1. トップ
  2. 『アギト―超能力戦争―』要潤・賀集利樹がTVシリーズを見返さなかったワケ「体に『アギト』が入っている」

『アギト―超能力戦争―』要潤・賀集利樹がTVシリーズを見返さなかったワケ「体に『アギト』が入っている」

  • 2026.4.26
要潤&賀集利樹 クランクイン! 写真:高野広美 width=
要潤&賀集利樹 クランクイン! 写真:高野広美

平成以降の仮面ライダーシリーズにおいて最高平均視聴率(11.7%)を記録し、平成ライダー初の劇場版も製作された『仮面ライダーアギト』。その劇場版最新作『アギト―超能力戦争―』が「仮面ライダー生誕55周年」記念作品として25年の時を経て製作され、4月29日より全国で公開される。氷川誠/仮面ライダーG7役の要潤、津上翔一役の賀集利樹は、本作の撮影が始まるにあたり、25年前に放送されたTVシリーズを見返すことはなかったという。時間がなかったわけではない。過去の自分の芝居を見るのが嫌だったわけでもない。“臓器のなかに『アギト』が入っている”から、見る必要がなかったのだ。

【動画】互いから見た氷川誠&津上翔一の魅力は?貴重インタビュー

■何も見なくても、TVシリーズのセリフ3分の1くらいは言える

――本作の制作が決定したと聞いたときのお気持ちを振り返っていただければと思います。

要:実はキャスト側から「25年経ったので、そろそろ映画でもやりませんか」とプロデューサーの方々にリクエストしていたんです。自分たちとしては、それくらい「やりたい」という想いがありましたが、今やって果たして受け入れてもらえるのかという気持ちもどこかにあったので、「じゃあやりますか」と言ってもらえたときは、本当にやってくださるんだという驚きや感謝など、いろいろな感情が入り混じりました。

――私はリアルタイムで『仮面ライダーアギト』を見ていたのですが、制作決定というニュースを見たとき「やってくれるんだ!」とテンションが上がりました。

要:ありがとうございます。世の中から同じような声が出ているというのが本当に嬉しいですし、やってよかった、作ってよかったなと思っています。

賀集:(警察官・葵るり子役の)ゆうちゃみさんも「ドッキリじゃないか」とコメントしていましたが、最初は僕も同じような気持ちでした。でも、戸惑いは一切なかったですね。本作がどう評価されるのかという怖さもありますが、今の時点では嬉しいという気持ちがいちばんです。

――本作の撮影が始まるまでに当時の資料を見たり、作品を見返したりされましたか?

要:正直、ぜんぜんなかったです。演じる役も成長しているという物語でしたし、何より役のベースは忘れていなかったので。今でもみんなで集まると、当時の現場の話ができるくらいに記憶が鮮明に残っているんです。それだけで、25年経った氷川誠を演じるには十分な材料なのかなと。実際にオートマチックに演じることもできましたし、当時の面々がいる現場では、自然にスイッチが入りました。

――あえて見返さなくてもよかった。

要:そうですね。あと、当時のものをなぞらず、フレッシュなものを出したいという気持ちもありましたね。とはいえ、当時のメンバーが集まってしまうとあの頃のノリになるので、変わらない部分もあるなと思いました。

賀集:僕も特に見返すことはなかったですね。台本を読んで、そのまま演じられたと思います。やっぱり残っているんでしょうね。『アギト』が体のどこかに残っていたから、何かを確認する作業をしなくても自然とできたんだと思います。たぶん、当時のメンバーは誰も見返していないんじゃないかな。

要:見なくても、TVシリーズのセリフ3分の1くらいは言えるよね。それくらい、もう内臓のひとつになっているというか。

賀集:そうだね。臓器のなかに『アギト』が入っているかもしれない。だから何も作り込まなくても現場で言われたことを受けて、その芝居をして、作品を作っていけたんじゃないかなと思います。

■氷川さんの人間としての強さが表に出ていた


――今作で掛け合ってみて、懐かしさを感じたり、感慨はあったりしましたか?

