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「結婚してよかったと思ったことない」と言った妻→離婚届の日に見つけた妻の日記

  • 2026.4.23
ハウコレ

子どもが生まれてから、家の中の空気が変わった気がしていた。喜びも確かにあったのに、いつからか夫婦の会話は言い合いに変わり、私は少しずつ疲れていった。

ケンカが、日常になっていた

第一子が生まれてしばらくした頃から、妻の言葉が鋭くなっていった。些細なことでぶつかり合い、気づけば毎日のように口論になる。育児の疲れや睡眠不足のせいだと最初は思っていた。お互いに余裕がないだけだ、と。

でも日が経つほど言葉はきつくなり、笑顔で話せる時間は減っていった。謝ることもあった。話し合おうとしたこともあった。それでも翌日にはまた同じことの繰り返しで、私はだんだん「何をしても届かない」という感覚に慣れていった。

その言葉が、限界だった

ある夜の口論の最中、妻がぽつりと言った。

「結婚してよかったと思ったこと、一度もない」

声は荒げていなかった。だからこそ、深く刺さる。言い返す言葉が出てこなかった。もう修復できないのだと、そのとき初めて本気で思った。

数日後、区役所で離婚届をもらった。用紙を手に取りながら、悲しいとも怒りとも違う、ただ空っぽな気持ちが胸に広がっていく。この人と終わりにするしかない、そう自分に言い聞かせていた。

日記が、そこにあった

一度自宅へ戻ったが妻は外出していて、家の中は静かだった。

引き出しを開けたとき、見覚えのないノートが目に入る。何気なく手に取ると、妻の字でびっしりと書かれていた。日付の入った日記だった。読み進めるうちに、手が止まる。

「今日もひどいことを言ってしまった。本当は世界一好きなのに、なんで傷つけることしか言えないんだろう」

そんな言葉が、毎日のように並んでいた。涙をこらえながらページをめくり続けた。

そして...

最後のページには、一言だけ書かれていた。「お願い、この日記を見つけて」

しばらく、その場から動けなかった。あの言葉の裏に、こんな気持ちが隠れていたとは思ってもいなかった。カバンの中の離婚届を取り出して、ゆっくりと破く。

妻が帰ってきたとき、私は「一緒に病院に行こう」と伝えた。妻は何も言わずに泣いた。それから二人で産後のホルモンバランスについて調べ、翌週に受診した。

すべてがすぐに元通りになったわけではない。でもあの日記のおかげで、私たちはもう一度、同じ方を向くことができた。

(30代男性・自営業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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