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日中米が合作『ゴースト・オブ・ウエノ』8月公開! 主演は門脇麦、共演に竹中直人

  • 2026.4.21
映画『ゴースト・オブ・ウエノ』場面写真 (C)2026「ゴースト・オブ・ウエノ」製作委員会 width=
映画『ゴースト・オブ・ウエノ』場面写真 (C)2026「ゴースト・オブ・ウエノ」製作委員会

門脇麦が主演を務め、竹中直人が共演する日中米合作映画『ゴースト・オブ・ウエノ』が、8月よりユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決まった。

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本作は、日本の上野公園を舞台に、一人の人間の生き方としての“失踪”に焦点を当て、すれ違う人と人のつながりに迫るヒューマンミステリー。

一人の路上生活者が亡くなった。彼の本名も、生前に何をしていたのか、どうして公園のテントハウスにたどり着いたのかも、真実を知る者はいない。ソーシャルワーカーのサツキは、ホームレスのトシの助けを借りてその痕跡を追うが…。

年間8万人以上もの人が行方不明となっている失踪大国、日本。そのうち3万人は孤独死、さらにその約1割は身元不明の無縁仏とされる。日本における失踪問題が世界的にも視線を集める中、本作ではかつてホームレスの人々がテント村を形成し、現在も食糧支援の炊き出しが行われている上野公園を中心に、一人の人間の生き方としての“失踪”に焦点を当て、すれ違う人と人のつながりに迫る。

生活困窮者をサポートするNPOの職員にして、自らの生い立ちにとある喪失を抱えるサツキを演じたのは門脇麦。失踪者に“残された”側の孤独と心の移ろいに力強く向き合った。サツキと行動を共にし、亡き妻の生まれ変わりを信じるホームレスのトシには竹中直人。現在と記憶のあわいを生きるような人物像を繊細かつチャーミングに立ち上げている。

監督は幼少期を日本で過ごし、イギリスで映像を学んだワン・チイ。ハーヴェイ・カイテル主演『スモーク』(1995)のウェイン・ワン監督が企画と共同脚本に名を連ね、日本・中国・米国と世界各国にルーツを持つスタッフとキャストによるコラボレーションが実現した。

ワン・チイ監督は「この映画の企画が生まれたのは、3年前に来日していたウェイン・ワン監督と、ある不思議なきっかけで出会い、『一緒に映画を撮ろう』と声をかけていただいたことが始まりでした。人は何か奇妙な、時に運命のようなもので繋がっているのではないか。この作品は、輪廻転生や記憶というものが、どこまで真実で、どこからが人の中で作り上げられたものなのか、そして『真実』とは本当にそれほど重要なものなのか――そんな問いを内包した物語へと育っていきました」と説明。

脚本のウェイン・ワンは「この映画は、虚構と現実を織り交ぜた、ドキュメンタリーのようなスタイルで撮影しました。また、『幽霊』のように社会の周縁に存在するホームレスの方々を通して、現代日本の魂のありようを映し出すことに挑戦しました」としている。

映画『ゴースト・オブ・ウエノ』は、8月より全国順次公開。

※コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■監督:ワン・チイ(Wang Qi)

この度、『ゴースト・オブ・ウエノ』が8月より日本全国で公開されることになりました。
これまでたくさんの映画に関わってきましたが、今回の作品は全てが初めてでした。
この映画の企画が生まれたのは、3年前に来日していたウェイン・ワン監督と、ある不思議なきっかけで出会い、「一緒に映画を撮ろう」と声をかけていただいたことが始まりでした。
人は何か奇妙な、時に運命のようなもので繋がっているのではないか。
この作品は、輪廻転生や記憶というものが、どこまで真実で、どこからが人の中で作り上げられたものなのか、そして「真実」とは本当にそれほど重要なものなのか――そんな問いを内包した物語へと育っていきました。
こうして作品を完成させることができたことに、改めてウェイン・ワン監督に心から感謝しています。
主演の門脇麦さんは、僕が初めて日本で撮るというのにこの映画を信じてくれて、出演してくれた事にとても感謝しています。さらに今回参加してくれた全てのキャストにも感謝しています。この作品で役者として、同じ映画を作る仲間として、一緒に過ごせた時間は本当に特別でした。
そして最後にこの作品に関わってくれたスタッフ、日本、中国、アメリカと様々な国から集まった最高なチームに感謝したいと思います。ぜひ映画館で見て頂けると嬉しいです。

■脚本:ウェイン・ワン(Wayne Wang)

この映画が完成し、とても面白い作品になったことを、心から嬉しく思います。
この映画の始まりは、数年前、私の作品で助監督を務めていたワン・チイと脚本家のリ・ヤンとともに、「東京の歴史を映し出す作品を作れないか」と考えたことがきっかけでした。
私たちがよく打ち合わせをしていたホテルの近くには、いつもホームレスの方々がいて、私はその存在に強く惹かれていました。ホームレスの方々は、戸籍を持たず、国家のシステムの外側で生き、いかなる制度にも完全には包摂されていない存在です。そうした社会の外に生きる人々の視点から、日本の近現代史を見つめることができるのではないかと感じました。
彼らは、戦後の高度経済成長、学生運動、大震災、そして「失われた30年」といった時代の大きなうねりを、それぞれの場所で生き抜いてきた人たちでもあります。どれも、この国にとって非常に特別な出来事です。
この映画は、虚構と現実を織り交ぜた、ドキュメンタリーのようなスタイルで撮影しました。また、「幽霊」のように社会の周縁に存在するホームレスの方々を通して、現代日本の魂のありようを映し出すことに挑戦しました。

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