソフトだけでなく、今回は任天堂の周辺機器まで多数登場している。

ゲートウェイギャラクシーで案内役として働くR.O.Bは「ファミリーコンピュータ ロボット」として日本でも知られている、ファミコンから操作可能なロボット機器。動作の一つ一つがゆっくりで待っている人を少しイライラさせるという、昔懐かしの操作感覚までが完全再現されている。さらにスーパーファミコン用光線銃「スーパースコープ6」も登場。これはかつての実写映画版『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(93)で“逆進化銃”として用いられていたことでも有名だが、今回はクッパがマリオとルイージを子どもの姿に変えてしまうという、実写版とは逆の展開になっている。黒歴史扱いされがちなネタもしっかり拾ってくれているのだ。

キリリとした顔で「スーパースコープ6」を構えるヨッシー [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
キリリとした顔で「スーパースコープ6」を構えるヨッシー [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

ネオン街のビル群のてっぺんに「NINTENDO 64」のロゴが回っていたり、宇宙船の貨物にファミコンのコントローラーが入っていたり…。散りばめられたネタを網羅するには字数が余りにも足りないし、見返すごとに新しい発見があるだろう。スターフォックスの宇宙船内が全体的にスーファミのコントローラーのレイアウトになっている、などに代表されるように、映画全体がゲーム文化の歴史のなかで任天堂が作り上げた物や世界に浸ることができる構造になっている、と言えるだろう。

クッパJr.は、幼い頃にクッパが話してくれた物語を現実にするため奮闘していた [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
クッパJr.は、幼い頃にクッパが話してくれた物語を現実にするため奮闘していた [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

これだけ多くの任天堂キャラが登場すると、当然マリオ作品以外の映像化も期待してしまう。制作側によると、様々なキャラたちは「登場させたらおもしろい」から出しただけで、特に“任天堂シネマティックユニバース”的なものは考えていないそうだが、彼らが大集合する「大乱闘スマッシュブラザーズ」(実際今作のキャラにはスマブラ的なモーションが散見される)的な作品や、噂される「スターフォックス」の映像化など、様々な展開が期待できる。今後どうなるのであろうか。

前作のエンドクレジットで登場したヨッシーが大活躍! [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
前作のエンドクレジットで登場したヨッシーが大活躍! [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

それはさておき、マリオ映画3作目が作られるのはまず間違いないだろう。前作のラストでタマゴの中に入った状態で登場したヨッシーが本作で大活躍したように、今回のエンドクレジットにも人気キャラクターのデイジーが顔を出している。また、本編中にもいままで扱われていない「ルイージマンション」のキャラが登場しているなど、すでに3作目の企画は始動中に思える。それまでは小ネタ満載の今作を観直して待ちたいところである。

『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は公開中! [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.
『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は公開中! [c] 2025 Nintendo and Universal Studios. All Rights Reserved.

文/多田遠志

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