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正しいダウンスイングはどっち?「シャロ―スティープ」を身につける方法

  • 2026.4.16

「アイアンはダウンブローに打つ」のが定説だが、近ごろは「プロでもレベルブローになってきた」という説も。しかし、「そのどちらでもなく、トッププロのダウンスイングは“シャロースティープ”なんです」と市原建彦プロ。シャロースティープとは何か?どうやればできるのか?詳しくレッスンする。

Shallow Steep 「シャロ―スティープ」とは

ダウンスイングでのクラブの動かし方。切り返しからハーフウェイダウンにかけて、クラブをいったん寝かし(シャロー)、ハーフウェイダウン以降はクラブを立てて(スティープ)下ろしていく

入射角は鈍角すぎても鋭角すぎてもダメ!

ヘッドの入射角は、シャローは「鈍角=レベルブロー」、スティープは「鋭角=ダウンブロー」を意味します。鈍角すぎるとクラブが寝てフェースが開き鋭角すぎるとクラブが立ちすぎてヘッドが地面に刺さってしまう。その中間の角度がベストですが、それを実現するのがシャロースティープのダウンスイングになります。

トラックマンを使ってスイングデータを計ると、思ったとおりの結果が出ました。7番アイアンを打って、アイアンにとって大切なデータの入射角、バックスピン量、打ち出し角を検証すると表のようなデータに。シャロースティープはすべてが適正値の幅の中に入りますが、ダウンブローとレベルブローは適正外になってしまい、完璧な理想弾道が打てません。

正しいダウンスイングはどっち?「シャロ―スティープ」を身につける方法
ダウンスイング別のデータ比較(7I・ロフト32 度で計測)

「何球打っても似たようなデータになりました。ダウンブローもレベルブローももっとも肝心な入射角が、たまに適正値の幅の内に入ることがありますが、それでもバックスピンか打ち出し角が適正値内からはみ出してしまう。3 項目すべてが適正となるのは、シャロースティープだけでしたね」(市原)

ダウンブローは✕

クラブが立ちすぎてヘッドが外から急角度で下りる。上体が正面や目標方向に突っ込んでインパクトが詰まってしまう

鋭角に打ち込もうとするとロフトが立って当たるので、打ち出しは低くバックスピン量は多めに。フケ上がって風に弱い球筋になってしまう

レベルブローは✕

ハーフウェイダウンまでにクラブを寝かすのはいいが、寝かしたままだと手元が体から離れてインサイドから低く下りてしまう

振り遅れてフェースが大きく開いたり、手元が出すぎてシャンクが起こりやすい。打ち出しは高くなるが、グリーンに止める十分なバックスピンが入らない

ハーフウェイダウンからのシフトチェンジ!

正しいダウンスイングはどっち?「シャロ―スティープ」を身につける方法
スティープ(鋭角)に下ろすがクラブをいったん寝かせているので縦に振ってもクラブが立ちすぎない(写真右)

シャロ―スティープのダウンスイングの軌道は、切り返しでクラブをいったん寝かせてから縦に振り下ろしてインパクトを迎えます。寝かせる場合は、ハーフウェイダウンのポジションでクラブとターゲットLINEが平行になるぐらい。ハーフウェイダウン以降は、ボールに向かってスティープに振り下ろしていきます。

タメを上手にほどいて入射角が鋭角になりすぎるのを防いでいる

市原の実際のスイング。切り返し直後はタメているが、ハーフウェイダウンまでに寝かせる(シャロー)ことで、インパクトに向かうヘッドは鋭角と鈍角の中間の理想的な入射角で下りている

ループさせて振る練習をすると「寝かせてから立てる」イメージがつかめる

クラブを極端にアウトサイドに上げ、トップでループさせてインサイドから下ろす軌道で振ると、クラブを「寝かせてから立てる」シャロースティープの動きのイメージがつかみやすい

右腕の回旋がシャロースティープの軌道を作る!

右腕を軽く内旋させながらバックスイング。切り返しでは右手の親指を背中側に向けて外旋する。ハーフウェイダウンからは内旋させてインパクトへと向かう

右前腕部を「内旋→外旋→内旋」させて振る

正しいダウンスイングはどっち?「シャロ―スティープ」を身につける方法
右前腕部の回旋でシャローからスティープへシフトできる左カカト側に体重が乗れば腰がスムーズに回転する

シャロースティープをマスターするには、右ヒジから先の前腕部の内旋と外旋を意識するといいでしょう。バックスイングからトップにかけて右前腕部を軽く内旋させ、切り返しからは外旋させるとクラブがシャローに下降。ハーフウェイダウンからは内旋させると、スティープに振り下ろせます。

また、右腕の回旋と同時に腰を回し続けることも重要なポイント。腰のターンが止まってしまうと、シャローからスティープにシフトして振り下ろせなくなります。左カカト側に体重を乗せて、お尻を後ろに引くイメージで腰をしっかり回してください。

右前腕部を内旋させながらフォローへ。ヘッドが走り、気持ちよく振り抜ける

体重が右足に残ったままだと体が早く開き、フェースも開いて当たってしまう

インパクトで下半身が止まると腕の回旋が強まり、フェースがかぶってまう

重めのシャフトはタメすぎて鋭角になってしまう

正しいダウンスイングはどっち?「シャロ―スティープ」を身につける方法
たとえば、125gのシャフトを使っている人は110g以下にして、切り返しでタメすぎないようにする。反対にタメができず手首が早くほどけてしまう人は、少し重めにしてみよう

シャロースティープはシャフト重量にも注目。クラブは振れる範囲で重めがいいとされていますが、重いほどタメができやすいので入射角が鋭角になってしまいます。軽めのほうが操作性が高く、切り返しからハーフウェイダウンにかけてきちんとシャローな軌道を作れる。

海外ツアーでもシャロースティープで振っているプロは、軽めをチョイスする選手が増えてきました。軽めにするとヘッドスピードも上がります。スピードが上がるぶん、グリップ側がしなりやすい手元調子のシャフトを選ぶのも、シャロースティープで振りやすくなるコツです。

もともとタメが作れず、ダウンスイングで手首が早くほどけてしまうアーリーリリースの人は、重めのシャフトを使ってシャロースティープをマスターするという手もあります。

アーリーリリースの人は重めのシャフトを使うとタメができる。ただし、重すぎてタメができすぎないように注意

タメが大きすぎると入射角が鋭角になってしまう。シャフトを軽めにしてタメすぎを防ぎ、シャロースティープで振ろう

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして練習してみてください。

レッスン=市原建彦
●いちはら・たつひこ/1978年生まれ、神奈川県出身。187cm、83㎏。06年アサヒ緑建よみうりメモリアル優勝。
弾道解析器を使ってのスイング分析も得意な理論派プロ。ジェニュイン所属。

構成=三代 崇
写真=中野義昌
協力=神崎カントリー倶楽部

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