要:もちろんありました。というか、25年前と何も変わらず掛け合うことができた気がします。懐かしいとは少し違うかもしれませんね。

賀集:そうだね。昨日も掛け合っていたんじゃないかぐらいの感覚だった。見た方は分かると思いますが、25年前から変わらず地続きでやっていたかな、くらいの距離感で演じられました。

要:こんなこと言っておいて、ぜんぜんTVシリーズと違っていたりして(笑)。

賀集:お客さんから「違っていたよ」なんて言われたら恥ずかしいね(笑)。

――それだけ二人のなかで脈々と『アギト』としての時間が流れていたんですね。

賀集:うん、そうだと思います。

――改めてお互いが演じる津上と氷川の印象をお聞かせください。

要:津上さんは優しい人間ですよね。でも、氷川誠から見た津上さんは、すごく不思議な存在だと思います。氷川は警察で世の中を守るために訓練されていますし、訓練を積んで仮面ライダーになりました。一方で津上さんは天性というか、力を授かって「仮面ライダー」になったという人間なんです。だから、氷川から見たら特別な存在だし、絶対に必要な力でもあると思います。

賀集:氷川さんと言えば不器用。でも、常に前向きだし、まっすぐな正義感を持っていて、絶対に逃げ出さずに立ち向かうんです。その姿勢は見ている人たちを勇気づけただろうし、本当に強い男だなと思いました。TVシリーズでも回を重ねるごとにどんどん成長していきましたが、本作では氷川さんの人間としての強さが思い切り表に出ていた気がします。

■25年ぶりに夢のような作品が実現しました


――本作は「仮面ライダー生誕55周年」記念作品でもあります。当事者として関わっているおふたりは「仮面ライダー」がここまで長く愛されている理由は、どこにあると感じていますか?

要:夢なのではないでしょうか。みんなの夢が集結しているのかなって。ヒーローって、神様とは違って目に見えて世界を救ってくれるような、人間には絶対に必要な存在だと思うんです。「仮面ライダー」もヒーローで、みんなを勇気づけてきた存在だからこそ、子供たちは熱狂するし、愛されてきたんだと思います。

賀集:「仮面ライダー」って子供の頃に見ても、大人になってから見ても常に新鮮で、しかも置かれている立場で捉える感覚も変わってくる作品だと思うんです。もちろん夢や勇気を与えるヒーローですが、大人になってから見たらちょっと違う目線からも楽しめる気がしていて。これだけずっと愛されている「仮面ライダー」は、たぶんこれからも愛され続けていくんだろうなと僕は思っています。

――最後に、改めて『アギト―超能力戦争―』の見どころを教えてください。

要:我々だけがやりたいと言っても、見てくれる人がいないと作品は成り立ちません。たくさんの方が期待して待ってくださったから、25年ぶりに夢のような作品が実現しました。TVシリーズをご覧いただいていた方には懐かしいと思えるシーンもありますし、逆に新しいなと思ってもらえる部分もあります。我々のデビューから25年、そして「仮面ライダー生誕55周年」という節目にふさわしい作品になりましたので、ぜひご家族そろってご覧ください。

賀集:要も言っていましたが、『アギト』に対する愛がみんなにあったから実現した映画だと思います。25年の月日を経て、TVシリーズから25年後の『アギト』の世界が描かれますが、アクション映画としても楽しめる作品です。まだ『アギト』を見たことがない人も含めて、ぜひ家族や周りの人と映画を見に来てください。お待ちしております。

(取材・文:M.TOKU 写真:高野広美)

映画『アギト―超能力戦争―』は、4月29日より公開。

『アギトー超能力戦争ー』要潤&賀集利樹インタビュー

元記事で読む
の記事をもっとみる