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建築ファン必見!「東京建築祭2026」で見逃せないガイドツアー10

  • 2026.4.5
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開催プログラムも発表され、2026年5月16日(土)の開幕が近づいてきた「東京建築祭2026」。パスポートで自由に見学できる特別公開も魅力だが、建築好きがこぞって応募するのが、関係者のエピソードとともに建築をじっくり堪能できる有料申込み制の「ガイドツアー」。本記事では、『エル・デコ』エディターが注目するガイドツアーを厳選して紹介。すでに申し込み受付は始まっているので、気になるツアーは早めにチェックして!


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【SHIBAURA HOUSE】新たに生まれた宿泊空間も公開、浮遊するような建築を歩く

編集長 MAKI

都会の喧騒にありながら、一歩足を踏み入れればまるで異空間へと誘われるような「SHIBAURA HOUSE」。ここは、妹島和世さんが提唱する「内と外が優しく呼応する建築」を心ゆくまで体現できる場所のひとつです。かつてこちらで妹島さんを撮影させていただいた際、境界のない軽やかさと、光を透過させる透明感に深く心奪われたことを、今でも鮮明に覚えています。

今回のガイドツアーで何より見逃せないのは、昨年12月、4階にオープンしたばかりの宿泊スペースを体感できること。各部屋はあえて緩やかに仕切られ、カーテンを開ければ、そこに広がるのは遮るもののないガラスのファサード。訪れた誰もがその浮遊感に包まれ、泊まってみたくなるはずです。

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SHIBAURA HOUSE
東京都港区芝浦3-15-4

建築情報/SHIBAURA HOUSE
竣工年:2011年
設計:妹島和世建築設計事務所
施工:清水建設

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【メキシコ大使館】大江宏のモダニズムを味わう

シニアエディター YUI

日本の大江宏と、メキシコ人建築家のロレンソ・カラスコとギジェルモ・ロッセル・デ・ラ・ラマによって設計された「駐日メキシコ大使館」。Vの形の屋根が翼のようで、まさに愛称「カサ・デ・メヒコ」(メキシコの家)が翼を広げて飛び立つような姿が素敵だなあと思っていました。外観や内観の写真から、ハイサイドライトからの光が空間に光と影をもたらしているように想像していて、今回のツアーは敷地内から外観を解説付きで見学できるとのことで期待しています! 「国立能楽堂」などモダニズムと日本の美を融合させた大江宏が、メキシコの建築家たちと一緒に、メキシコの美意識とどのように向き合いこの建築をつくったか?設計のプロセスなども気になっています。

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メキシコ大使館
東京都千代田区永田町2-15-1

建築情報/在日メキシコ大使館(カサ・デ・メヒコ)
竣工年:1963年
設計:大江宏建築事務所・ギリエルモ・ロッセル(メキシコ)
施工:竹中工務店

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【岡田ビル】減築×デザイン、都市建築の再生プロセスとその魅力を体感

ブランデッド コンテンツ シニア エディター TORU

現在の建築基準法に適合しなくなった旧いビルを再生する手法のひとつ「減築」にフォーカスしたプログラムです。1969年に神田錦町に建てられたオフィスビル「岡田ビル」が、「表参道ミナガワビレッジ」を手掛けたことで知られる再生建築研究所のプランニングで甦ったプロセスの詳細が明らかに。法規制をクリアするだけでなく、床面積を減ずることで採光、通風がかない、快適性が向上するといったアプローチには、都市部の旧い小さなビルを活用するための大切なヒントが潜んでいる気がします。

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岡田ビル
東京都千代田区神田錦町2-9

建築情報/岡田ビル
竣工年:1969年
設計:再生建築研究所(改修時)
施工:エフビーエス(改修時)

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【国際文化会館】モダニズム建築の三大巨匠の共作へ、特別な庭園散策とコースランチ付きツアー

エディター RYOKO

日本建築を代表する建築家、前川國男、坂倉準三、吉村順三が共同設計した、唯一無二の名建築「国際文化会館」。建築好きなら一度は訪れたい場所です。時代を映す庭園は、天才庭師・7代目小川治兵衛によるもの。杉板型枠の木目が美しく浮かび上がるコンクリート壁や、建築と庭園が調和する空間構成はもちろん、細部のディテールに至るまで思わず見入ってしまうはずです。今回のガイドツアーでは、通常は立ち入ることのできない屋上や庭園散策に加え、美しい庭園を眺めながら楽しむコースランチも用意。名建築を存分に体感できる貴重な機会に、ぜひ足を運んでみてください。

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国際文化会館
東京都港区六本木5-11-16

建築情報/国際文化会館
竣工年:1955年
設計:前川國男、坂倉準三、吉村順三
施工:清水建設
登録有形文化財指定:2006年8月

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【ヒルサイドテラス】30年×30年 トーク&槇総合計画事務所オフィスツアー

エディター NORI

渋谷や高輪、大井町など東京のさまざまな場所で、今まさにダイナミックな再開発が進み、新しいランドマークが次々と誕生しています。そんな変化の激しい時代だからこそ、槇先生が30年もの歳月をかけて完成させた「ヒルサイドテラス」が静かに積み上げてきた時間の価値を改めて感じていたところに、このツアーを見つけて心躍りました。

今回のガイドツアーでは、ヒルサイドテラスのオーナーである朝倉不動産の朝倉健吾さんのお話が伺えるそう。さらに、槇総合計画事務所のオフィスツアーまでセットになっているという贅沢さ! あの心地よい空間がどのように育まれたのか、その真髄に触れられるのが今から楽しみでなりません。

