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わずか14歳で“頂点”に立った「絶世の美少女」 “前人未到”の快挙を成し遂げた「とんでもない天才」

  • 2026.5.30

演技に全身全霊を捧げ、役柄と一体化する―。役者の真価が問われるこの瞬間にこそ、観る者の心を揺さぶる"抜群の演技力"が生まれる。その輝きは、作品に深みを与え、私たちに忘れられない感動を届ける。今回は、"抜群の演技力で魅せる名優"をテーマに、5名をセレクトしました。

本記事ではその第5弾として、女優・広瀬すずさんをご紹介します。2012年に”ミスセブンティーン2012”でグランプリを獲得して芸能界へ踏み出した彼女が、初めて立った舞台で紀伊國屋演劇賞個人賞受賞という史上初の快挙を成し遂げ、さらに2025年には5作品が同時に高く評価される充実ぶりを見せる―その演技力の深さをたどります。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「ミスセブンティーン2012」グランプリが拓いた扉――14歳の静岡少女が踏み出した一歩

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広瀬すず インタビュー   (C)SANKEI

静岡県出身の広瀬すずさんは、2012年、女性ファッション誌”Seventeen(セブンティーン)”が主催する専属モデルオーディション”ミスセブンティーン2012”でグランプリを受賞し、芸能界へのキャリアをスタートさせました。当時まだ14歳。東京の雑誌の誌面に初めて登場したのは同年の10月号で、そこから6年間、彼女は同誌の専属モデルとして誌面を彩り続けます。

”Seventeen”は、多くの女優やタレントを輩出してきた若き才能の発掘の場でもあります。モデルとしての活動と並行してドラマや映画への出演を積み重ね、その表現の幅を着実に広げていった広瀬すずさん。モデルの仕事で磨かれた"見られる意識"と"空間の使い方"は、後に舞台という生の場で、より鮮烈に輝くことになります。

NODA・MAP「Q」の衝撃――初舞台で紀伊國屋演劇賞という史上初の快挙

初めて立った舞台で、その道の歴史に名を刻む。そんな離れ業を成し遂げた女優がいます。

2019年、広瀬すずさんはNODA・MAP第23回公演『『Q』:A Night At The Kabuki』で初めての舞台に挑みました。野田秀樹さんが脚本・演出を手がけ、QUEENの楽曲を縦横に織り込んだこの作品は、ロミオとジュリエットの物語を歌舞伎の世界に置き換えた意欲作です。広瀬さんが担ったのは”源の愁里愛(じゅりえ)/愁里愛の面影”という、複雑な二重構造を持つ役柄でした。

映像とは根本的に異なる「一度限りの生の表現」を求められる舞台の世界。テレビや映画での経験を積んだとはいえ、舞台はまったく別の身体性と集中力を要求します。にもかかわらず、広瀬さんはその初舞台で圧倒的な存在感を示しました。

その演技に対し、第54回紀伊國屋演劇賞・個人賞が贈られました。演劇界において長きにわたり権威ある賞として名優たちに贈られてきた同賞を、初めて立った舞台でいきなり受賞したのです。これは同賞の歴史において、初舞台での個人賞受賞という史上初の快挙とされています。

映像の世界で積み上げてきた実力が、まったく異なる表現の場においても即座に開花した―。その事実こそが、広瀬すずという女優の底知れぬポテンシャルを物語っていると言えるでしょう。

映画5作品が同時評価――第17回TAMA映画賞最優秀女優賞

ひとつの作品での受賞ではなく、5本の映画が同時に評価される。それは単なる運ではなく、1年間を通じて常に高い水準の表現を維持し続けた証です。

2025年11月、第17回TAMA映画賞において、広瀬すずさんは最優秀女優賞を受賞しました。対象期間(2024年10月〜2025年9月)に公開された『アット・ザ・ベンチ』『遠い山なみの光』『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』『宝島』の5作品での演技が、まとめて高く評価されたものです。

特に映画『遠い山なみの光』(石川慶監督)では、終戦後の長崎を舞台とした物語の主人公・悦子の若かりし頃を主演として担い、映画『宝島』(大友啓史監督)では直木賞受賞作の映画化に参加して妻夫木聡さんと共演。時代背景も役柄も大きく異なる作品群を、それぞれの文脈の中で的確に演じ切る表現の幅の広さが、審査員の目を引きました。

時代物が多く並んだこの年、それぞれの時代の空気を身体でつかもうとする姿勢が、彼女の演技の奥行きをさらに深めたのです。

ミスセブンティーンから舞台俳優、そして映画女優へ

表現者の本質とは、与えられた場所のどこに立っても、輝きを絶やさないことではないだろうか。

”ミスセブンティーン2012”のグランプリでスタートし、初めて踏んだ舞台で史上初の紀伊國屋演劇賞個人賞という快挙を成し遂げ、2025年には5本もの映画作品が一斉に評価される――。モデル、舞台俳優、映画女優という、それぞれ全く異なる表現の場を、広瀬さんは着実に自分のものにしてきました。

モデルとしての誌面で培われた存在感、舞台という生の空間で引き出された瞬発力と集中力、そして映画というフィールドで積み重ねられた役柄への適応力。この三つの経験が重なり合うことで、今の広瀬すずという表現者が形成されています。

「とんでもない天才」と語られる広瀬すずさんは、これからも様々な作品を通して、私たちに新たな驚きと感動を届けてくれることでしょう。

※記事は執筆時点の情報です

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