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運営「引き返して!」送迎バスで“生徒の乗せ忘れ”が発覚…運転手「そんなはずは…」→発覚した予想外の真相とは

  • 2026.5.25
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出典:photoAC ※画像はイメージです。

こんにちは。送迎バスの運行管理やバス運転士の経験を持つVenus☆トラベルです。

自家用自動車(白ナンバー)による送迎バスの運行方法は、運行する施設によって異なります。事前に登録された人しか乗れないケースや、指定のバス停からならいつでも乗車できるケースがあります。

今回ご紹介するのは、私が5年ほど前にスイミングスクールの送迎バスを運行していたときのお話です。

スイミングでは、運行ルート・時間ごとに送迎バスを利用する生徒が決まっていました。振替で乗車する際は、スイミングからバス運転士へ申し送りされる仕組みです。

そんな仕組みのなか、安全運行と乗せ忘れに注意しつつ、乗務していたときに起きたトラブルをご紹介します。

いつまで経っても来ない生徒

私がスイミングスクールの送迎バスに乗車していたとき、コロナ禍ということもあり、振替でスイミングに来る子どもが多くいました。学校が休校になればスイミングに来れないからです。

ある日、私は振替で乗車する生徒の情報をもとに、乗車場所の近くにバスを停車させ、生徒を待っていました。しかし、いつまで経っても振替で乗車する生徒は現れません。

路線バスと同様、送迎バスでも各バス停の時間は決まっています。そのため、乗車する生徒を待てる時間にも限度がありました。

すでに出発時間を2分オーバーし、待ちかねた私はスイミングスクールへ電話しました。「たかが2分」と思うかもしれませんが、バスにとって2分は運行に大きく影響する時間です。

スイミングの送迎バスは、決まったバス停をすべてまわり、授業開始に間に合うよう、到着しなければなりません。1人、2人と数分待つことで、乗車する生徒すべてが授業に遅れてしまっては、大きな責任問題となります。

その点はスイミングスクールでも認識されており、付近に生徒らしき子どもがいなければ、出発して欲しいとの返答がありました。私は、前後左右しっかり確認したうえで、バスを出発させました。

「引き返して!」まさか生徒の乗せ忘れ?

バス停を出発した私は、運行ルートを順調に走行し、10分ほど運行したところでスイミングスクールからの電話連絡を受けました。

「すみません!5つ目のバス停まで戻ってください!子どもが乗れていません!」

私にとっては、寝耳に水です。過信しないよう注意しているものの、乗客の乗せ忘れは、未だかつて発生させたことがなかった私です。乗降がなく通過する場合、バス停だけでなく周囲も確認して運行しています。もちろん、早発は絶対にしないことを徹底していました。

思わず私の口から漏れたのは「え?そんなはずは…私、乗せ忘れていましたか?」でした。

スイミングスクールのスタッフも慌てているのか、電話の向こうで「とりあえず子どもを迎えに行ってください」の一点張りです。この状態で乗せ忘れたか否かを確定させる必要もなく、まずは該当のバス停まで戻ることをスタッフへ伝えました。

スタッフと同様に慌ててしまうと、事故を誘引させてしまいます。当時の私は焦りつつも、いつもより安全に気を配って運行したことを今でも覚えています。

実はスイミング側の失敗!運転士は謝罪すべき?

バスに乗れなかったという子どもがいるバス停へ到着すると、保護者とともにバス停で待っていました。その場所は、時刻表とバス停の周囲を確認したうえで、通過したバス停でした。

乗車してきた小学生2人と保護者に丁寧に謝罪したうえで、スイミングスクールへ連絡しました。問い合わせ通りの乗車人数であるかの確認と、運行の遅れが発生しているためバス停の位置を報告するためです。

しかし、スタッフから返ってきた言葉は「振替の紙を渡していたのに、なぜ止まらなかったんですか?」という内容でした。しかし、その振替授業で乗車する生徒は、私が2分遅れになるまで待っていたバス停の生徒だったのです。

そこで、私はふと気づきました。

「振替の紙に書かれているバス停と、今乗車いただいたバス停名が違っているんですが・・・」

スタッフも驚いたようで「え・・・?」としか言葉が返ってきません。

しかし、そこで押し問答しても仕方ありません。私はスタッフの書き間違いと予想しつつ、まずは運行続行を伝えたうえで保護者と生徒へ改めて謝罪し、運行を開始しました。

理不尽でも笑顔で対応した経験が今でも活かされている

スイミングへ到着するなり、スタッフは保護者と生徒へ謝罪し、慌ててバスに乗り込んできました。スタッフと状況を擦り合わせると、バス停の記入間違いだけでなく、保護者へ案内したバス停の時間も間違っていることが発覚しました。

運転士は、事故だけでなく苦情などのミスをすれば、徹底して注意されます。送迎バスの運転士は、最初に利用者と顔を合わせる「施設の顔」だからです。

しかし、施設側のミスだからといって、反対に私から責めるような言葉を吐き出すことはしませんでした。責めるのではなく情報を共有し、一緒に問題解決へ向かうのが、スムーズなバス運行につながると考えていたからです。

送迎バスで培ったその考え方は、今でも私の仕事に活かされています。たとえ理不尽だと思っても、常に笑顔を絶やさず物事に対処できるようになりました。

これからも、理解しあうことが信頼関係の構築につながると信じ、笑顔を絶やさずにいたいと思っています。


ライター:Venus☆トラベル

近畿地方でバスの運転に関わる仕事に携わって約12年、多くの送迎バスを運転しました。幼稚園や自治体、企業や施設など、それぞれの場所で学ぶことが多くありました。その反面、運転士視点で感じた心の声をリアルにお届けします。


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