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「ここじゃ底辺」福岡出身のタワマン6階の主婦→42階ボスママの残酷マウント…タワマンカーストの闇に「ゾッとした」

  • 2026.5.5

都心を一望できる眺望と、ホテルのような豪華な設備。そんなステータス感溢れるタワーマンションへ、夫の転勤を機に福岡から引っ越してきた渕上家。しかし、一歩足を踏み入れた先には、外側からは想像もつかないほど過酷な「階層ヒエラルキー」が待ち受けていた。2026年5月現在、SNSやWebメディアで大きな反響を呼んでいるのが、窓際三等兵さん原作、グラハム子(@gura_hamuco)さん作画の漫画『タワマンに住んで後悔してる』だ。

都会に馴染めないまま、息子の悠真が地元の野球チームでエースになったことをきっかけに、渕上家は最上階に住むボスママ・恵から執拗な風当たりを受けるようになる。同じマンションに住みながら、低層・中層・高層という「居住階」によって、親たちのステータスや価値観が残酷なまでに分断されていく様が描かれている。

「東京と地方で価値観が違う」。漫画担当のグラハム子が東京出身のママ友に取材して描いた、リアルすぎる主婦の葛藤

憧れのタワマンに引っ越してきた渕上家 画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子
憧れのタワマンに引っ越してきた渕上家 画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子
タワマンに住む3家族の「相関図」 画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子
タワマンに住む3家族の「相関図」 画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子
42階の恵の家はニューヨーク帰り。奏太も帰国子女で野球部ではピッチャーとなんでもできる 画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子
42階の恵の家はニューヨーク帰り。奏太も帰国子女で野球部ではピッチャーとなんでもできる 画像提供:(C)原作・窓際三等兵/漫画・グラハム子

本作は窓際三等兵さんの原作を、グラハム子さんが優しいタッチで漫画化している。自身も「漫画担当兼、最初の読者」という立場で制作に携わったグラハム子さんは、東京出身のママ友に取材を重ねたという。「東京と地方は同じ日本なのに価値観が違う。新たな世界を知れた」と語る通り、作中では低層6階の主人公が、高層42階の住人から夫の勤務先や中学受験の話題で「マウント」を取られ、次第に都会の虚栄心に翻弄されていく姿が生々しく描写されている。

「せっかく買った家なのに、帰っても心が休まらないのは辛い」とグラハム子さんは吐露する。それでも「家以外の場所なら『タワマン住まい』という優越感を持てるのかもしれない」と、ヒエラルキーに苦しみながらもその場所を選び続ける人々の複雑な心理に寄り添う。

「セレブの嫉妬劇」では終わらない。タワマンという箱に閉じ込められた“人間の複雑な心”を炙り出す

一見すると、自分とは縁遠いセレブたちのドロドロとした争いに見えるかもしれない。しかしグラハム子さんは、「本作の見どころはそこではない」と断言する。描かれているのは、外から見える華やかなイメージと、内側に抱える実情のギャップ。そして、他者と比較せずにはいられない人間の業だ。

「学校内のカーストや職場での嫉妬など、誰もが人生で一度は経験したことがある感情が、タワマンという舞台でわかりやすく表されている」とグラハム子さんは分析する。3つの家族が必死に見栄を張り、時に見下し、時に葛藤しながらも「今」を必死に生きる姿は、現代社会を生きる私たちの鏡写しといえるだろう。

取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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