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朝から疲れているのは「気のせい」じゃない!?医師が説く、病気になる前の見直しサイン【医師コラム】

  • 2026.4.30

こんにちは、内科医の橋本将吉(ハシモトマサヨシ)です。 皆さんは、日々の生活の中でこんな「なんとなくの不調」に心当たりはありませんか?
・朝、目が覚めた瞬間から「すでに疲れている」と感じる
・休日はやりたいことがあったはずなのに、結局夕方まで起き上がれない
・仕事中に感じる、抜けない「頭の重さ」や「集中力の欠如」
・体は疲れているはずなのに、目が冴えて眠りにつけない夜
・以前なら気にならなかった些細な言葉に、イライラしたり落ち込んだりしてしまう
こうした不調を感じて病院へ足を運んだのに、血液検査の結果は「異常なし」。医師からも「しばらく様子を見ましょう」と言われ、どこにもぶつけられない不安を抱えた経験はありませんか? 検査で数値化できないのに続く、疲れやだるさ、そして心のゆらぎ。 この「どこに相談すればいいかわからない」状態こそが、いわゆる「未病(みびょう)」です。
これは決して「気のせい」でも「甘え」でもありません。あなたの体が一生懸命に発している、大切なサインです。 今回は、この未病の正しい捉え方と、今日からできる向き合い方についてわかりやすく解説します。「まだ病気じゃないから」と後回しにせず、まずは自分の心と体の声に耳を傾けることから始めてみませんか?

「未病」とは?健康と病気の間にあるグレーゾーン

では、そもそも「未病」とは一体どのような状態を指すのでしょうか。東洋医学から生まれたこの言葉は、文字通り「まだ病気ではないけれど、決して健康とも言い切れない状態」のことを指します。現代の西洋医学がおこなう検査(血液検査やレントゲンなど)は、主に「目に見える明らかな異常」を数値で判定するものです。そのため、たとえあなたが不調を感じていても、数値が基準値内であれば、診断結果は「異常なし」となってしまいます。

未病は決して「気のせい」や「甘え」などではありません。むしろ、体という「お財布」の中身が、知らないうちに空っぽになりかけている状態を、もう一度「満タン」の方へ戻していくための、体がくれた「貴重な見直し期間」なのです。

完全に底をついて「病気」という借金をしてしまう前に、少しだけエネルギーを貯めてあげることが、健やかな毎日を続けるための秘訣です。

ストレス、睡眠、食事…どこから見直すと効果的か

「自分の今の状態は、体がくれたチャンスなんだ」と気付けたら、次は具体的に何をすればいいのかを一緒に考えていきましょう!

とはいえ、「なんとなく不調」を感じたとき、あれもこれもと欲張ると長続きしません。そこで、医学的な視点から見た「見直しの優先順位」に沿って、以下の3つのポイントから少しずつ意識してみるのが最も効果的です。

【最優先】睡眠:脳と内臓の「メンテナンス時間」を確保する

不調改善の土台となるのが睡眠です。睡眠不足は、心身をコントロールする「自律神経」を乱す最大の要因。まずは「寝る1時間前のスマホ」を控えるだけで、脳の興奮が収まり、睡眠の質はぐっと変わります。まずは脳のスイッチをオフにして、体をしっかり休ませることから始めましょう。

【次に】ストレス:心の負荷を「言葉」にして整理する

睡眠の質を確保できたら、次は心のメンテナンスです。ストレスが胃腸の不調や頭痛として現れることは、決して珍しいことではありません。何が負担なのかをノートに書き出すなど、客観的に「言語化」するだけで、脳の興奮を抑え、自律神経を安定させる効果があります。

【日常の軸】食事:エネルギーの「質」と「リズム」を整える

睡眠・ストレス改善と並行して整えたいのが、体のエネルギー源です。朝食を抜いたり、糖質に偏った食事をしたりすると、血糖値の激しい乱高下を招き、「だるさ」の直接的な原因になります。まずは「決まった時間に食べる」という生活リズムを意識し、内側から安定させていきましょう。

「なんとなく不調」のセルフチェックと受診の目安

まずは、今のあなたがどのくらい「体のサイン」を受け取っているか、以下の項目を確認してみてください。

【未病のセルフチェック】

□ 朝、起きたときに「よく寝た」という実感がない

□ 以前は楽しめていた趣味に対して、あまり意欲がわかなくなった

□ 便秘や下痢など、おなかの調子が安定しない時期が続いている

□ 季節の変わり目になると、決まって体調を崩してしまう

判断の目安と、今すぐ取ってほしい行動

・1〜2個あてはまる方

「未病」の入り口にいます。まずは先ほどお伝えした「睡眠・ストレス・食事」のどれか一つから、無理のない範囲で見直してみましょう!

・3個以上あてはまる方

体が限界に近づいている可能性があります。まずは「今は無理をしていい時期ではない」と自覚することが、回復への第一歩です。ひとりで抱え込まず、今すぐ以下の行動を最優先にしてください。

1.予定を一つ削る:今週の予定を無理にでも一つキャンセルし、物理的に「体を休める時間」を作りましょう。

2.迷わず専門家に相談する:自分ひとりで解決しようとせず、医師などの専門家に今の状態を打ち明けてみてください。言葉にするだけで、解決の糸口が見えてくることがあります。

受診を検討するタイミング

チェックの数に関わらず、セルフケアを意識しても「2週間以上」不調が改善しない場合は、迷わず医療機関への受診を検討してみてください。

「検査で異常が出なかったらどうしよう」と不安に思う必要はありません。私たち医師に、「数値は悪くないけれど、こういう不調が続いていて困っている」と正直に伝えていただくことが、何より大切です。そうすることで、漢方薬の検討や専門的な生活指導など、病気になる手前での「一歩進んだケア」が可能になります。

まとめ

「未病」の段階で生活を整えることは、将来の大きな病気のリスクを減らす絶好のチャンスです。つい「気のせいかな」「年のせいかな」と片付けてしまいがちな小さな違和感も、実は体が一生懸命に送ってくれている大切なサインです。それを無視せず、今のうちに生活や働き方を少しずつ微調整していくことこそが、自分自身を一生守り抜くための第一歩になります。

自分に合ったケアを主体的に選び、日常の行動へと落とし込んでいく。このサイクルを作ることで、あなた自身の人生の質はぐっと高まります。皆さんが1年後も、その先も、澄んだ空気の中で心からの笑顔で過ごせるよう、今この瞬間から「未病ケア」という最高の投資を始めていきましょう!

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/内科医 橋本将吉 先生(東京むさしのクリニック院長)

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!


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監修者:医師 東京むさしのクリニック院長 橋本 将吉 先生

株式会社Gift Circle(リーフェグループ)代表取締役。東京むさしのクリニック院長。総合診療・予防医学・高齢者医療を専門とし、西洋医学と漢方医学を組み合わせた診療をおこなう。YouTube「ドクターハッシー/内科医 橋本将吉」では、医学知識を一般向けにわかりやすく発信している。

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