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医師「太ったわけではありません」首が腫れる意外な原因!女性に多い甲状腺の病気とは【医師解説】

  • 2026.4.15

ふと鏡を見て「首が太くなっている?」と思ったことはありませんか。年を取ると首まで太くなるのか……とため息をつく前にちょっと待って。もしかすると、意外な病気が潜んでいる可能性があります。しかも、それは女性がかかりやすい病気。一体どんな病気なのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。
 

教えてくれたのは…

監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)

2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。

なぜ首が腫れる?

「甲状腺」が腫れている可能性が

太く見え、腫れているように見えるのは首ではなく、首の前にある臓器の可能性があるそうです。

「首の前部、喉仏のあたりにある臓器を甲状腺といいます。甲状腺は甲状腺ホルモンを作り、分泌する臓器。甲状腺ホルモンは体のさまざまな機能を活性化させるもので、女性ホルモンと密接に関係し、代謝をコントロールします。

甲状腺が腫れているのは、甲状腺ホルモンの分泌が何らかの原因で、急激に減ったり増えたりしているサイン。甲状腺が腫れている人は他にもさまざまな症状を感じているはずです」(駒形先生)。

甲状腺異常にはどんな病気がある?

代表的な病気はバセドウ病と橋本病

「甲状腺異常にはさまざまな病気がありますが、代表的なものはバセドウ病と橋本病です。

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまう病気で、橋本病はその逆で甲状腺ホルモンの分泌が少ないことで起こる病気です。

ともに、男性より女性の患者が多い病気です」(駒形先生)。

【バセドウ病の主な症状】

・暑がり

・多汗

・動悸がする

・体重が減る

・食欲旺盛

・手足が震える

・イライラする

・頻便

・眼球が出る

・息切れしやすい

・かゆみがある

・コレステロール値が低い

・生理不順

【橋本病の主な症状】

・冷え症

・低体温

・うつっぽい

・貧血

・むくみやすい

・体重が増える

・やる気が湧かない

・物忘れしやすい

・筋力低下

・便秘がち

・体が思うように動かない

・眠気を感じやすい

・皮膚がかさつく

・声がかれる

・足がつりやすい

・生理不順

・コレステロール値が高い

「どんな症状が出るかは個人差があり、程度も人それぞれです。20代から発症する人も多いので、40代、50代に多いというわけではありません。

ただ、若いころから発症していたものの軽くて気が付かず、40代、50代になって加齢で症状が重くなったことで気付くケースがあります。

バセドウ病、橋本病の共通する症状は倦怠感です。

倦怠感だけではなかなか受診に結び付かないことも多いですが、首の前部に腫れやしこりがある場合は、受診して血液検査を受けたほうが良いでしょう」(駒形先生)。

甲状腺の検査はどこで受けられる?

内分泌内科(甲状腺外来など)で詳しく検査を

甲状腺の病気が気になるときは、どこを受診すると良いのでしょうか。

「人間ドックなどでおこなう一般的な血液検査では、甲状腺ホルモンは調べません。甲状腺ホルモンの詳しい数値を調べてもらえるのは、内分泌内科です。甲状腺外来でも良いでしょう。血液検査だけでなくエコーでも検査してもらえるので安心です。

甲状腺の病気の原因は、まだよくわかっていません。ただ、遺伝の可能性は指摘されていますので、親族に甲状腺の病気がある方がいる場合は受診するとき医師に伝えてください」(駒形先生)。

まとめ

甲状腺の病気は、実は女性にとって非常に身近なものですが、その症状は「疲れやすい」「冷える」「イライラする」など、更年期や日々の忙しさによる体調不良とそっくりです。そのため、多くの女性が「単なる年齢のせい」と見過ごしてしまいがちです。

もし鏡を見て、首のラインに違和感(太さやしこり)を覚えたら、それは体からの貴重なメッセージ。「ダイエットやマッサージで解決しようとする前に、まずは専門医で血液検査を受けてみる」ことが、健康への一番の近道です。

自分を後回しにしがちな世代だからこそ、小さな変化を「気のせい」にせず、大切に拾い上げてあげてくださいね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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取材・文/岩崎みどり

ライター歴25年以上。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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