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深夜徘徊の10代「トー横」が居場所の少年→「おしりふりふり~」園児との共同生活に「涙が出るほど癒やされた」【作者に聞く】

  • 2026.4.20
居場所がない彼らが行き着く場所とは? 墨染清(@sumizomesei)
居場所がない彼らが行き着く場所とは? 墨染清(@sumizomesei)

深夜まで街を徘徊し、飲酒や喫煙を繰り返す10代の若者たち。東京の「トー横」や大阪の「グリ下」、名古屋の「ドン横」、福岡の「警固界隈」といった場所は、家庭や学校に居場所がない彼らの受け皿となっている。しかし、墨染清さん(@sumizomesei)が描く『ようこそ、ぽかぽか幼稚園』は、そんな少年たちが最後に行き着く「別の場所」を提示する物語だ。

ようこそ、ぽかぽか幼稚園_p01 墨染清(@sumizomesei)
ようこそ、ぽかぽか幼稚園_p01 墨染清(@sumizomesei)
ようこそ、ぽかぽか幼稚園_p02 墨染清(@sumizomesei)
ようこそ、ぽかぽか幼稚園_p02 墨染清(@sumizomesei)
ようこそ、ぽかぽか幼稚園_p03 墨染清(@sumizomesei)
ようこそ、ぽかぽか幼稚園_p03 墨染清(@sumizomesei)

主人公の不良少年・宗司は、何度も警察の世話になってきた筋金入りだ。長年彼と向き合ってきた交番勤務の警官・東に「俺がかばってやれるんも限界やで」と突き放されても、宗司は「どこにでもぶち込めや!」と啖呵を切る。少年院でも刑務所でも、覚悟はできている……。そう豪語した彼が、数時間後に目にしていた光景は衝撃的なものだった。

「おしりふりふり~~~!」「みんなでアヒルさんになっちゃお~~~!」

宗司が送り込まれたのは、暴力が支配する世界ではなく、純真無垢な園児たちが通う「幼稚園」だった。そこで彼を待っていたのは、想像を絶するほど平和で、そして過酷(?)な更生生活である。

「人生の大切なことは、すべて幼稚園に詰まっている」

本作の作者・墨染清さんは、2017年冬期のゲッサン新人賞(小学館)や2021年5月期の新世代サンデー賞(小学館)で佳作を受賞した実力派だ。2024年12月までは「DLsite comipo」(viviON)にて『強がりユキヒト君はデレたくないのに』を連載するなど、精力的に活動している。

読者からは「荒んだ心に染みる」「仕事で折れかけているメンタルに響く」といった共感の声が多数寄せられている。このユニークな更生施設の設定について、墨染さんは「もともと、孤独を抱えた不良高校生をメインに描きたいという構想がありました」と明かす。「彼の心を救える舞台はどこだろう」と思案した末、幼稚園という場所に行き着いた。

「幼稚園には、人生における大切なことの“基礎”がすべて詰まっていると思っています。そんな場所なら、主人公の心にも自然と癒やしが届くんじゃないか……と考えたんです」と、墨染さんは語る。厳しい規律ではなく、子どもたちの無邪気さと向き合うことが、結果として少年の頑なな心を解きほぐしていくのだ。

続編待望の声が続出、「いい意味で裏切られた」読者の熱量

本作が公開されると、「ぜひ連載してほしい」「ラストに登場したギャル編が見たい」といった要望が相次ぎ、SNSでは「#続きを全裸待機」というタグまで自然発生した。

気になる続編の可能性について、墨染さんは「残念ながら、制作の時間が確保できないため、現時点では予定はありません」としつつも、「筆がもう少し速くなって時間が作れるようになれば、ぜひ続きを描きたい」と前向きな意欲も見せている。

読者からは「いつの時代にも必要なものを教えてくれる」「プロローグのイメージといい意味で違って、結果的に最高だった」といった絶賛のコメントが止まらない。不良少年×幼稚園という異色の組み合わせが、現代社会に疲れた人々の心に深く刺さっているようだ。予想を裏切る心温まるストーリー展開を、ぜひ本編で確かめてほしい。

取材協力:墨染清(@sumizomesei)

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