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銀座の高級店の裏に究極の日常あり 一人でもふらりと寄れる大衆割烹の鮮度抜群な魚介に酔いしれる

  • 2026.4.25
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こんにちは、年間600軒のレストランや酒場を食べ飲み歩き、グルメ情報を発信しているグルメハンターのハツです。

華やかなブランドショップが立ち並ぶ銀座・並木通り。その煌びやかな喧騒から一歩路地裏へ足を踏み入れると、タイムスリップしたかのような錯覚に陥る場所があります。

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「三州屋」の看板

創業から50年以上。今回ご紹介するのは、銀座を訪れるたびにふと足が向き、そのたびに「あぁ、やっぱり落ち着く」と、背中を撫でられるような安心感をくれる場所、「大衆割烹 三州屋(さんしゅうや) 銀座本店」です。

銀座の中の〝昭和〟 無骨さが生む心地よい熱気

店内に一歩入れば、そこには決してラグジュアリーではない、しかし圧倒的に正しい「大衆」の風景が広がっています。

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店内の様子

長いカウンターとテーブル席。そこには仕事帰りのサラリーマン、長年の常連さん、そして私のような食いしん坊たちが、思い思いにお酒を楽しんでいます。この無骨な空間が銀座にあるからこそ、かえって贅沢に感じられるから不思議です。

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メニュー

席に着くと同時に、テキパキと働くお姉さま方から飛んでくるお決まりのフレーズ。「お飲みになりますか? お食事ですか?」。この潔い二択に、思わず背筋が伸びます。もちろん飲兵衛の私にとって、答えはひとつ。

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まずはハイボール

ハイボールを頼み、息をつく間もなく運ばれてくるグラスを傾けるのが、三州屋での正しい儀式です。

身体に染み渡る名物「鳥豆腐」と、旬を愛でる肴たち

三州屋を語る上で絶対に外せないのが「鳥豆腐」です。名物と謳われるこの一品は、まさに万能選手。透き通った優しい出汁の中に、ぷりっとした鶏肉と、その旨味を存分に吸った豆腐……。一口啜れば、歩き疲れた身体にじわじわと出汁が染み渡っていきます。

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鳥豆腐

派手な演出はありませんが、この飾らない、けれど確かな味が、お酒の肴としても、最後の締めとしても完璧に機能するのです。

そして、その日の仕入れが光る魚介や旬の味覚も見逃せません。銀座のど真ん中で、これほど鮮度の良い貝をカジュアルに楽しめる幸せ。磯の香りが鼻を抜け、キリッと冷えた日本酒を誘います。

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鮮度の良い貝

ふっくらと焼き上げられた「蛤(はまぐり)」は、溢れ出すエキスの濃厚さに驚くはず。

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ふっくらと焼き上げられた蛤

高級割烹でも、単なる居酒屋でもない 粋な場所

三州屋の魅力は、働くスタッフの方々の距離感にもあります。「アテンドしていただく」という言葉がしっくりくる、ベテランのお姉さま方の接客。お母様と呼ぶにはどこか凛としていて、それでいて温かい。あのテキパキとした所作と、時折見せる笑顔が、この店の活気を作り出しているのは間違いありません。

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日本酒によく合う

実はここ、夜の酒場としてだけでなく、定食のラインナップも充実しています。ランチ時や、しっかり食事をしたい時でも、本物の和食を肩肘張らずに楽しめる。この懐の深さこそが、半世紀以上も銀座で愛され続けてきた理由でしょう。

銀座の真ん中で、人と料理が自然体で交わる

隣り合わせた客同士、何気なく交わす一杯のやり取り。そんな自然な交流が生まれるのも、この店の持つ不思議な空気感があってこそ。「今日は三州屋に行こう」と思える場所があるだけで、銀座という街がぐっと身近に、そして愛おしく感じられるのです。

時代が変わっても変わることのない、本物の〝粋〟が、並木通りの路地裏で待っています。

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ごちそうさまでした!

年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(69)店舗情報

(不定期連載)

年間600軒飲み歩くグルメハンター、SNS総フォロワー23万人超。グルメコミュニティ「東京グルメサロン」主宰。〝本当に美味しい店〟だけを厳選紹介。人生のテーマ:「グルメは最高のコミュニケーション」

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