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あの人は今/『オクニョ』の師パク・テス役チョン・グァンリョルのその後と「現在」

  • 2026.4.14

4月3日からテレビ東京で放送がスタートした韓国ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』。韓国では2016年4月30日~11月6日まで放送され、日本でもNHK総合テレビやテレビ東京系列で何度も放送されたきた、ヒット作だ。

この『オクニョ』の主人公オクニョの師弟関係にあるのがパク・テスだ。20年間も典獄署(チョノクソ)の地下牢に囚われていた謎の人物であり、典獄署で産み落とされた女性オクニョに、武術と学問を教えたのがパク・テスだった。つまり、オクニョの師匠に当たる人物なのである。

『オクニョ』でパク・ヘス演じたチョン・グァンリョル

そんなキャラクターを演じたのがチョン・グァンリョルだ。

遅咲きのスターから「国民的俳優」へ

1980年、20歳のときにタレント・オーディションに合格して俳優を志すようになったチョン・グァンリョル。

そんな中、彼の柔らかなイメージが大衆の目を引くキッカケとなったのが、1999年のドラマ『青春の罠』であった。このドラマでチョン・グァンリョルは、温かな優しさを持つヨンググ役を好演。大きな注目を集めると、翌年にはドラマ『ホジュン~宮廷医官への道~』の主役に抜擢され、大ヒットに導いた。

最高視聴率60%以上の数字を叩き出したこの作品で、彼は一躍スターダムにのし上がり、同年のMBC演技大賞の大賞を受賞。さらに2006年には『朱蒙』で強烈なカリスマ性を持つクムワ王に扮し、内に犠牲的精神を秘めた絶対権力者を演じきった。

『オクニョ』以降も続く、圧倒的な存在感

そして『オクニョ』で見せた、静かながらも凄みのある演技は、その後も途絶えることはなかった。

2020年には時代劇ドラマ『風と雲と雨』に出演。野心家でありながら複雑な内面を持つ興宣大院君(イ・ハウン)を怪演し、再び「時代劇の巨匠」としての存在感を知らしめた。

2018年撮影のチョン・グァンリョル(写真提供=OSEN)

さらに2022年の『ジンクスの恋人』では、冷徹な財閥の会長を演じ、若手俳優たちの中でも埋もれない強烈な個性を放ったのである。

俳優として円熟味を増したチョン・グァンリョルは2025年には、ベテラン俳優としての功績を称えられ「MBC演技大賞」などで再びスポットライトを浴びた。

現在は、演技の第一線に立ち続ける一方で、後進の育成や文化活動にも注力。特に彼ならではの重厚な語り口を活かし、ドキュメンタリーのナレーターや特別番組のホストを務めるなど、その「声」を通じた表現でも大衆を魅了している。

演技に対する強烈な執着を持ち、どんな役柄にも「魂」を吹き込んできたチョン・グァンリョル。『オクニョ』でパク・テスがオクニョに教えを説いたように、彼自身もまた、その背中を通じて韓国俳優界に大切なものを伝え続けている。

文=森下 薫

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