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授業を妨害…「かまって行動」する子の背後にあるSOSとは?トラブルになる前に見直したいわが子の褒め方&叱り方

  • 2026.4.19
学校で問題行動を起こす子どもの背後にあるSOSとは?(画像はイメージ)
学校で問題行動を起こす子どもの背後にあるSOSとは?(画像はイメージ)

学校現場では、担任の神経を逆なでするような行動、いわゆる「かまって行動」を繰り返す子どもがいます。授業をわざと止めたり、先生の注意を引こうと問題行動を起こしたりする子どもです。

こうした子どもは、単に問題児なのではなく、実は非常に頭を使って行動していることが少なくありません。どうすれば大人が反応するのか、どうすれば自分に注目が集まるのかを常に考え、頭をフル回転させています。

そのため、むしろ理解力や観察力の高い子に見られることもあります。では、なぜこのような行動が生まれるのでしょうか。

家庭の中で満たされなかった承認欲求

親ではない大人に対して強くかまって行動をする場合、多くは家庭の中で満たされない思いを抱えています。

ここで誤解してはいけないのは、必ずしもネグレクトや虐待があるわけではないという点です。愛情がない家庭とは限りません。

問題は、愛情のかけ方に偏りがあるケースです。例えば、「できたときだけ褒める」「できなかったら叱る」「結果が出たときだけ評価する」という関わり方です。

このような接し方だと、存在そのものを認めるのではなく、「できる・できない」で評価が決まってしまいます。

「計算ができたから褒められ、時間通りにできたから認められる」「できなければ強く叱られる」という関係の中で育つと、子どもは「ありのままの自分では認められない」と感じるようになります。その結果、家庭の外で承認を求める行動が強くなっていくのではないでしょうか。

愛着形成が十分でない子どもが、学校でかまって行動をする背景には、このような構造があるのです。

叱られてでも関わってほしいという心理

担任に対して問題行動を繰り返す子どもは、悪いことをしている自覚があります。それでもやめないのは、叱られることで担任が自分に関わってくれるからです。

例えば、「椅子を倒す」「プリントをぐちゃぐちゃにする」「隣の子にちょっかいを出す」という行動は、授業を中断させます。担任はその子に注意を向けざるを得なくなります。

つまり、「悪い行動をすれば、自分に注目が集まる」ということを理解しているのです。

良い行動で評価される経験が少ない子どもにとって、良いことをするのはハードルが高くなります。しかし、悪いことをするのは簡単です。

結果として、叱られてでも関わってもらうという行動パターンが形成されていきます。これは承認欲求の満たし方が逆転してしまった状態とも言えます。

担任はどう対応すればよいのか

では、このような子どもに、担任はどのように対応すればよいのでしょうか。基本はシンプルです。悪い行動には過度に反応しないことです。

もちろん、安全に関わる行動や他の子どもに被害が出る行動は止める必要があります。しかし、必要以上に注目しないことが重要です。

心理学の原則では、「負の行動は評価しない」「正の行動を評価する」とされています。悪い行動に強く反応すると、その行動が強化されます。

一方で、少しでも良い行動をしたときにしっかり評価することで、行動は徐々に変わっていきます。

つまり、「問題行動には過剰に反応せず、良い行動を見逃さずに褒める」というのが基本的な対応になります。

周囲に受け入れられる子の特徴とは?

学校の先生や友人をはじめ、周囲の人に受け入れられ、いざというときに助けを得やすい子には、どのような共通点があるのでしょうか。

結論は非常にシンプルです。素直な子です。

勉強ができるかどうかは関係ありません。器用か不器用かも関係ありません。

自分ができないことを認め、助けを求めることができる子は、自然と周囲に受け入れられます。

以前、服のボタンをうまく留められない子がいました。その子は「先生、できないから手伝ってください」と素直に頼んできました。そして手伝うと、「ありがとう」と感謝を伝えました。

「不器用でも、素直に助けを求め、感謝を伝える」という姿勢が、周囲の大人の心を動かします。

先生も人間です。素直に関わってくる子には、自然と手を差し伸べたくなります。ある意味、「自分が子どもの成長の役に立ててうれしい」と感じるからです。

かまって行動の裏にある本当のメッセージ

担任の神経を逆なでするようなかまって行動の裏には、「自分を見てほしい」「関わってほしい」「認めてほしい」という強いメッセージが隠れています。

問題行動だけを見てしまうと、対応を誤ります。しかし、その背景にある承認欲求や愛着の問題を理解すると、見え方が変わってきます。

子どもは、関わってほしい方法を知らないだけなのです。

だからこそ、先述の「悪い行動には過剰に反応しない」「良い行動を丁寧に認める」「存在そのものを受け入れる」という関わりが大切になります。

担任の神経を逆なでする子どもほど、実は一番「自分を見てほしい」と願っている子どもなのかもしれません。

子育て本著者・講演家 立石美津子

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