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湾岸タワマンを1億円で購入も「22階なのになぜ?」5月に40代夫婦を襲った“想定外の誤算”

  • 2026.5.26
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

タワーマンションは、高層階や内廊下などのイメージから「虫とは無縁の快適空間」と思われがちです。実際、内見時にも「20階以上なら、ほとんど虫は気になりませんよ」と説明されるケースは少なくありません。

しかし現実には、高層階だからといって虫が出ないとは限りません。

今日は、湾岸エリアの高層タワーマンションを購入した40代夫婦が、5月の羽虫大量発生によって憧れのタワマン生活から一転、深刻なストレスと追加出費に追い込まれた実例をご紹介します。

「20階以上なら虫は来ません」その言葉を信じて購入したAさん夫婦

知り合いの不動産会社から聞いたエピソードです。数年前、40代のAさんご夫妻は、都内湾岸エリアにあるタワーマンションの22階を購入。共働きで世帯年収も高く、以前から「いつかはタワマンに住みたい」と考えていたそうです。

特に奥さまは、次のような“非日常感”に強く惹かれていました。

  • 夜景が見える高層階
  • ホテルのようなエントランス
  • ラウンジやフィットネスルーム

さらに決め手になったのが「高層階は虫がほとんど出ません」という営業担当者の説明だったといいます。

以前住んでいた低層マンションでは、コバエや蚊、ゴキブリなどに悩まされていたため「これで虫ストレスから解放される」と安心して購入を決断しました。

ところが、入居後しばらくして迎えた5月。その期待は、一気に崩れることになります。

雨上がりの夜に発生した“羽虫地獄”

異変が起きたのは、雨上がりの蒸し暑い夜だったそうです。奥さまがベランダへ出た瞬間「えっ…なにこれ…」と思わず声を上げたといいます。

ベランダ照明の周囲に、大量の羽虫が群がっていたのです。

しかも、数匹どころではありません。網戸一面に虫がびっしり付着し、窓サッシ周辺には羽虫が大量発生。さらに、小さな虫が室内へ侵入する状態になっていたそうです。

特に湾岸エリアは、運河沿い特有の湿気や水辺環境、植栽の多い共用部などの影響で虫が発生しやすいケースがあります。

さらにタワーマンションでは、24時間ゴミ置き場や排水管、非常階段、宅配荷物、エレベーターなどを経由して、高層階まで虫が運ばれるケースも珍しくありません。

Aさん夫婦は「22階なのになぜ?」と困惑。しかし実際には、“高層階だから絶対に虫が来ない”という保証は存在しないのです。

管理会社へ苦情が殺到…しかし解決できなかった現実

その後、マンション内では同様の苦情が急増しました。掲示板には、次のような投稿が並ぶようになります。

「ベランダが虫だらけで外に出られない」
「夜に窓を開けられない」

管理会社側も、以下の対策を実施しました。

  • 共用部の殺虫対応
  • 植栽周辺の点検
  • 清掃強化

しかし、最終的な回答は「自然環境上、完全防止は難しい」というものでした。実際、水辺や植栽が多い立地では、一定の虫の発生は避けられません。

さらに問題だったのは、“タワマン特有の期待値”です。Aさん夫婦は「1億円以上払ったのに」「ホテルみたいな生活のはずだったのに」という失望感が非常に大きかったそうです。

その後、夫婦は次々と対策を実施。年間十数万円単位の追加出費が発生しました。

  • 防虫フィルター設置
  • 網戸追加工事
  • 空気清浄機導入
  • ベランダ照明制限
  • 排水口対策

しかし完全解決には至らず「窓を開けるのが怖い」という生活になってしまったそうです。

タワマン選びは“眺望”だけで判断すると危険

タワーマンションでも、虫が全く出ないわけではありません。特に運河沿いや植栽が多い物件では、虫リスクが高まるケースがあります。

購入前には、次の点を確認することが重要です。

  • 夜の現地確認
  • 雨上がりの周辺環境
  • ゴミ置き場の清掃状況

また、すでに虫問題が発生している場合は、次のような対策も有効です。

  • 排水口へ防虫キャップを設置する
  • 網戸の隙間対策を行う
  • ベランダ照明を長時間点灯しない
  • 宅配段ボールを室内へ放置しない
  • 24時間ゴミ置き場付近を確認する

実際、不動産の現場では「住んで初めて虫問題を知った」という相談は多くみられます。さらに虫問題は、単なる不快感だけで終わらないケースも。

窓を開けられない、洗濯物を外干しできない、子どもが虫を怖がるなど、日常生活そのものに影響することもあります。

だからこそ「高層だから大丈夫」と思い込まず、実際の住み心地まで確認する視点が重要です。

タワーマンションは魅力的な住まいですが、眺望や共用施設だけで判断すると、想定外のストレスや追加費用につながるケースもあるため注意しましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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