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背中を真っすぐに構えるのはNG!正しい構え方をプロが解説

  • 2026.4.8

今月からはじまるこの連載では、みなさんの上達を妨げている「レッスン用語の誤解」を取り上げ、科学的分析と検証に基づいた正解を解説していきます。

用語1:インパクトはアドレスの再現

背中を真っすぐに構えるのはNG!正しい構え方をプロが解説
アドレスはインパクトの形とは違います。ですから、ボールを打つ瞬間に、アドレスの形に戻ろうとする必要はありません。好きな形でインパクトしてください。

「インパクトはアドレスの再現」という教え方を聞くと思います。パターやアプローチではそのとおりだといえるかもしれません。でも、ショットに関しては違う形になります。それなのになぜ「再現」というのか。そういうからにはきっと意味があるのです。それをヒモといてみましょう。

アドレスをした際、「その形」を意識し、「クラブを上げて戻す」という意識をもてば、インパクトするまでの自分の動きやインパクトそのものの形をイメージできて、動きを作りやすくなると思います。クラブを振って小さなボールを打つスイングという動作を作ることにまだ慣れていない段階では、このように「戻す=ボールに当たる」というイメージは、かなり有効にはたらくと思います。

そういう意味では、このレッスン用語は否定はできません。しかし、あくまで、そのような段階の人限定で有効なレッスン用語だと考えるべきでしょう。しかも、それでうまくいかない人は、ビギナー段階であるとしても、違うイメージに切り替えて練習に励むほうがいいと思います。

ある程度打てるようになってきた段階では、「ウエイトシフトをして、左足に乗ってインパクトする」とか、「ハンドファーストで打つ」とか、いろいろなことを意識し出していると思います。それらの多くは体の形としても、クラブの状態についても、「アドレスのときと違う形になりますよ」ということを予告しているわけです。

いつまでも「再現」にこだわる必要はありません。スイングの動きのなかでインパクトなどの形を作ろうとしても、動きが不自然になるだけです。それよりも自然に動くことのほうが大事である、と考えてみてください。

アドレス

アドレスで体がどういう形になっているかを意識し、そこに戻ってくると考えることで、ボールに当たりやすくなる。スイングに慣れていない段階では有効にはたらくイメージだ

インパクト

インパクトではウエイトシフトしているので体の位置がアドレスとは変わっている。ハンドファーストでインパクトするため、クラブの傾きも変わっている。インパクトはアドレスとは同じではないと考えたほうが実情に合っていることになる

用語2:猫背で構えてはいけない

背中を真っすぐに構えるのはNG!正しい構え方をプロが解説
背中を真っすぐにしようと意識すると、反ったりリキみが入ってしまいます。過度に沿ったり丸まったりすると、体が連動しなくなります。

ゴルフをはじめたとき、「まずヒザを曲げて、次に股関節から曲げて骨盤を前傾させ、猫背にならないで背中は真っすぐにして構えましょう」と習ったかと思います。プロを見ても「背すじがピンと伸びて、カッコいいアドレスしている。構えたときからいいショットを打てそうに見える」という雰囲気があるのではないでしょうか。

でも、そのイメージどおり、背すじをピンと伸ばして構えを作り、写真に撮ってみてください。そして、カッコいいと思ったプロの写真と比べてみてください。ちょっと違って見えると思います。二次元で考えたら、背すじを真っすぐ伸ばし、背中が長方形の板のようになっている感じがいいのでしょう。

でも、この世界は三次元なので、背中全体をよくよく見てみると、違うことがわかってきます。背中の上の部分はよく見ると、意外に丸まってませんか?しかもいわゆる「馬の背」の感じにもなっていないでしょうか。腰はプロの写真でも確かに真っすぐだし、自分の写真も真っすぐに見えるかもしれません。

でも、背中を真っすぐ伸ばそうと意識すると、腰の部分ではじつは反った状態になっていることが多いのです。反って腰の真ん中が陥没した状態になっていませんか? けれど、服を着ているとへこんだ部分が見えなくなるので、「真っすぐ」だとカン違いしやすい。反っていると、体の回転や肩甲骨の動きを邪魔したり、起き上がりにつながったり、腰を痛める原因にもなります。

実際、プロはもっとナチュラルな状態で構えているタイプが多いです。肩についても腰についても、アドレスの状態から反ることも丸めることもできるニュートラルな状態といえばいいでしょうか。前傾しすぎず、後傾もしていないという絶妙な位置にセットしているのです。とくに、肩をニュートラルな状態にセットすることについて意識を向けていない人が多いので、注意していただければ、と思います。

「背すじを伸ばして構える」という意識だと腰が反り、胸を張ってしまう。腰についても肩についても、ナチュラルな状態から離れてしまうと、自然な動きが引き出されなくなる

背中には、左右方向にも上下方向にもある程度の丸みがある。この状態からなら肩は前にもうしろにも動かせるし、腰も前傾、後継どちらにも動かせる、つまりニュートラル。それが望ましいアドレスだ

骨盤を前傾させたうえで、肩と腰を丸めてみたあとに、反らしてみる。その中間(ニュートラル)のどこかに自分に合ったポジションがある

いかがでしたか? ぜひ、解説を参考にして、練習してみてください。

解 説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。ツアーコーチ。アメリカの最先端スイング解析システム「GEARS」を日本で最初に導入。ゴルフスイングを科学的かつ客観的に分析するノウハウを『ザ・リアル・スイング』(小社刊)に著して一躍注目された。
アマチュアからプロまで幅広く指導し、稲見萌寧、木下稜介らのコーチとしても活躍。
主宰する「ザ・リアル・スイング・ゴルフスタジオ」(横浜市)を拠点に活動する。

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