1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「57歳で自閉症」と判明。ベテランTV司会者が語る「最高のギフト」へと変える方法。

「57歳で自閉症」と判明。ベテランTV司会者が語る「最高のギフト」へと変える方法。

  • 2026.4.17

「世界自閉症啓発デー」記念動画でフランスのTVキャスターは自分も自閉症であることを明かした。

第8回メディアクラブ・エル賞授賞式に出席したマイテナ・ビラベン。(パリ、2026年2月4日)photography : Ampilhac Mireille/ABACA

「みなさん、私も自閉症なんですと申し上げたら、なんの冗談かと思われるでしょうね」とマイテナ・ビラベンが言い始めたのはメディア「メダム」が公開した動画でのことだった。マイテナ・ビラベンは、家族をテーマにした情報番組「レ・マテルネル」などの司会者としてフランスでは知られた顔だ。そのマイテナがアレクサンドラ・クルックと組んで立ち上げたのがこのメダムというメディアであり、件の動画は4月2日の世界自閉症啓発デーを記念して作成された。カメラに向かったマイテナの口から飛び出したのが冒頭の発言だったわけだ。彼女は動画でこの診断に至るまでの道のりを語り、57歳で自閉症、高機能自閉症(HPI)、そしてADHDであることを知ったと明かした。「自分の何がまずいのかを理解したいと思ってから28年近くになります」と彼女は語った。「私はずっと、ずっと、ずっと、生きて来たなかで自分が他人と違う、孤立している感覚を抱いてきました。この長い年月の間ずっとです。子ども時代や思春期よりもむしろ大人になったばかりの頃や、その後もずっと常に他の人たちとどこかずれている、交流できないという感覚がありました」。ある日、メダムでのライブ配信中、きっかけとなる出来事が起こった。

そのライブ配信ではフローランスという女性がInstagramで生配信されるコーナーにゲスト参加していた。「彼女が動くのを見て、あれっと思いました。彼女が口を開く前から、すべて見知った光景でした」とマイテナは語った。カメラの前でその女性は自閉症、それも高機能自閉症(HPI)であることを明かした。「それで腑に落ちました。それからインターネットでフランス語、英語、ドイツ語のサイトを検索し、自閉症についてあらゆる情報を探しました。読めば読むほど打ちのめされました。見つけた情報のすべてが、まさに自分のことを指していて、自分がどんな人間なのかを教えてくれたからです」と彼女は語った。そしてこの発見は「バスが真正面から突っ込んできたほどの衝撃」だったと例えた。

皆さんの手本になれたら

マイテナ・ビラベンはその後、臨床心理士による検査を受け、精神科医によって診断されたと語った。「診断してもらって良かったです。自分を理解する助けになり、他の人に自分が出来ないことを説明する助けにもなります」と言うと「もちろん、皆さんは『マイテナ・ビラベンが自閉症?信じられない。テレビで30年もキャリアを積んできたのに』と思うでしょう」と他の人の反応を予測した。しかし、彼女は自閉症であるからこそ、キャリアを築くことができたのだと言う。「私が他の人とは違う角度からの質問を取材ですることができたのは、そうした質問が自分の機能不全や考え方、感じ方からは大事だったからなのです」とフランスとスイスの二重国籍を持つ司会者は自己分析した。

「テレビでは、何をすべきか明確でした。とても居心地の良い場所です。なぜなら、そこは現実の生活とは真逆の場所だからです」。この仕事ではカメラの前で何をすべきか、何を言うべきかを指示してくれる進行役に従えばよい。「自閉症の人にとっては天国のような場所です」とも言う。「皆さんの手本となれたらと思います。私たちだって出来るんです。出来るし、他の人と交われないというこの計り知れない悲しみから抜け出せるのです」と彼女は締めくくった。自分の発言が、かつて同じ疑問を抱いた他の人々の助けになることを、彼女は願っている。

From madameFIGARO.fr

元記事で読む
の記事をもっとみる