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息子の合格祈願で神社に。◯◯しなかったら →「ごめん」電話口で泣く息子、話を聞いた母は「絶望」

  • 2026.4.7

私の知人・小西さん(仮名)の地元には、参拝すると願いが叶うという噂の稲荷神社があるそうです。しかし、願いを叶えてもらうにはいくつか決まりごとがあるのだとか。その中のひとつ、『お礼参り』の約束を忘れてしまった小西さん。そのあと彼女の身に起こった出来事とは……!?

地元に伝わる神社の言い伝え

私の地元は、小さな村です。その村には、昔から知られている稲荷神社があります。『ある作法』を守って参拝すれば、願いが叶う……そんな言い伝えがありました。

その作法は少し独特です。真夜中に、誰ともすれ違わずに神社へたどり着くこと。そして、いなり寿司と梅干しを供えて静かに参拝すること。いなり寿司の油揚げは『狐の好物』、腐らない梅干しは『約束を忘れない象徴』だと聞いていました。

さらにもうひとつ、大切な決まりがあります。願いが叶ったら、『同じ作法で必ずお礼参りをすること』です。

私の願いと、その結果

私が願ったのは、息子の大学受験の合格でした。もちろん、本人が一番努力しているのは分かっていました。それでも、気休めでもいいからとその神社を訪れたのです。真夜中の参拝は思っていた以上に静かで、少し怖さもありました。それでもなんとか作法を終え、家へと帰りました。

そして受験の結果は……第一志望に合格。家族で喜び、引っ越しや入学準備に追われるうちに、日々はあっという間に過ぎていきました。

すっかり忘れていた『約束』

その中で、私は『お礼参り』のことをすっかり忘れてしまっていました。それに気づいたのは、息子が家を出て大学生活を始めてからのことです。

(あ、そういえば……)一瞬、胸に引っかかるものがありました。でも、あくまで言い伝えです。合格したのは息子の努力だし、そこまで気にする必要はないだろうとそのままにしてしまいました。

その後に起きたこと

それからしばらくして、大学一年生の終わり頃。息子から突然電話がありました。「ごめん……留年することになった」それは予想していなかった報告でした。

詳しく話を聞くと、後期に入ったあたりから大学に行けない日が続いていたそうです。友人関係に問題があったわけでもなく、授業についていけなかったわけでもありません。ただ、大学に行こうとすると体が動かなくなる。猛烈なだるさに襲われて、起き上がれないと。

「なんでかわからない」と、息子は電話口で泣いていました。結局、息子はそのまま休学し、一度実家に戻ることになりました。

今もずっと残る後悔

そのとき私の頭に浮かんだのは、稲荷神社のことでした。あの夜の静けさと、供えたいなり寿司と梅干し。そして『お礼参りをする』という決まり。

あとになって何度も思いました。「あのとき忙しくても、きちんとお礼参りをしていれば……」と。もちろん、本当に関係があるのかは分かりません。それでも、私はあの神社の話を軽い気持ちでできなくなりました。

あのときの『約束』を守らなかったこと。それだけが、今も後悔として心に残り続けています。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2024年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:辻 ゆき乃
調剤薬局の管理栄養士として5年間勤務。その経験で出会ったお客や身の回りの女性から得たリアルなエピソードの執筆を得意とする。特に女性のライフステージの変化、接客業に従事する人たちの思いを綴るコラムを中心に活動中。

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