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港区女子の絶望、貧困、劣等感。主人公に自分を重ねる読者へ伝えたいこと「人生の行き先は自分次第で決まる」【著者インタビュー】

  • 2026.4.25

【漫画】本編を読む

一度しかない人生の中で本当に大切なものとは? そんな普遍的な問いを描くのが、漫画『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』(うみの韻花/KADOKAWA)だ。

東京に憧れ、上京した主人公の美春。彼女は、東京で暮らせば自分もキラキラと輝く都会の一部になれると信じていた。ところが現実はバイト漬けの貧しい暮らしと、お金持ちの友人への嫉妬に苦しむ毎日。なぜ自分だけうまくいかないのか。やがて美春は、飲み会に参加したり男の人とごはんに行ったりするだけでお金がもらえるよ、と誘われ、ギャラ飲みにのめり込み、そして美容整形に依存していく——。

「美春は存在したかもしれないもうひとりの私」と語る作者のうみの韻花さんに、美春が体験したギャラ飲みの実態や、自身も繰り返していたという美容整形について、そして本作を通して伝えたい想いを聞いた。

——本作は、ひとりの女子大生の成功や転落を描く物語です。試し読みを公開すると、男性からも反響があったそうですね。

うみの韻花さん(以下、うみのさん):田舎から上京したばかりの頃の美春の苦悩や、都会を目の当たりにした時の劣等感などに共感していただいたようでした。

——そういう意味でも、劣等感や貧困問題など、普遍的なテーマにいくつも触れた作品だと思います。美春と同じような思いをしている読者に伝えたいことはありますか?

うみのさん:美春と同じような境遇の方がいたら、一回立ち止まって、今の生活が一生続けられるものなのか、目先の欲だけにとらわれていないか考えてみてほしいです。家族や、ずっとそばにいる人のことを思い出してもらえたら…と思います。

もし行き詰まったら、たまには肩の力を抜いて、自分の人生に向き合ってみるのもいいと思います。大事なものって失ってから気づくことが多いので。後悔する前に、自分を心から大事に思ってくれる人を大切にして、本当の幸せを見つけてほしいです。

人生は一度しかない。どんなことをしても自分の自由ではあるけど、その行き先は自分次第で決まるから、そんなに焦らなくてもいい、一度立ち止まって考えてみて、って伝えたいです。

——周りが見えなくなった時に本作を読めば、ハッと目が醒めたり、我に返ったりするようなカットやセリフがたくさんあるのではないかと思います。

うみのさん:読者の方からも「似ている部分がいっぱいあった」とたくさんコメントをいただきました。私は美春をもうひとりの自分として描きましたが、読んでくれた方にとっても美春は自分自身のような存在だったのかなと思います。

5月には新刊『娘に整形したいと言われたら』(KADOKAWA)も刊行予定です。本作で共感するポイントがあった方にもきっと楽しんでいただけると思います。またみなさんに読んでいただけたらとても嬉しいです。

取材・文=吉田あき

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