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ヒルサイドテラス
東京都渋谷区猿楽町29-18

建築情報/ヒルサイドテラス
竣工:1969年(A・B棟)
設計:槇総合計画事務所
施工:竹中工務店

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【ニュー新橋ビル】昭和のヤミ市跡に建つ、伝説の“シブビル”を探検

エディター KAORI

社会人になって初めて訪れ、こんなビルがあったのか!とディープな魅力を感じたのが「ニュー新橋ビル」です。昭和や平成初期は東京の至る所でこんな風景が見れたのだろうな…というような味わい深いテナントの数々。そしてそれらを支える建築のディテールを、今改めてじっくり観察してみたいです。もちろん美しくデザインされた風景や建築も好きですが、人の心がかよう、時にサラリーマンの味方をしてくれるような、人情のあるレトロで渋い建築は今こそ見ておくべきなのでは、と思います!

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ニュー新橋ビル
東京都港区新橋2-16-1

建築情報/ニュー新橋ビル
竣工年:1971年
設計:松田平田坂本設計事務所(現・松田平田設計)
施工:竹中工務店

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【三菱一号館】現代によみがえったコンドル建築の魅力と、復元の舞台裏を知る

アシスタントエディター TOMOYO

展覧会はもちろん、あの重厚な煉瓦造りの空間に身を置くこと自体が目的になるほど、三菱一号館美術館は私にとって特別な場所です。1894年にジョサイア・コンドルの設計で誕生し、一度は解体されながらも2009年に可能な限り忠実に復元されたという背景を知ると、あの空間の尊さがより深く感じられます。

今回のガイドツアーでは、実際に保存・改修の最前線に立つ江島知義さん、山田綾乃さんというプロフェッショナルの視点から、建物の背景を学べるのが貴重な機会。専門家の視点で語られる建物の背景を知った上で、共に館内を歩き、理解を深める……。大好きな場所だからこそ、あえて「学び」の視点を持って向き合って、いつも眺めていた煉瓦の質感や空間のディテールに、新しい物語を見つけたいと思いました。

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三菱一号館
東京都千代田区丸の内2-6-2

建築情報/三菱一号館美術館
竣工年:2009年
設計:三菱地所設計
施工:竹中工務店

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【大学セミナーハウス】吉阪隆正の群造形と学びの空間を歩く

アシスタントエディター RINA

本館の逆ピラミッドが特徴的な「大学セミナーハウス」。ル・コルビュジエの元で学んだ吉阪隆正による建築で、現在も研修施設として使用されていますが、実は高校生の時に学校のイベントで宿泊したことがあり、この機に改めて潜入したいと考えています。コンクリートで覆われた外観に注目しがちですが、館内に入ると採光のとり方や空間の使い方など見どころ満載。

今回はDOCOMOMO Japanの代表理事・鯵坂徹さん、玄田悠大さんによるレクチャーと見学会がセットに。この建築の歴史的価値、そして彼が考えた“学び”の思想に触れてみてはいかがでしょうか。

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大学セミナーハウス
東京都八王子市下柚木1987-1

建築情報/大学セミナーハウス
竣工年:1965年
設計:吉阪隆正+U研究室
施工:清水建設
文化財指定:東京都選定歴史的建造物

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【帝国ホテル東京】日本最高峰のホテル、村野藤吾の茶室「東光庵」へ

編集長 MAKI

東京に数あるホテルの中でも、重厚な歴史と品格が息づく「帝国ホテル」は私にとってもっとも好きな場所のひとつ。なかでもフランク・ロイド・ライトの感性が凝縮された「オールドインペリアルバー」で過ごすひとときは、至福の時間なのです。

今回のガイドツアーがフォーカスするのは、そんな愛着あるバーと、巨匠・村野藤吾が手掛けた茶室「東光庵」。「オールドインペリアルバー」では1923年に完成したライト館の面影の諸々を。そして「東光庵」では、村野建築特有の凛としたディテールや光と影が織りなす繊細な陰影の美を再発見することができるはず。現在、「帝国ホテル」は100年に一度の大規模な建て替えプロジェクトの真っ最中で、数年後には本館もクローズ予定とのこと。田根剛さんが描く新たな本館にも期待が高まりますが、クローズ後は二度と出合うことのできない空間を、この機会にしっかりと目に焼き付けておきたいものです。

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帝国ホテル東京
東京都千代田区内幸町1-1-1

建築情報/帝国ホテル本館
竣工年:1970年
設計監理:高橋貞太郎、武藤研究室
施工:帝国ホテル本館新築工事共同企業体(鹿島建設、清水建設、大林組)

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【JINS銀座店】設計者と感じる、やわらかな和とアートの共鳴

エディター RYOKO

抽選申し込みの激戦が予想されるのが、「大阪・関西万博」の大屋根リングでも話題を集めた建築家・藤本壮介さんによる「JINS銀座店」のガイドツアー。アントニン・レーモンドが1933年に手掛けた「教文館ビル」をコンバージョンした建築で、やわらかな白いかたまりに包まれたような外観が印象的です。藤本さんが目指した新たな“和”の表現とは?その思想を直接聞けるチャンスをお見逃しなく。

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JINS銀座
東京都中央区銀座4-5-1

建築情報/教文館・聖書館ビル
竣工年:1933年
設計:アントニン・レーモンド
施工:清水組(現・清水建設)

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