1. トップ
  2. ヘルスケア
  3. 夕食に“酢の物”を食べた50代女性。なぜか「左耳がきゅっと痛む…」→歯医者で相談したところ、判明した“思わぬ原因”とは?

夕食に“酢の物”を食べた50代女性。なぜか「左耳がきゅっと痛む…」→歯医者で相談したところ、判明した“思わぬ原因”とは?

  • 2026.6.29
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。歯科医師の鷹巣多紀です。

耳の前や頬の腫れを訴える方では、奥歯だけでなく唾液が出る出口の位置も考えて聞き取る必要があります。

耳の前が痛むと、顎関節や奥歯の痛みだと思うこと多いのではないでしょうか。食べるたびに痛むなら、噛み合わせを疑う方もいるでしょう。

今回は、酸っぱいものを食べたときだけ耳の前が腫れるようになった50代女性の体験を紹介します。

Cさんに起きたこと

Cさんは、夕食でレモンをしぼったサラダを食べたとき、左耳がきゅっと痛むことに気づきました。最初は「奥歯で強く噛んだのかな」と思い、その日は様子を見ました。

ところが、別の日に酢の物を食べたときも、同じ場所がふくらむように痛みます。食後しばらくすると痛みは弱まり、朝にはほとんど気になりません。

歯医者で相談すると、奥歯の虫歯や歯茎の腫れだけでなく、耳の前にある耳下腺(じかせん)と、頬の内側へつながる導管(どうかん)の話が出ました。

Cさんは「歯医者で耳の前の話をしてよいのか迷っていた」と言います。しかし、唾液の出口は口の中にあるため、食事中の腫れ方は歯科でも大切な情報になるのです。

その後、症状が出る食べ物、腫れる場所、引くまでの時間を記録し、必要に応じて口腔外科や耳鼻科で確認することになりました。

酸っぱいものと唾液の関係

酸っぱいものを見る、においを感じる、口に入れると、唾液が出やすくなりますよね。唾液は口を潤すだけでなく、食べ物を飲み込みやすくしたり、口の中を洗い流したりする働きがあります。

唾液腺で作られた唾液は、細い管を通って口の中へ出ます。この通り道に唾石ができたり、管が狭くなったりすると、食事の刺激で増えた唾液が流れにくくなり、腫れや痛みにつながることがあるのです。

顎の下だけでなく、耳の前や頬のあたりにも唾液腺が存在します。耳の前が腫れると、奥歯の痛みや顎関節の違和感と紛らわしく感じることがあるでしょう。

見た目で歯に穴がないから問題ない、食後に引くから大丈夫、と自己判断するのは避けたいところです。腫れを繰り返す、赤みや熱っぽさがある、口の中に嫌な味がする、といった変化があれば、その経過を伝える必要があります。

相談時の伝え方

歯医者や口腔外科、耳鼻科で相談するときは、「痛いです」だけでなく、食事との関係を具体的に話しましょう。

たとえば、酸っぱいものを食べた直後なのか、ひと口目なのか、食後しばらく続くのかで見方が変わります。耳の前、頬、顎の下、舌の下など、腫れる場所を指で示すことも大切です。

腫れているときの写真を残しておくと、受診時に症状が引いていても説明しやすくなります。強く押したり、自分で石を取ろうとしたりせず、経過をまとめて相談しましょう。

耳の前の痛みも食事との関係を見直す

食べると耳の前が痛むとき、奥歯や顎関節だけでなく、唾液の通り道が関わっている場合があります。特に酸っぱいものや食べ始めで症状が出るなら、唾液が増えるタイミングと重なっていないかを振り返ってみてください。

歯医者で耳の前の症状を話すのは不自然ではありません。どこが、いつ、何をhttps://x.com/kikimama0405食べたときに腫れ、どのくらいで引くのかを伝えることが、次の確認につながります。


執筆・監修:鷹巣 多紀

大学病院口腔外科にて研修後、一般歯科にて勤務。現在は1児の母として子育てと仕事に奮闘しています。
歯科医師ママkiki|note: https://share.google/uUYsDiSMnkNKZCrO
X : https://x.com/kikimama0405

の記事をもっとみる